Soluble fibrin monomer complexes (SFMC) の構成成分であるfibrinogen (Fbg) およびfibronectin (Fn) がglycationをうけたさいSFMC濃度ならびにその組成はどのように変化するかを
in vitroで検討した.
精製したFbgならびにFnを, 500mMg lucoseを含むリン酸緩衝液生食で4日間, 37℃でincubationし, glycationを行った. 両者ともglycationをうけたsample A, FnのみglycationをうけたB, FbgのみglycationをうけたC, Fbg, FnともにglycationをうけていないDにつき検討した. それぞれに同一量のthrombinを添加したのちのSFMC濃度とその組成 [Fn/fibrin (ogen)] を比較した. SFMC濃度は, Aが最も高く, ついでB, Cで, Dが最も低かった. しかし, Fn/fibrin (ogen) は, Aが最も低く, B, C, Dの順で高く, SFMC濃度の成績とは逆であった.
以上より, FbgやFnがglycationをうけると, SFMCは高い濃度を示し, かっfibrin含量は多くなる. このfibrin含量の増加がSFMC濃度を上昇させたと思われる. このようにfibrinが多く, Fnが少ないSFMCは, fibrinをsolubleな状態に保つcapacityが低下すると推察され, このようなSFMCの血中濃度の上昇は血管内fibrin凝固症につながると思われる.
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