糖尿病
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41 巻 , 8 号
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  • 宮下 洋, 白井 厚治, 橋口 正一郎, 戸塚 光哉, 伊藤 嘉晃, 佐々木 英久, 黒川 實, 渡邊 仁, 冨岡 玖夫
    1998 年 41 巻 8 号 p. 655-661
    発行日: 1998/08/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    リボ蛋白polyacrylamide gel (PAG) disc電気泳動上みられるmidbandは, 動脈硬化惹起性リボ蛋白といわれており, 糖尿病でその出現頻度は高い. 今回食後高血糖改善剤アカルボースがこのmidbandの消長に及ぼす影響を検討した. 当院通院中のインスリン非依存性糖尿病 (NIDDM) 患者55名にアカルボース300mg/dayを4カ月間投与し, 体重, グリコヘモグロビン (HbA1c), 血中総コレステロール (TC), 血中中性脂肪 (TG), 血中高比重リポ蛋白コレステロール (HDL-C), midbandを各月毎に測定した. Midbandの検出はPAGdisc電気泳動法で行い, デンシトメーターのパターンから半定量し, スコアー化した. アカルボース投与後, 体重に変化はなく, HbA1cは投与後2カ月より有意に低下した (-15%, p<0.01). 血清脂質ではTG, TCの有意な低下 (TG:-22%, p<0.05, TC:-13%, p<0.01) とHDL-Cの上昇傾向を認めた. Midband陽性者は40例で, 投与後4カ月で45%の症例で減少, 全体でも半定量化によるスコアーは, 経時的に有意な低下 (2.0±0.3→15±0.4, p<0.01) を認めた. 以上よりアカルボースは糖尿病患者のmidband消失を促進することが示唆された.
  • 辻本 伸宏, 金内 雅夫, 中嶋 民夫, 尾崎 博基, 藤田 泰三, 橋本 俊雄, 土肥 和紘
    1998 年 41 巻 8 号 p. 663-668
    発行日: 1998/08/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    虚血性心疾患を有する非糖尿病患者での冠動脈病変の重症度とグルコースクランプ法で判定したインスリン抵抗性との関係について検討した. 対象は, 心臓カテーテル検査が施行され, しかも75g経口糖負荷試験で糖尿病型を示さなかった冠動脈疾患患者40例 (男性31例, 女性9例, 平均年齢57歳) である. 疾患の内訳は, 急性心筋梗塞10例, 陳旧性心筋梗塞13例, 狭心症17例であった. グルコースクランプ法で求めたグルコース注入量の平均値 (M値) は, 冠動脈病変の1枝疾患患者群に比して2枝および3枝疾患患者群で有意に低値を示し, 狭窄部位の重症度を表す米国心臓協会 (AHA) 形態分類のA型群に比してB・C型群で有意に低値を示した. また, M値は, 冠動脈に石灰化を有さない群に比して有する群で低値の傾向を示した. 以上の成績から, インスリン抵抗性は, 冠動脈病変の有無および進展を反映する指標であると考えられる.
  • 石橋 不可止
    1998 年 41 巻 8 号 p. 669-675
    発行日: 1998/08/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    健常者 (C群, 5名) とmicroalbuminuria (MAU) の有無別に分けたNIDDM49名 (I群: MAU陰性26名,, 群: MAU陽性23名) を対象として空腹時にL-arginine負荷 (LA) を実施し,, 時間の血清と尿中のTGF-β1 (ELISA) およびアルブミン (TIA法) を測定して3群のTGF-β1を比較した. さらにMAU発症における尿中TGF-β1の関与を検討した. LA前後の血清と尿中TGF-β1はFPG (r=0.22-0.49) およびHbA1c, (r=0.36~0.51) と有意に相関した. LAは各群の尿中TGF-β1, 約3倍に増加したが, NIDDM-II群 (0.46±0.06→1.30±0.10ng/hr) がLA前後とも最も高く, NIDDM-I群 (0.37±0.04→0.91±0.05ng/hr) はC群 (0.19±0.02→0.66±0.05n9/hr) より増加していた. LA前後の尿中TGF-β<S, 1はAER (r=0.26 vs r=0.63) およびアルブミン, 体濾過 (r=0.36 vs r=0.59) と正相関, 尿細管再吸収率 (r=-0.37 vs r=-0.49) と負の相関を示したが, 血清TGF-β1は何ら相関がなかった. 上記の成績は耐糖能の悪化により増加した尿中TGF-β1のMAU発症への関与を示唆している.
