糖尿病
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19 巻 , 1 号
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  • 三林 裕, 宮元 進, 太田 正之, 小泉 順二, 上野 敏男, 井上 徹, 本多 幸博, 臼倉 教臣, 山田 志郎, 馬渕 宏, 竹田 亮 ...
    1976 年 19 巻 1 号 p. 1-8
    発行日: 1976/01/31
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    健常対照群9名および脂肪肝を有する肥満者8名に対してフルクトース (以下F.と略す)(0.5g/kg. 体重/時間) を2時間にわたり点滴静注し血清FFAとTGの変動をF. 投与後4時間まで観察しF. と脂質代謝との関連を検討した. 50gO-GTT上肥満群には軽度の耐糖能異常を認めたが血漿IRIレベルは対照群に比べむしろ高値を示した. 空腹時血清TGは健常群104.0±7.9mg/dl, 肥満群190.1±18.3mg/dl (P<0.001) であり, F. 投与後血清TGは両群とも速やかに減少した後増加したが健常群では90分に最低値を認め240分の時点でも前値に復さなかった. 一方肥満群では60分に最低値を認めその後の再上昇はより速やかで180および240分では前値を越えて増加しており, 前値に対するTG増減量で検討すると健常群に比べ肥満群は180分と240分で有意の増加を示した. 空腹時血清FFAは健常群687.1±102.9μEq/L, 肥満群1222.9±113.8μEq/L (P<0.01) であり, 両群ともにF. 投与終了時の120分まで漸減した後増加したが前値に対する増減量には両群間に有意差を認めなかった. 一方, F. 投与後血糖と血漿IRIは両群とも有意の増加を示さなかった. 以上の結果よりF. 静脈内投与は血清FFAとTGを低下させるがこれにはインスリンの関与は少なく, 一方, F. 投与後3および4時間の時点では脂肪肝を有する肥満者では健常群に比べてより多くのTGが肝から血中へ放出されると考えられた.
  • 真野 敏明, 大和田 操, 小島 知彦, 北川 照男, 山内 邦昭, 村上 勝美, Reiji Suzuki
    1976 年 19 巻 1 号 p. 9-21
    発行日: 1976/01/31
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    潜在性腎疾患のスクリーニングを目的として集められた東京都内の学童約22万人の早朝尿について, 同時に尿糖を検索し無症候性の糖尿病のスクリーニングを行った. 尿糖陽性者は中学生63130名中159名 (0.25%), 小学生157492名中188名 (0.12%) で中学生に2倍多く認められた. 一次検査での尿糖陽性者には同様の方法で尿糖を再検査し, 中学生149名中48名, 小学生171名中40名に陽性者を認めた. これらの連続尿糖陽性者88名中74名に50gブドウ糖経口負荷試験を行り, 日本糖尿病学会勧告値並びにUnited States Public Health Service (USPHS) の診断基準に基づき判定し, 糖尿病9名 (小学生5名, 中学生4名) を発見した.
    小児糖尿病は発症が急激であり, 尿糖の出現はほとんどの場合, overt diabetesの発症と時を同じくしているといわれており, 小児における糖尿病のスクリーニングは価値がないと考えられていた. しかしながら, 吾々のこの結果は, そのスクリーニングが可能であることを示しており, 直ちに正しい生活管理を必要とするような高血糖が持続する症例は, すべて本法で発見することが可能である. 吾々のこの方法による尿糖のスクリーニングは効果的であり, 学童における糖尿病の発見頻度は0.052%であった.
  • 宮元 進, 小泉 順二, 太田 正之, 山田 志郎, 井上 とおる, 上野 敏男, 三林 裕, 馬渕 宏, 竹田 亮祐
    1976 年 19 巻 1 号 p. 22-29
    発行日: 1976/01/31
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    正常例, 肥満例, インスリン治療中の成人型糖尿病例, ケトアシドーシスにて発症した若年型糖尿病例を対象に, 50gブドウ糖負荷試験を施行し, Cペプチド (CPR) 分泌反応を, 兼子らの方法に準じた2抗体法にて測定し, インスリン (IRI) の分泌反応と比較検討した.
