糖尿病
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19 巻, 5 号
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  • 特に, K+-freemediumの効果について
    香川 昌平, 野村 早苗, 小林 邦夫, 津村 洋子, 伊勢 久代, 市来 孝子, 森本 治子, 山口 恵子, 増山 隆子, 小西 淑子, ...
    1976 年19 巻5 号 p. 613-623
    発行日: 1976/09/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    インスリン分泌におけるglucoreceptor機構の存在並びにその性格を解明する目的で, α-およびβ-methyl-D-glucopyranoside (α-MDG, β-MDG) をもちい, ラット灌流膵のインスリン分泌動態を観察し, さらにglucose, 91ucosamine, galactoseによる場合と比較検討した.
    1.6.2mMK+mediumによる灌流
    15.5mMα-MDG, β-MDGは単独並びに10mMtheophylline存在下で, インスリン分泌はみとめられず, 8.3mMglucose存在下で, α-MDGにわずかに分泌増強効果がみとめられた.Glucoseによるインスリン分泌の容量反応曲線はS字状を示し, Km値は8-9mMであった.
    II.K+-freemediumによる灌流
    Glucoseは, 2.8mMから16.7mMの範囲で, 2相性のインスリン分泌を惹起し, 容量反応曲線はS宇状を示し, Km値は4-5mMであった.2.6mMα-MDGは, 2.8mMglucoseの分泌動態と近似していたが, 2.6mMβ-MDGではインスリン分泌はみとめなかった.また, 2.8mMglucosamineは91ucose様の分泌動態を示し, 2.8mMgalactoseは91ucoseに比し低値であった.
    以上より, 62mMK+およびK+-free条件下におけるα-MDGの膵B細胞への特異的作用からみて, 細胞膜上にインスリン分泌を調節するglucoreceptor機構が存在する可能性が示された.
  • 香川 昌平, 野村 早苗, 小林 邦夫, 津村 洋子, 伊勢 久代, 市来 孝子, 森本 治子, 山口 恵子, 増山 隆子, 小西 淑子, ...
    1976 年19 巻5 号 p. 624-634
    発行日: 1976/09/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    インスリン分泌に於けるglucoreceptorの機構と性格を解明する目的で, 細胞膜の脱分極をひきおこす高濃度K+条件下で, 15.5mMα-, β-methyl-D-glucopyranoside (以下, α-, β-MDGと略す) を用い, また2.8mMglucoseを併用し, ラット灌流膵のインスリン分泌動態について検討した.
    [実験成績] IK+濃度medium条件を6.2mMから24.8mMへ高めた場合K+刺激による一過性に増大するインスリン分泌がみられ, これにglucoseを併用した場合, さらにその分泌が増大した.またα-MDGは, β-MDGと異なり, 特異的インスリン分泌増強効果を示した.IiK+濃度medium条件を6.2mMから12.4mMへ高めた場合β-MDGは, α-MDGと異なり, 特異的分泌増強効果を示したが, 両者共, glucoseによる併用刺激効果を示さなかった.IIIK+濃度medium条件を6.2mMから12.4mM, 次いで24.8mMへ高めた場合-α-, β-MDG共, 12.4mMK+条件下よりインスリン分泌は増大した。β-MDGは, α-MDGと異なり, 特異的分泌増強効果を示したが, 両者共, glucoseによる併用刺激効果を示さなかった
    以上より, 高濃度K+条件下でみられるα-MDGの特異的インスリン分泌増強効果からみて, glucoreceptorの存在が強く示唆され, またβ-MDGの特異的インスリン分泌増強効果からみて, glucoreceptorのconformationが変化し, インスリン分泌を惹起する可能性が示された.