  • 大越 恵一郎, 宮原 稔彦, 小柳 修二郎, 右田 良克, 伊藤 鉄英, 澄井 俊彦, 中野 逸郎, 梅田 文夫, 名和田 新
    1998 年 41 巻 8 号 p. 677-682
    発行日: 1998/08/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    我々は粘液産生膵腫瘍16症例における耐糖能異常とその成因について検討した. 対象例中10例に耐糖能異常を認めた. 組織型の比較では癌腫は腺腫に比し耐糖能異常の頻度が高かった. 膵外分泌機能は, 耐糖能正常群と異常群の2群に有意差を認めなかった. 膵内分泌機能については, 尿中CPR排泄量は両群ともほぼ良好に保たれており, 耐糖能異常群において, グルカゴンテストでのインスリン分泌反応と, アルギニン負荷試験でのグルカゴン分泌反応はほぼ正常であった. 耐糖能異常3症例の人工膵臓を用いたインスリン感受性の検討では, 全例とも著明なインスリン抵抗性を認めた. 以上より粘液産生膵腫瘍に耐糖能異常の合併頻度は高いが, いわゆる膵性糖尿病で認められる膵内外分泌機能の荒廃によるインスリン分泌能の低下のみでなく, インスリン抵抗性の関与が示唆された.
  • 井上 穣, 佐藤 勉, 清水 妙子, 津曲 兼実, 石原 宏尚, 千野 敏子, 牧野 文則, 細井 俊子, 五味 由加利, 久岡 俊彦, 吉 ...
    1998 年 41 巻 8 号 p. 683-690
    発行日: 1998/08/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    NIDDMのSU剤二次無効症例に, U剤継続のまま,, に中間型インスリンと毎食前α-グルコシダーゼ阻害剤服用で退院した17例 (3者併用群,, 7.6±9.2歳) と, 以, 院内分泌代謝科にSU剤二次無効にて, 朝,, 型, リン1回注射で退院した年齢, 性, 罹,,, 療法,, 法のマッ, 19例 (従来法群, 年齢54.2±1, 歳) を対象として, 退院6カ月後のイン, 必要量, その他を比較検討した, 6カ月後のHbA1cは,, 有意差はなかったにもかかわらず, イ, ン必要量は, 三者, で就寝時5.2±2.4単位, 従来法, 1.1±4.9単位と前者で有意な (p<0.01) 減少がみられ, 体重変動は,, 用群0.5, 2kg, 従来法群2.5±3, gと前者で有意な (p<0.01) 体重増加の抑制が認められた.3者併用療法はインスリン必要量の減量が可能なばかりでなく, 体重増加も少なく, NID, SU剤二次無効例, スリン治療法として優れた方法と思われる.
  • 久保 敬二
    1998 年 41 巻 8 号 p. 691-697
    発行日: 1998/08/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    肥満NIDDMにおいてTroglitazone (TR) が血液凝固線溶系異常に及ぼす影響を明らかにする. NIDDM21名を対象とし, 14名にはTRを, 7名にはGhclazide (GL) を12週間投与した. 投与前後で空腹時採血し, 血糖 (FPG), インスリン (IRI), プラスミノーゲンアクチベーターインヒビター-1 (PAH), フィブリノーゲン (FIB) を測定した. TR投与後FPGとIRIは有意に低下した. TR投与後PAI-1 (132.4±62.1→718±29.9ng/ml) とFIB (297.9±55.7→250.0±414mg/dl) も有意に低下した (p<0.01). 一方, GL投与後FPGは有意に低下したが, PAI-1とFIBは変動しなかった. また投与前後でIRIも変化しなかった. 肥満NIDDMにおいてはTR投与により血糖コントロール, 高インスリン血症が改善するとともに, 血液凝固線溶系異常も改善する可能性が示唆される.