    正常例での空腹時CPRは2.67±0.11ng/ml (741±31×10-12M) で, 負荷後60分で7.07±0.24ng/ml (1963±67×10-12M) と頂値を示した. 一方, IRIは負荷後30分で頂値に達した. CPRとIRIのモル比 (CPR/IRI) は空腹時6.2で負荷後30分で3.9と最小となり, その後徐々に前値に復していた. これはインスリンとCペプチドの代謝臓器及び血中消失率が異なるためと推定された. 肥満例でのCPRは空腹時3.64±0.31ng/ml (1012±86×10-12M) と正常例に比し有意に高値を示し, CPRとIRIの頂値はともに60分に認め, 負荷後90分, 180分に有意差を認めた. CPRとIRIのモル比は空腹時5.1で30分に正常例と同様3.5と最小となり, その後前値に復た. し又, 正常人, 肥満例のΣIRIとΣCPRは1%の危険率で有意に相関しており, CPRを測定することにより, インスリン分泌を推定しうると考えた.
    インスリン治療中の成人型糖尿病例では, IRIはインスリン抗体のため測定不能であった. CPR反応は低反応であったが, 空腹時に比し徐々に増加し, 90分に頂値を認め, 60分以後有意に高値を示した. ケトアシドーシスにて発症した若年型糖尿病例では, 成人型糖尿病に比し, 各時間とも有意に低値を示していた. 以上より, インスリンを長期に使用している成人型糖尿病でもインスリン分泌はわずではあるが残存していることが示唆され, このような症例の経過観察や治療上, Cペプチドの測定は極めて有意であると考えられた.
  • 川口 侃
    1976 年 19 巻 1 号 p. 30-41
    発行日: 1976/01/31
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    ラット膵ラ氏島浮置法を用いて, インスリン分泌とラ氏島B細胞の糖質代謝, 特にATPの関与について検討した. グルコース刺激によるインスリソ分泌に対する解糖系並びにTCAcycle酵素阻害剤の影響をみたところ, 2-deoxy glucoseは等モルグルコースによるインスリン分泌を, 又1mM iodoacetate及び10mM malonic acidは16.7mMグルコースによるインスリン分泌を有意に抑制した. さらに10mM pyruvate添加はiodoacetateによる抑制を有意に回復したが, 非添加時の値には復さなかった. 次に酸化的リン酸化阻害の影響をみるため, 95%Nr5%CO2の嫌気性状態にすると有意な分泌抑制が認められ, tolbutamide, theophylline, db-cAMP添加によってもその回復はみられなかった又250μg/mlの2.4 dinitrophenolは3.3mMグルコースの場合, その分泌を抑制せず, 16.7mMグルコースの場合は有意に抑制した. さらにラ氏島内ATP含量とインスリン分泌相関を観察したところ, 1mM adenosine添加により, 又グルコース濃度の増加により, その両者はほぼ平行して増加した. 10mM malonateの分泌抑制は1mM adeno. sine添加により有意に回復したが, その際のラ氏島内ATP含量とインスリン分泌の変化の間に解離を認めた. 以上のことより高濃度グルコース刺激によるインスリン分泌機序には解糖系, TCAcyck系, 及び呼吸鎖リン酸化機構が関与し, 中でも酸化的ジン酸化が重要な因子となると考えられ, ラ氏島内ATP含量の増加はキとしてインスリン分泌の第2相に関与すると思われる.