  • 勝又 一夫, 萩原 昌子
    1976 年19 巻5 号 p. 635-640
    発行日: 1976/09/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    100mg% tolbutamideがin vitroで肝mitochondriaの呼吸を脱共役することはよく知られている.本論文では, その脱共役作用の本態に関して, 正常白鼠の肝mitochondriaを使用し, 2, 3の検討を行った100mg% tolbutamideはsubstrateを種々に変えても脱共役し, 他の呼吸阻害剤との関係からDNP typeのuncouplerであると考えられた.そこでDNPとtolbutamideの脱共役作用を比較した.DNPと同様にtolbutamideの脱共役作用はmitochondriaの膜を破壊すると消失した.しかし, DNPと異なり, Piを (-) にしたmediumではtolbutamideによってrespirationは抑制された.tolbutamideのstate 4呼吸に及ぼす作用はADPの有無によって異なり, ADPのある場合の方がrespirationは低下した.しかしDNPでは, そのような事実は全くなかった.tolbutamideのstate 4吸呼に及ぼす作用はsuccinateの量が少なくなるに従って減少する傾向が認められ, とくに15mM以下のsuccinateでは明白に減少した.一方, DNPのstate4呼吸に及ぼす作用はsuccinateの量を減らしても減少せず, 3mM以下の少量に至って始めて減少した.
    以上の事実からtoibutamideの脱共役作用はDNP typeではあるが, 全く異なる2, 3の点が明らかにされた。tolbutamideのin vitroでの作用を検討する場合には, これらの点を考慮する必要がある.
  • 三林 裕, 上野 敏男, 井上 とおる, 山本 誠, 長谷田 祐一, 本多 幸博, 吉光 康平, 臼倉 教臣, 小泉 順二, 太田 正之, ...
    1976 年19 巻5 号 p. 641-650
    発行日: 1976/09/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    様々な程度の内因性高中性脂肪 (以下TGと略) 血症と耐糖能障害を有する脂肪肝例 (33名) と健常対照者 (10名) に50g0GTTを施行し次の結果を得た.
    (1) 理想体重の10%以上の体重増加ないしは肥満例は脂肪肝群全体の90.9%を占めた.
    (2) 50gOGTT上, 正常および境界型の脂肪肝群では健常対照群に比べ, 空腹時および糖質負荷後の血漿インスリン・レベルは有意に増加しており, 一方糖尿病型群では空腹時血糖値が160mg/dl以下では糖質負荷後遅延反応ながら対照群を上回るインスリン分泌が認められ, 空腹時血糖値が160mg/dl以上では糖質負荷後のインスリン分泌は対照群より低下していた.
    (3) 脂肪肝群と対照群を併わせ検討すると, 空腹時血清TGレベルとΣIRI (糖質負荷前後の各血漿IRI値の総和) および空腹時血漿IRIレベルとの間に正の有意の相関を認めた.一方肥満度とΣIRIおよび空腹時血漿IRIレベルとの問にも正の有意の相関を認めた.
    (4) 高度の脂肪肝例は次の臨床的特徴を示した:(i) 高インスリン血症,(ii) 比較的軽度の耐糖能障害,(iii) 高TG血症,(iv) 肥満ないしは体重増加,(v) 軽度の肝機能障害.
    これらの結果から脂肪肝では耐糖能障害が軽度な段階では高インスリン血症が存在し, 一方この高インスリン血症が肝でのTG合成を促進させ, 脂肪肝および高TG血症発生と関連する可能性が示唆された.
  • 特に, K+濃度, α-およびβ-methyl-D-glucopyranosideの効果について
    香川 昌平, 野村 早苗, 小林 邦夫, 津村 洋子, 伊勢 久代, 市来 孝子, 森本 治子, 増山 隆子, 小西 淑子, 四宮 由美子, ...
    1976 年19 巻5 号 p. 651-663
    発行日: 1976/09/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    Arginineのインスリン分泌調節機構を解明する目的で, K+-free, 6.2mM K+, 24.8mM K+濃度条件下 (以下条件下と略す) arginine単独刺激, ならびに6.2mM K+medium条件下で, glucose, α-およびβ-methyl-D-glucopyranoside (以下, α-MDG, β-MDGと略す) とD-, あるいはL-arginineとの併用刺激によるラット灌流膵からのインスリン分泌動態を観察し, 速度論的に解析した.
