糖尿病
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34 巻 , 6 号
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  • 河原 玲子
    1991 年 34 巻 6 号 p. 485-489
    発行日: 1991/06/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
  • 嶋 照夫, 矢野 裕, 江崎 淳, 浦 仁志, 住田 安弘, 鈴木 司郎, 瀬口 忠一, 三崎 盛治
    1991 年 34 巻 6 号 p. 491-497
    発行日: 1991/06/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    糖尿病とバセドウ病の合併例が, 当科通院中の糖尿病患者440例, バセドウ病患者270例のうち11例に認められた.女性9例, 男性2例であり, 糖尿病の病型は, IDDM5例, NIDDM6例であった (ケトアシドーシスで急激に発症し, インスリンが必須で, 尿中CPR20μg/日以下のものをIDDM, それ以外のもので, 2次性糖尿病を除外できたものをNIDDMとした).糖尿病やバセドウ病の臨床像の検討では, IDDM群のHbA1cと蛋白尿に, 非合併群と有意差を認めたが, 他の点では明らかな差を認めなかった.合併群11例において, 糖尿病の家族歴が5例に, 甲状腺疾患の家族歴が3例に認められた.HLAの検索では, IDDM群では5例全例に, NIDDM群では6例中4例にDR4が認められた.以上より, 両疾患合併の要因としては, IDDM群では遺伝素因と自己免疫の両者の密接な関与が, NIDDM群では遺伝素因の関与が強く疑われ, 自己免疫の関与も否定できなかった.
  • 高木 秀一, 垣田 秀治, 提 義信, 沢田 学, 長谷川 剛二, 梶山 静夫, 中埜 幸治, 金綱 隆弘, 近藤 元治
    1991 年 34 巻 6 号 p. 499-505
    発行日: 1991/06/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    ストレプトゾシン (SZ) 糖尿病ラット尿中微量アルブミン排泄の成因とアンギオテンシン変換酵素阻害剤 (Captopril) の尿中アルブミン排泄に対する効果を検討する以下の実験を行なった.1) SZ群 (60mg/BW・kg) 2) SZ+Captopril (CPT) 群 (50mg/BW・kg/day) 3) 非糖尿病群の3群に分け尿中アルブミン排泄率 (AER), イヌリンクリアランスによるGFR, 血圧を測定した.SZ群では非糖尿病群に比して1週から12週までAERは有意に上昇し (P<0.05~0.001), GFRは1週と4週で有意に上昇した (P<0.05~0.01).一方これらの上昇はCPT群で有意に抑制された (AER: P<0.05~0.01, GFR: P<0.05~0.02).また, CPT群の血圧は非糖尿病群に比して有意に低下した (P<0.05~0.01).上記より, SZ糖尿病ラットにおける尿中アルブミン排泄の増加は, hyperfiltrationがその一端を担っていると考えられ, その改善にACEIの投与が有効であった.
  • 松本 都恵子, 石塚 直樹, 浜田 知久馬, 天野 秀紀, 大橋 靖雄, 山田 信博, 菊池 方利
    1991 年 34 巻 6 号 p. 507-514
    発行日: 1991/06/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    糖尿病の臨床像と血管合併症の成因を明らかにするため, 1957年より1985年の29年間に東大第三内科糖尿病外来で1年以上管理した糖尿病患者2,400例の臨床所見を登録した.1) 登録データは73項目の所見で構成され, 総登録件数は基礎2,400件, 追跡15,722件である.2) 基礎データは90%以上, 追跡データは血糖血圧, 体重, 血管合併症所見が各年次とも通院患者数の80%以上登録され, 総コレステロールは1961年以降, クレアチニンは1975年以降, 中性脂肪は1978年以降70%以上登録された.GTTのIRI値は1973年以降30%以上登録された.3) 学会診断基準を満たす糖尿病は2,150 (男1,207女943) 例であり, IDDM67例とNIDDM2,083例の集団特性は性別, 診断年齢, 肥満度血糖値で異なった.また欧米に比し若年発症NIDDMが多く認められた.
    登録データは今後糖尿病性血管合併症の成因を解析する上で重要な基礎資料となるので, データの構成を第一報告として詳記した.
  • 深瀬 憲雄, 高橋 秀夫, 間中 英夫, 富永 真琴, 佐々木 英夫
    1991 年 34 巻 6 号 p. 515-521
    発行日: 1991/06/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    インクレチン候補の, Gastric inhibitory polypeptide (GIP) とtruncated glucagon-like peptide-1 (tGLP-1) の分泌と脂肪の吸収との関係について検討した.健常成人15名 (男12名, 女3名) を対象とし, 1) 経口長鎖脂肪 (LCT) 負荷 (n=9), 2) 経口中鎖脂肪 (MCT) 負荷 (n=6) の2群にわけて, 経時的に採血し血中のGLP-1, GIP, インスリン (IRI), グルカゴン (IRG), グルカゴン様免疫活性 (GLI), 血糖を測定した.LCT投与により血糖, IRI, IRGは不変であったが, GIP, GLI, GLP-1のC端抗体測定値 (GLP-1CT) の著しい増加とGLP-1のN端抗体測定値 (GLP-1NT) の軽度増加を認め, tGLP-1の増加が推定された.しかし, MCTの投与で血糖, IRI, IRG, GIP, GLP-1NT, GLP-1CTの反応は全く認められなかった.以上から脂肪負荷に対するtGLP-1の分泌増加にはGIP同様に長鎖脂肪が重要であると考えられた.