  • 真野 敏明, 小島 知彦, 北川 照男
    1976 年 19 巻 1 号 p. 42-52
    発行日: 1976/01/31
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    約22万人の児童生徒の尿スクリーニングによって発見された無症候性の小児糖尿病の9例のうち6例についてその病態を研究した. 2例の糖尿病はいずれも15歳で肥満を認め, 体重は標準体重の122-204%(A群), 他の4例は6-13歳で, 体重は標準体重の76-100%(B群) であった. これらの6例にブドウ糖負荷試験, トルブタマイド負荷試験, インスリン負荷試験を行った. その結果, A, B群とも糖負荷後のインスリン分泌は低く, トルブタマイド負荷後のインスリン値はA群では2-2.5倍増加したがB群では平坦であり, 血糖下降はB群の1例を除いて緩徐であった. A群におけるインスリン負荷試験は, 血糖が, わずか60-65%に低下するにすぎなかったが, B群では15-36%にまで低下した.
    B群の4例中3例に血清コレステロールの有意の上昇を認め, A群の2例に血清トリグリセライドとprebetaリポ蛋白の上昇を認めた.
    これら6例の小児糖尿病の経過を12ヵ月間観察したところ, B群の1例がインスリン依存性となったが, その他の症例の耐糖能は悪化せずインスリン治療は必要としなかった. また, A群の2例は肥満の治療後に, 耐糖能が正常範囲にまで改善された.
    これまで小児の糖尿病は急速にインスリン依存性となるといわれているが, 以上の結果から, 無症状の小児糖尿病の耐糖能は, それほど急速に低下するものではないように思われた. また, 尿糖検査による小児糖尿病の集団スクリーニングは可能で, 発病予防についての対策を立て得ることが示唆された.
  • 見坊 隆, 平田 幸正
    1976 年 19 巻 1 号 p. 53-62
    発行日: 1976/01/31
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    1970年, 平田らにより発見されたインスリン自己免疫症候群例はその後報告例が増加し15例におよんでいる. その一部の症例インスリン結合抗体のimmunoglobulin class (以下Ig classと略す) とlight chain type (以下Lc typeと略す) について検討が行われ, そのインスリン結合抗体はインスリン治療例にみられる抗体と性状を異にすることが報告されている. 私どもは6例の本症候群の血清についてIg classの決定にはradioimmunoelectrophoresis (以下RIEPと略す), speci丘cprecipitation法 (以下Sp法と略す), Christiansen法の三つの方法を, Lc typeの決定にはRIEPとSp法の二つの方法を用いて検討した. その結果, インスリン自己免疫症候群にみられるインスリン結合抗体のIg classは三つの方法のいずれでもIgGに属した. Lc typeはRIEPでは1例がK, L両型を呈したが, 他の5例はK型のみであった. Sp法でもK型は全例に認められたが, L型も3例にわずかに認められた. そのうちの1例についてL鎖のK/L比を算出すると9: 1とL鎖はほとんどK-chainよりなることを示した. 対照としたインスリン治療例13例の抗インスリン抗体はIgGに存在したが, 2例にIgMにも認められた. またLc typeは抗体価が非常に低い例を除きK, L両型を呈し, そのうちの1例のK/L比は1.3: 1とK-λ-chainがほぼ均等になっていることを示した. 以上の成績よりインスリン自己免疫症候群にみられた血中インスリン結合抗体はインスリン治療例の抗体と異なることを示した.
  • 福本 泰明, 市原 紀久雄, 垂井 清一郎
    1976 年 19 巻 1 号 p. 63-69
    発行日: 1976/01/31
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    糖尿病患者をインスリン注射にて治療した際, 代謝の改善につれて次第にインスリンの必要量が減少することは, しばしぼ経験する. この理由として, 治療に伴い種々のインスリン拮抗物質が減少するか, またはインスリン分泌量が増加することが挙げられる. 本研究は後者の可能性を追求したものである.
    インスリン治療の経験のない空腹時血糖220mg%以上の未治療の成人型糖尿病患者7名を対象とした. 糖代謝に影響ある他の疾患を合併しているものは除外した. これらの患者に, 抗原性が低いといわれているMCレンテインスリン (Monotard, Novo) を投与してコントロールし, その前後でのIRI値を比較検討した, インスリン投与期間は14日から32日であった.