    実験成績
    I.L-arginineの単独刺激効果: 2.9mM L-arginineは, K+-free, 条件下で2相性の, また24.8mM K+条件下で一過性のインスリン分泌を惹起したが, 6.2mM Kや条件下ではインスリン分泌は殆どみられなかった.
    II.D-あるいはL-arginineとglucose, α-MDG, β-MDGの併用刺激効果: 種々濃度のL-arginineと5.2mM glucose, α-MDGとの併用刺激は, 相乗的なインスリン分泌増大をもたらしたが, 5.7mML-arginineと5.2mM β-MDGはインスリン分泌を惹起しなかった.5.7mMD-arginineは, 2.6mM glucose, 5.2mM α-MDGとの併用によリインスリンを分泌しなかった.
    III.インスリン分泌の速度論的解析: L-arginineのKm値は, K+-free条件下で7.9mM, 5.2mM gluooseの併用で4.2mM, 5.2mM α-MDGの併用で4.0mMであった.
    以上より, L-arginineは, arginine receptor機構を介してインスリンを分泌し, glucoreceptorと連関して分泌を高めるものと考えられた.
  • 田村 恂
    1976 年19 巻5 号 p. 664-671
    発行日: 1976/09/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    糖尿病の味覚障害を検討する目的で糖尿病者158例に電気味覚検査を施行し, 1029例の正常者と比較検討した.その結果, 糖尿病者の26%に味覚異常があり, 膝蓋腱反射の低下または消失したものは反射正常者に比し有意の差 (P<0.01) で味覚異常の頻度が高い.また, precomaの症例では血糖値の改善と共に味覚域値の著名な改善がみられた.次に, この味覚異常と糖尿病の病態像との関連について舌乳頭および舌血管の撮影, さらに舌血管造影を行い検討した.その結果, 糖尿病者の舌乳頭は扁平化したものが多く, 手術的に支配神経である鼓索神経を切断された所見と一致し, この舌乳頭の扁平化は電気味覚異常と関連があることから, この電気味覚異常は糖尿病性神経症によるものと考える.また舌乳頭内の血管は正常者に比し密度が粗で, 血管のループが乱れ, 捻転, 蛇行などの走行異常を呈し, 血管造影では血管瘤を思わせる所見がみられた.そこで次に, 舌における糖尿病性細小血管障害について剖検における舌の組織学的所見を検討したが, 舌細小血管にPAS陽性物質を伴った内膜の硝子様肥厚がみられ, 舌における細小血管障害を確認することが出来た.
    現時点において糖尿病性舌細小血管病変が味覚異常の神経症の成因と成り得るかは明らかでない.
  • 工藤 幹彦, 北原 明夫, 豊田 隆謙
    1976 年19 巻5 号 p. 672-679
    発行日: 1976/09/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    インスリン結合抗体価定量法に関し, 1959年, BersonとYalowの濾紙電気泳動法以来, 多くの方法が報告されてきた.しかしそれらの方法は手技が煩雑であった.
    1972年Andersenは2抗体法による新しい測定法を開発した.検体に標識インスリンと抗インスリンモルモット血清を入れ反応させ, その後抗モルモット血清家兎血清と正常モルモット血清を加え [B] と [F] を分離し, インスリン結合抗体価を算出した.
    我々はこの方法に改良を加えた.検体血清には多くのインスリンが含まれており, それがみかけ上結合抗体価を変動させる.このためDextran-coated charcoal法でインスリンを吸着した血清を使用した.Andersen法ではbufferをインスリン結合抗体価Oの標準としているが, 我々の方法では健常者血清をインスリン結合抗体価0の標準とした.この理由は抗モルモット血清家兎血清と抗インスリンモルモット血清との反応が血清グロブリン分画に影響されるからである.もしborate bufferをインスリン結合抗体価Oの標準とすると, 健常人血清でもみかけ上インスリン結合抗体価があるとの結果が算出される.