  • 清野 弘明, 刈田 明代, 荒若 信子, 山崎 俊朗, 菊池 宏明, 阿部 隆三
    1998 年 41 巻 8 号 p. 699-704
    発行日: 1998/08/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    糖尿病性ケトアシドーシス時には, 梢血中に白血球が増加し,, も核左方移動が認められる. そこで,, を伴わない糖尿病性ケトアシドーシス時の白血球増加にサイトカインの関与があるか否かを検討した. 糖尿病性ケトアシドーシスの患者の血清中のIL-1β, I,, GM, F, IL-, き検討した. NIDDMのケトアシドーシス (症例1) では, 血糖10, g/dl, pH7.2, WBC169, 2/mm3, CRP<0.5,, 8は546pg/ml, I, のケトアシドーシス (症例2) では, 血糖, mg/dl, pH7, 0, WBC1, 102/mm3, CRP<0, g/dl, IL-8は入院時6, /ml, 最大値362pg/m, lであった. IL-1β, IL-8, GM-CSF, 例1,2とも検出限界以下であった.
  • 田代 充生, 大神 吉光, 吉川 裕之, 木原 康之, 大槻 眞
    1998 年 41 巻 8 号 p. 705-709
    発行日: 1998/08/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    症例は26歳男性. 1987年にA院で甲状腺機能亢進症と診断, 1991年にB院でthiamazole (MMI) の投与を開始され, その3週後より低血糖発作とこれによる意識障害が出現し, propylthiouracil (PTU) への変更で低血糖症状は消失した. 1994年に四肢脱力感を主訴にC院受診, 甲状腺機能亢進症による周期性四肢麻痺の診断でMMIを再投与されたが, MMI投与開始後4週で低血糖発作を生じたため精査加療目的でD院に入院した.再度MMIの投与を受け低血糖発作が再発, 血中インスリン高値から低血糖の精査目的で当科紹介入院となった. 病歴聴取からMMI投与によるインスリン自己免疫症候群 (insulin autoimmune syndrome; IAS) 発症後4年間に3カ所の異なる医療施設でMMIを再三投与され, IASによる低血糖症状を繰り返し発症したと診断した. 本例はIASがMMI投与で繰り返し発症することを明らかにした.
  • 大城 譲, 小宮 一郎, 高須 信行, 平良 直也, 川尻 頒洋
    1998 年 41 巻 8 号 p. 711-716
    発行日: 1998/08/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    特に合併症なく軽快した高度アルコール性ケトアシドーシスの1例における治療経過のインスリン分泌能を詳細に評価した. 症例は47歳男性. 平成9年11月25日より全く食事をとらずに1日約1.8L (エタノール540g/day) の飲酒を続けたが3日後に強い嘔気を生じて受診した. pH6.89の高度ケトアシドーシスを示していたがブドウ糖液の輸液で速やかに軽快した. ブドウ糖投与後の血糖は高値であったがインスリンの分泌は遅延し低反応であった. しかし5日後の75g OGTTでは血糖値は境界型でインスリンは高反応を示した.AKA発症の中心的病態のひとつはインスリンの相対的低下とされているが, これまで治療経過におけるインスリン分泌とその回復過程を詳細に評価した症例は極めて少なく, 本症例の所見を文献的に考察した.
  • 則武 昌之, 桂 善也, 渡部 俊哉, 越川 聡, 角 誠二郎, 成島 勝彦, 根本 洋子, 松岡 健
    1998 年 41 巻 8 号 p. 717-720
    発行日: 1998/08/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    糖尿病患者ではセロトニンが末梢循環障害の一因となっている可能性が示唆されている. そこで選択的5HT2受容体拮抗剤であるsarpogrelateのインスリン感受性に及ぼす急性効果について, 17名のNIDDM患者にSSPG法を用いて検討した. sarpogrelateを服用した者 (11名) では服用後にインスリン感受性は改善したが, sarpogrelateを服用しなかった対照群 (6名) ではインスリン感受性に変化は認めなかった.
  • 1998 年 41 巻 8 号 p. 721-735
    発行日: 1998/08/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
  • 1998 年 41 巻 8 号 p. 737-776
    発行日: 1998/08/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
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