    インスリン治療後の空腹時患者血清の125I-インスリン結合率は, 治療前に比し見るべき上昇なく, インスリン抗体は産生されなかったと考えられる.
    インスリンによる代謝の改善に引きつづき, インスリン注射を中止し, その3日後及び4日後に各々血糖, IRI日内変動の測定, および100g経口ブドウ糖負荷試験を行った. 血糖は治療前に比し明らかに改善し, 食事によるIRI反応も, 治療前平坦であったものが, 明らかにピークを認めるようになった. 日内IRI曲線を積分して得られるIRI総面積も98.9±23.7μu・h/ml (平均±標準誤差) から186.1士37.7μu・h/mlへ有意に増加した (p<0.05). 100g経ロブドウ糖負荷試験におけるIRI反応も日内変動と同様の傾向を示した. しかし, 罹病期間の長い例ではIRI反応の増加は明らかでなかった.
    すなわち, 糖尿病患者において外来性インスリンの治療により内因性インスリン分泌は改善すると考えられる. しかし, この為にはインスリン分泌能がある程度保持されていることが条件であろう.
  • 稲垣 勝則, 氷室 一彦, 鈴木 邦男, 坂東 武志, 渡辺 斌
    1976 年 19 巻 1 号 p. 70-76
    発行日: 1976/01/31
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    症例は15歳の女子で糖尿の精査および視力障害を主訴に来院した. 満期正常分娩で出産するも幼少時の身体的精神的発育は遅かった. 6歳より肥満著明となり, 10歳で知能の発育が遅いため特殊学級へ移った. また, 視力の低下を訴えるようになった. 11歳の時, 検尿を受けたが尿糖は陰性であった. 14歳で初潮を見たが以後の月経は不順であった.
    昭和49年1月28日, 38度台の発熱を伴って右耳下腺部の腫脹と圧痛をきたし, 流行性耳下腺炎と診断された. その後の経過中に尿糖を指摘され, 2月中旬, 易疲労感, 口渇, 多尿をきたすようになったため, 2月19日入院した.
    身長142cm, 体重48.5kgで知能の発達は悪く, I. Q.: 37であった. 両眼の視力低下があり, 網膜色素変性を認めた. 乳房の発育悪く, 乳腺を触れず, 腋毛もなく, 恥毛は粗で, 子宮発育不全を認めた. 509GTTの血糖値は糖尿病型を呈し, その際の血清IRIは全般にやや低値であり, かつ, 遅延の傾向が見られた. mumps Hi titreは陽性を示した. 血糖値は食事療法およびトルブタマイドの経口投与により良好にコントロールされ, 易疲労感, 口渇などの症状も改善した.
    以上の所見よりLaurence-Moon-Biedl症候群があり, これに糖尿病が発症したものと診断されたが, 本症例の糖尿病の病因には. その臨床経過よりmumps罹患が密接な関連を有すると考えられた.