  • 小高 裕之, 杉山 泰雄, 池田 衡
    1991 年 34 巻 6 号 p. 523-530
    発行日: 1991/06/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    インスリン感受性増強物質pioglitazoneが, 蔗糖を摂取した自然発症糖尿病GKラットの糖尿病状態をどの程度改善するかを検討した.30%蔗糖溶液を市販飼料と共に摂取したGKラットでは, 市販飼料のみを摂取したGKラットに比べ, 肝のインスリン感受性低下が増強され, 血漿グルコース, インスリンおよびトリグリセリド値が速やかに上昇した. 蔗糖摂取が長期間に及んだ場合, 耐糖能障害の増悪, 糖刺激性インスリン分泌反応の消失, 膵インスリン含量の著明な低下, 尿中アルブミン量の増加, および神経伝導速度の遅延が認められた. Pioglitazone (3.2mg/kg/day) を蔗糖給与2週目から与えると, 上述した蔗糖による糖尿病状態の悪化は阻止された. しかし, GKラットの本質的な耐糖能低下および糖刺激性インスリン分泌不全はpioglitazoneにより改善されなかった. 以上の成績から, pioglitazoneは肝におけるインスリン抵抗性を軽減して糖および脂質代謝を改善すると考えられる.
  • 楢原 梨佐, 中埜 幸治, 近藤 元治, 金綱 隆弘
    1991 年 34 巻 6 号 p. 531-536
    発行日: 1991/06/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    症例: 27歳, 男性. 主訴: 口渇, 多飲, 多尿1981年 (21歳時) 糖尿病の診断.5年間の食事療法, 経口血糖降下剤治療. 1985年血糖コントロール不良にてインスリン療法開始.以後もコントロール不良のため1987年3月当科入院諸検査よりIDDMと診断食事, インスリン療法施行にて, 一時血糖コントロールが改善するも, やがて低血糖発作を頻発し, インスリン投与を中止した. その後も低血糖症が発症したため患者を問診し, 大食と作為的インスリン大量自己注射の事実が判明し大食症の合併と診断した.患者への対話と精神療法施行により, 意図的インスリン大量投与の中止.食行動異常が是正され, 低血糖症の消失, 血糖コントロールが改善された.以上, 大食症 (Bulimia nervosa) と糖尿病を合併した症例で, 糖尿病コントロールにおける心理的因子の重要性が考えられた.
  • 松岡 賢光, 後藤 康生, 稲垣 喜代司, 早部 好美, 前田 保, 井上 喜代子, 小笠原 秀則, 西川 覚, 北島 弘之, 井村 裕夫
    1991 年 34 巻 6 号 p. 537-542
    発行日: 1991/06/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    A 58-year-old man visited our hospital with complaints of high grade fever and tenderness of the genitalia. He had received no treatment despite the fact that glycosuria had been detected one year previously. The patient had no apparent history of genital trauma or infection. His swollen and painful scrotum developed into a well demarcated and gangrenous lesion. After admission, a great deal of pus drained from the lesion and debridement of scrotal skin was performed combined with insulin administration and the wound was closed. The patient's diabetes mellitus was well controlled and his general condition improved.
  • 光川 知宏, 年森 啓隆, 中里 雅光, 武村 次郎, 松倉 茂
    1991 年 34 巻 6 号 p. 543-548
    発行日: 1991/06/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    糖尿病性ケトアシドーシス (DKA) を起こし, その後インスリン治療が不要となった若年肥満インスリン非依存型糖尿病患者について経時的に血中islet amyloid polypeptide (IAPP) の分泌動態を観察し得たので報告する. 症例は20歳, 肥満男性. 1989年7月頃より口渇, 多飲が出現. 同年9月DKAを起こし当科入院入院時の一日尿中CPRは25.7μg/日で, グルカゴン試験での血中CPRは0.3ng/mlから頂値0.9ng/mlと反応不良であり, 血中IAPPも15.6pg/mlから頂値32.1pg/mlと低反応であった.入院加療後インスリン必要量は減少し, 4カ月後にはインスリン療法を中止し得た. グルカゴン試験に対する血中IAPP分泌反応も, 血中CPR分泌反応の回復と共に改善し, 5カ月後のグルカゴン試験では血中CPR, IAPPはいずれも正常反応に復した.以上の結果より血中IAPP分泌能は内因性インスリン分泌能の回復に伴って改善することが明らかとなり, 膵B細胞機能を反映することが示唆された.
  • 寺田 雅彦, 安田 斎, 久永 卓, 川端 徹, 前田 憲吾, 佐々木 智子, 繁田 幸男
    1991 年 34 巻 6 号 p. 549-552
    発行日: 1991/06/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    Single-fiber electromyography (SFEMG) of anterior tibial muscle was performed in 23 type 2 diabetic subjects to determine its usefulness in evaluating diabetic neuropathy (DN).Jitter (MCD) and fiber density (FD), which are believed to indicate axonal degeneration with reinnervation, were measured in all patients Both parameters were significantly higher in patients with DN than in those without DN MCD: 77.9 ± 17.2 μ s vs 57.0 ± 16.6 μ s (p<0.01), FD: 2.74 ± 1.06 vs 1.68 ± 0.31 (p<0.05). All patients with DN showed abnormal values (mean+2SD of the values of healthy subjects) for either of MCD or FD, whereas none of the patients who showed normal values for both parameters had neuropathy, On the other hand, 6 of 13 patients without DN showed an abnormality in one of the other parameter.
    These results suggest that SFEMG might be a sensitive method to detect DN and useful to electrophysiologically evaluate the pathological process of DN.
  • 1991 年 34 巻 6 号 p. 553-561
    発行日: 1991/06/30
    公開日: 2011/08/10
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