    これらがAndersen原法と大きく異なる点である.この方法は手技がさほど煩雑でなく, 再現性に関しては, 臨床上十分に役立つと考えられる.
  • 笠間 俊男, 内田 迫子, 米沢 正一, 田村 典子, 横井 喜代四
    1976 年19 巻5 号 p. 680-691
    発行日: 1976/09/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    MC-インスリンは夾雑する異種たんぱく質を除き, 抗原性を低下することを意図して開発されたインスリン製剤であるが, 未だインスリンより高分子の物質とdesamidoinsulinをかなりの量含有していることが最近報告された.そこで我々はMC-インスリン製剤の純度と安定性について, ゲル濾過, discgel電気泳動, 家兎による生物学的力価検定および, 他の物理的, 化学的手法を用いて従来市販のインスリン製剤と比較して検討した.
    従来市販のインスリン製剤を3バイアル (400U/10ml/vial) 混ぜ, その中のインスリンをゲル濾過した結果ではc-componen tpeakの他に2~3%のb-component分画を検出したが, MC-インスリン10バイアル (400U/10ml/via1) のゲル濾過ではc・comPonent分画が検出されたのみであった.各80μgをapplyしたdisc-gei電気泳動では, 従来のインスリン製剤では2~3%のproinsulinの他に, arginineinsulin, monodesamidoinsuiinがそれぞれ2.5~3%, および10~12%検出されたが, MC-インスリン製剤ではmonodesamidoinsulinが痕跡程度に検出されたのみであった.
    MC-インスリン製剤を5℃ で24カ月, および30℃ で3カ月保存した結果, インスリン力価, 窒素量, 亜鉛量, および結晶形等には保存による変化が認められず, またインスリン分子よりも高分子の物質が保存中に生成することも認められなかった.しかし, monodesamidoinsulinが保存期間が延長するに従って生成することが認められ, その傾向は30℃ 保存の方が強く, また結晶懸濁インスリン製剤に較べて溶解インスリン製剤の方が顕著であった。
    以上の結果からMC-インスリン製剤は従来市販のインスリン製剤に較べてより純化精製されており, 冷所に保存するならば, 安定であることが判明したが, 保存中に漸増するdesamidoinsulinの夾雑とその抗原性が今後の課題となると思われる.
  • 佐々木 陽, 竈門 敬二, 堀内 成人
    1976 年19 巻5 号 p. 692-703
    発行日: 1976/09/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    近年わが国においては糖尿病の増加傾向が著しく, また合併症のパターンの変化など糖尿病の病態そのものが変わりつつあることが指摘されている.今回われわれは, 最近15年間における糖尿病患者の死因の解析からこの問題に対するアプローチを試みた.対象は, 1960年から74年までの15年間に大阪府下で報告された人口動態死亡票約57万枚の調査から抽出された糖尿病死亡8,908例 (原死因4,974例, 2次死因3.934例) である.
    1) 平均死亡年齢はこの15年間に男は62.4歳から65.7歳に, 女は63.3歳から66.7歳に上昇し, 3歳余の寿命の延長がみられた.2) 糖尿病を原死因とするものについてその2次死因の推移をみると, 各死因の2次死因総数中に占める割合 (延記載数による観察) においても, 各死因を合併する死亡例の全死亡例中に占める割合 (実人員による観察) においても, 循環器系の疾患の増加が著明である.その内訳は心臓の疾患が最も多く, 次いで脳血管疾患, 高血圧性疾患の順で, いずれも増加傾向が著しい, この傾向は特に高年層に強くみられた.3) 次に糖尿病を2次死因とするものについてその原死因をみると, 最も多いのは同-じく循環器系の疾患で, 38.4%から48.9%に増加した.その内訳は脳血管疾患が最も多い.心臓の疾患はこれをかなり下廻るが増加傾向がとくに著しく, その差が縮まってきた.以上の傾向は特に高年層で顕著である.4) 原死因の分布を大阪府総死亡と性・年齢構成を訂正して比較すると, 結核, 腎炎・ネフローゼは依然として糖尿病群に有意に多い。循環器系の疾患は母集、団との差はそれ程大きくなく, 母集団の死因構成そのものの変化によるところが大きいと考えられた.