  • 豊泉 容子, 中西 祥子, 高橋 千恵子, 田坂 仁正, 大森 安恵, 鎮目 和夫, 武藤 晴臣, 高崎 健, 羽生 富士夫, 兼子 俊男
    1976 年 19 巻 1 号 p. 77-85
    発行日: 1976/01/31
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    空腹時の意識消失, 痙攣発作を主訴とした41歳の男性でインスリノーマの症例である. 昭和43年に膵尾側切除施行するも. 腫瘍摘出できず, 低血糖発作をくり返した. 100g GTTでも徐々にIRI反応は高値を示した. 昭和48年, 再入院し腹腔動脈造影にて膵頭部に腫瘤を認めたが, 患者が手術を拒否した為, ストレプトゾトシンを計16g投与した. しかし, 早朝の低血糖発作の出現は変わらず, 又肝障害が出現した為, ストレプトゾトシンの投与を中止した. 昭和48年12月, 吐血の為, 3回目の入院をし, この時十二指腸潰瘍を発見して, 昭和49年1月, 残膵尾側切除兼腫瘍別出術兼胃切除術を施行した. 膵頭部に2.8cm×2.8cm×1.5cm, 重さ5gの腫瘤を認め, 組織学的に, インスリノーマであった. 術前術後の椀骨動脈及び門脈血中の血糖, IRI, CPRを測定した. 腫瘍摘出前の椀骨動脈の血糖, IRI, CPRは75mg/dl, 87μU/ml, 8.4ng/mlであったが, 摘出後, 1時間半にて, 213mg/dl, 15μU/ml, 1.5ng/mlとなった. 術後血糖は増加し, IRI, CPRは経時的に低値を示し, 又門脈血でもCPRは低値を示した. 又, インスリノーマのIRI, CPR含量及び家兎痙攣法によるILAを測定したが, それぞれ9.73U/9, 44.1μg/g, 8.98U/gであった. インスリノーマ及び健常膵組織部分の抽出液をBio-Gol P-30のカラムにて溶出した結果, 腫瘍組織では, 明らかにインスリン分画, プロインスリン分画, C-peptide分画の増大を認めた. 又, インスリノーマにおいて, インスリンに対するプロインスリンの割合が大であった.
  • 内村 功, 飯田 吉隆, 杉山 博通, 須永 俊明, 前沢 秀憲
    1976 年 19 巻 1 号 p. 86-92
    発行日: 1976/01/31
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    糖尿病性昏睡に伴い, 種々の神経症状を呈した症例の報告がある, しかし, 難聴をきたした症例はきわめて稀れである. われわれは, 高滲透圧血症を伴ったケトアシドーシス性糖尿病性昏睡の覚醒後, 高度の両側性感音性難聴を呈した症例を経験したので報告する.
    71歳の男子57歳の時, 糖尿病を指摘されたが放置していた. 発熱にひき続き, 半昏睡状態となり, 7日後に入院. 入院後の検査より, 高滲透圧血症を伴ったケトアシドーシス性糖尿病性昏睡と診断された. 輸液ならびにインスリンの大量投与により12時間後ケトアシドーシスは改善, 入院11日目に意識の回復をみたが, この時, 難聴が気づかれ, 3ヵ月の入院中改善をみなかった. 難聴は両側性の感音性難聴で, 両側性の前庭機能障害を伴っていた. 他に一過性の項部強直, 膀胱障害と下肢の知覚鈍麻・筋力低下を伴っていた. なお, 今回の入院前には, 支障なく日常会話が行われており, 難聴の既往はなかった.
    本例の難聴の原因としては, 感染, Furosemide, あるいは抗生物質の副作用, 糖尿病性血管障害なども考えられたが, 高滲透圧血症を伴ったケトアシドーシス性糖尿病性昏睡であり, 併発した神経症状などとも考えあわせ, 昏睡治療に伴う急激な血清滲透圧の正常化による内耳ならびに脳, 末梢神経の障害がもっとも強く疑われた.
  • 大井 一輝, 若月 雅子, 大森 安恵, 水野 美淳, 大森 尚文, 門脇 淳, 山田 明義, 羽生 富士夫, 平山 章
    1976 年 19 巻 1 号 p. 93-102
    発行日: 1976/01/31
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    輪状膵, 兎唇, 腹部動脈奇形を伴ったインスリノーマの一例について報告した. 腫瘍切除により低血糖症状は消失したが. 術前の諸検査, 腫瘍の生物学的及び免疫学的インスリン含量, 腫瘍の光顕, 電顕の他, 免疫組織学的検討でも, 腫瘍細胞からのインスリン分泌, 低血糖を説明することは出来なかった.
    患者は, 66歳男性, 1971年7月の低血糖発作 (脱力, もうろう) に始まり, 数回の失神発作をくりかえし, 1971年11月22日入院した.
    入院中にも, 早朝頻回に低血糖発作があり, 早朝空腹時平均血糖値は51mg/dl (Hagedorn-Jensen法, 耳朶血), その都度, 糖質摂取あるいはブドウ糖静注により急速に症状改善した. トルブタマイド, L-ロイシン負荷試験で著明な低血糖を呈したが, 血中IRIは, 早朝空腹時30μU/ml, トルブタマイド, 負荷時の頂値は, 約100μU/mlで, 異常な高反応ではなかった. 腹腔動脈撮影で, 腫瘍の存在は確認できなかった. 手術前の低緊張性十二指腸造影, 膵管造影では, 輪状膵の所見が得られた.
    別除した膵尾部には, 10×8mmの腺腫が見られたが, 周辺膵組織のインスリン含量が, 2.9U/gに対し, 腫瘍部分は11.2U/gであり, 腫瘍の大きさを考慮しても, 低血糖を説明するに足る生物学的インスリン含有を証明できなかった.電顕的には, コアのない穎粒物が多数みられ, 抗ウシ及び抗ブタィンスリン抗体による螢光抗体直接法でも, 腫瘍内にインスリンを証明し得なかった. また, 本例は高齢者であるが, 輪状膵兎唇, 腹部動脈奇形を併っていた極めて稀な症例である.
  • 笠間 俊男, 中島 久代, 米沢 正一, 内田 迪子
    1976 年 19 巻 1 号 p. 103-107
    発行日: 1976/01/31
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    The degree and duration of the hypoglycemic effect of monocomponent insulin (MC-A) using different doses were examined in comparison with conventional insulin (C-A) using normal rabbits and rabbits immunized with beef insulin.
    There were no significant differences between MC-A and C-A for the maximal rate and the duration of the hypoglycemic effect with the three doses (0.25U/kg, 0.5U/kg, and 1.0U/kg) in both animal groups. However maximal hypoglycemic responses to 0.5U/kg of MC-A and to 0.5 U/kg of C-A in normal rabbits were almost the same as that of MC-A 1.0U/kg and of C-A 1.0 U/kg and these responses were one and a half times as strong as MC-A 0.25U/kg and C-A 0.25 U/kg, although the duration of the effect almost responded in proportion to the doses.
    On the other hand, in immunized rabbits, there was no significant difference among the maximal hypoglycemic rate with each three doses. On the contrary, the duration of the insulin effect was delayed with the three doses and especially, the duration of the insulin 0.25U/kg effect continued the same as insulin 0.5U/kg after 4 periods. Also, the duration of the insulin 1.0U/kg the effect was significantly delayed as compared with the previous two doses and was not recovered to pre-injection level even at the 8th period.
  • 藤田 恒夫
    1976 年 19 巻 1 号 p. 109-110
    発行日: 1976/01/31
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
  • 金沢 康徳
    1976 年 19 巻 1 号 p. 111-114
    発行日: 1976/01/31
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
  • 竹内 三郎, 佐吉 伊康
    1976 年 19 巻 1 号 p. 114-118
    発行日: 1976/01/31
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
  • 豊田 隆謙, 阿部 寛治, 工藤 幹彦
    1976 年 19 巻 1 号 p. 119-124
    発行日: 1976/01/31
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
  • 清野 裕, 池田 正毅
    1976 年 19 巻 1 号 p. 125-131
    発行日: 1976/01/31
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
  • 田坂 仁正, 竹村 喜弘, 仁木 厚
    1976 年 19 巻 1 号 p. 132-135
    発行日: 1976/01/31
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
  • 葛谷 覚元
    1976 年 19 巻 1 号 p. 136-138
    発行日: 1976/01/31
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
  • 後藤 由夫
    1976 年 19 巻 1 号 p. 138-142
    発行日: 1976/01/31
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
  • 榊田 博, 知見 鬼三
    1976 年 19 巻 1 号 p. 142-144
    発行日: 1976/01/31
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
  • 福田 雅俊
    1976 年 19 巻 1 号 p. 145-148
    発行日: 1976/01/31
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
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