    以上, 15年間の糖尿病の死因の推移から, 最近における糖尿病合併症の質的な変化は明らかであり, また今後欧米的パターンへの接近も示唆された.
  • 秋山 敬, 品川 俊男, 京井 優典, 大江 国広, 永森 正秋, 今井 照英, 岡田 正俊, 宮元 進, 馬渕 宏, 竹田 亮祐
    1976 年19 巻5 号 p. 704-710
    発行日: 1976/09/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    死産後の意識障害 (糖尿病性ケトアシドーシス) で初めて糖尿病と診断された2症例を経験し, 妊娠経過中に発症する若年型糖尿病と, ケトン性糖尿病昏睡の治療について検討を加えた.
    症例1は, 26歳, 初回妊娠の女性で, 糖尿病の家族歴, 既往歴はない, 妊娠10カ月の初期に初めて尿糖を指摘され, 間もなく口渇多尿を認めるようになった.死産後, 急速にケトン性糖尿病昏睡に陥り, 初めて糖尿病と診断された
    症例2は, 25歳, 初回妊娠の女性で, 糖尿病の既往歴はないが, 父親は尿糖を指摘されたことがある.妊婦検診で尿糖を指摘されたことはなかったが, 妊娠7カ月の初期に, 口渇, 嘔気, 嘔吐, 腹痛を認め, 子宮内胎児死亡と診断されて間もなく, ケトン性糖尿病昏睡に陥り, 初めて糖尿病と診断された.
    2例とも, 若年型糖尿病の特徴によくあてはまり, 昏睡から回復後の血糖コントロールは不良で, 50グラムブドウ糖負荷試験時のCペプチド反応でも分泌反応は認められなかった.
    我々は, 糖尿病昏睡の治療に持続性低濃度インスリン点滴を施行し, 症例1は, レギュラーインスリン70単位を投与し, 18時間で回復した。症例2は, 108単位を投与し, 28時間で回復した.
  • 佐藤 徳太郎, 斉藤 毅, 安田 圭吾, 国分 勝, 吉永 馨
    1976 年19 巻5 号 p. 711-714
    発行日: 1976/09/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    To study on plasma lipid metabolism in lipoatrophic diabetes, the turnover rate of plasma free fatty acid (FFA) and triglyceride (TG) was measured in two cases of the congenital type of lipoatrophic diabetes using, 14C-palmitic acid as a tracer.
    After an overnight fast, 5 μCi of 14C-palmitic acid was injected intravenously in 30 seconds into two patients. Venous blood samples were drawn at appropriate intervals during the 32 hours after administration of 14C-fatty acid. The total lipids were extracted from one-ml aliquots of plasma by the method of Dole, and FFA and TG in the extract were separated according to the modified method of Borgström. Radioactivity of each sample was measured in a gas-flow counter.
    The half periods of decay (T 1/2) of plasma 14C-palmitic acid were 4.5 and 7.5 minutes, which are longer than the values of 1.4-3.4 minutes for the normal subjects reported by Fredrickson. This result indicates that lypolysis is decreased in these cases, and so enhanced lypolysis is not the cause of lipoatrophy in this disorder.
    Radioactivity in plasma TG fractions reached the maximum 2 hours after the injection of 14C-palmitic acid. The fractional disappearance rates af plasma TG were 0.107 and 0.074 rate/hour, which were relatively lower than the values of 0.078-0.347 rate/hour reported by Friedberg for normal subjects.
  • 1976 年19 巻5 号 p. 715-730
    発行日: 1976/09/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
  • 1976 年19 巻5 号 p. 731-752
    発行日: 1976/09/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
  • 1976 年19 巻5 号 p. 754
    発行日: 1976年
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
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