糖尿病
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33 巻 , 8 号
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  • 坂本 信夫
    1990 年 33 巻 8 号 p. 633-634
    発行日: 1990/08/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
  • 鈴木 吉彦, 松岡 健平
    1990 年 33 巻 8 号 p. 635-640
    発行日: 1990/08/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    インスリン非依存型糖尿病患者83名に胃排出能 (以下GEAと略す) と, 各種神経障害指標とを検査した. その結果, 神経障害の軽症例ではGEAは亢進し, 進行例ではGEAが低下する傾向を認めた. 次に血糖コントロール (以下GCと略す) によるGEA変化を観察するため, 糖尿病患者17例 (C群) に1週間のGCによる変化を検査し, GC前はGEAが亢進41%, 正常29%, 低下29%だったが, GC後は亢進58%, 正常18%, 低下24%となりGEA亢進例が増加する傾向を認めた. 糖尿病患者38例 (T群) にGCによる変化に加え, トリメブチン300mg/日を投与したところ, GC前はGEAが亢進42%, 正常27%, 低下30%であったが, GC後では亢進21%, 正常55%, 低下24%となり, C群に比べ亢進傾向は減少し, 正常の比率が増えていた. この際食後ガストリン分泌反応は, C群では増加, T群では減少方向に変化しGEAに対する関与が示唆された. 以上より糖尿病性胃排出能の評価には, 神経障害, GC, ガストリンなどの影響があることが示唆された.
  • 杉本 忠夫, 宮下 曜, 大久保 実, 中西 幸二, 小林 哲郎, 村勢 敏郎, 小坂 樹徳, 伊藤 徳治
    1990 年 33 巻 8 号 p. 641-645
    発行日: 1990/08/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    本邦においては, 糖尿病性潰瘍や壊疽などいわゆるdiabetic foot (DF) は従来比較的稀であると考えられていた. 我々は, 1970年から1988年までに当科に入院した糖尿病患者を対象としてDFの年次別推移および臨床的特徴について検討した. この期間の糖尿病患者の入院症例数は4926例で, そのうちDFの合併症例は30例 (0.61%) であった. 1988年を最終年度として3年毎のDFの合併症例数を集計するとその頻度YはY=0.12EXP [0.19t], r=0-973と指数関数的に増加していることが明らかになった. DFの臨床的特徴は高齢者に多く, 罹病期間が長く, 血糖のコントロールは不良, 糖尿病合併症を高率に合併し, 足背動脈の拍動異常が高率に認められた. DFの半数は外科的処置を必要としたが, 生命予後は比較的良く, 30例中29例は治癒した. ところでDFの増加には, 1) DM患者の高齢化, 2) 動物性脂肪摂取の増加などによるmacroangiopathyの進展, および3) 靴を主体とした履物の習慣の変化などの要因が推測された. 以上, DFは今後更に急激に増加することが予測される. 患者教育の中で, DFの予防についての指導が急務である.
  • 野津 和巳, 岡 暢之, 正木 洋治, 古家 寛司, 加藤 譲
    1990 年 33 巻 8 号 p. 647-651
    発行日: 1990/08/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    経静脈的糖負荷試験により, 耐糖能障害の存在が否定されたバセドウ病48例, 対照健常人15例のグリコヘモグロビンA1 (HbA1) およびAIc (HbAIc) を測定した. 甲状腺機能充進状態にあるバセドウ病19例 (B1) ではHbA・8・0±1.0%, HbA、c4.9±0.5%, 長期間寛解状態を持続しているバセドウ病29例 (B2) ではHbA、7, 1±0.5%, HbA1c4.8±0.4%, 対照15例 (C) ではHbA16.9±0.4%, HbA、c4.7±0.3%であり, B1のみHbA、が有意に上昇していた (P<0.01).B2群, C群ではHbA1とHbA、cは正の相関を示したが, B1では有意な相関が認められなかった. これらの成績から甲状腺機能充進状態にあるバセドウ病症例では, HbA、とHbA、cが解離し, 耐糖能障害とは関連のないHbA、分画の構成成分が増加している可能性が示唆された.HbA、はバセドウ病における耐糖能障害の指標として適当でないと結論された。
  • 瀬野 倫代, 中崎 利彦, 西田 壽男, 津田 謹輔, 清野 裕, 井村 裕夫
    1990 年 33 巻 8 号 p. 653-657
    発行日: 1990/08/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    健診における糖代謝異常のスクリーニング指標としてのfructosamine (FA) の有用性と限界について検討を加えた.対象は当センターを受診した1,000例 (男性574例, 女性426例) で, 全例に7590GTTを施行した.受診者を日本糖尿病学会勧告にしたがって分類すると, 正常型 (N群) 400例, 境界型 (B群) 524例, 糖尿病型 (DM群) 76例であった.FAとFBS, およびHbAIcとFBSとの間にそれぞれ有意の (r=0.768, P<0.01, r=0.807, P<0.01) 正相関を認めた.各群のFA値は, N群2.45±0.18, B群2.53±0.22, DM群3.24±0.84mmol/lであり, DM群はB群およびN群に比し, またB群はN群に比し有意の (P<0.001) 高値を示した.次に耐糖能の判定をFBS・FA・HbA1cの単独あるいは2項目組合せにより比較検討した.DM群・B群の検出率は, FBSが110mg/dl以上では76.3%.15.3%, FAが2.7mmol/l以上では72.4%・22.7%, HbA1cが5.3%以上では73.7%・21.0%であった.さらにFBSとFAの組合せでは82.9%・32.4%, FBSとHbA1cの組合せでは82.9%・30.7%と2項目を組合せることにより, 両者とも同程度に診断率の上昇を認めた.一方, N群のうち, cut-off値未満の者はFAが91.7%, HbA1cが91.2%とN群を高率に検出することができた.以上より, 軽度耐糖能異常の判定には, 糖負荷試験が優iれているが, HbA1cに比し測定の簡便なFAとFBSを組合せることにより, 多数例における糖尿病型と正常型のスクリーニングが可能であることが示された.
  • 芳野 原, 松下 正幸, 岩井 正秀, 松葉 光史, 森田 宗孝, 吉田 宗儀, 鹿住 敏, 谷 武司, 堀貫 理恵, 木村 征夫, 馬場 ...
    1990 年 33 巻 8 号 p. 659-663
    発行日: 1990/08/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    アロキサンの糖尿病発症作用についてはフリーラジカルの膵での集積が深く関与していると考えられている.一方プロブコールはその過酸化反応阻止作用が注目されている.今回, 我々はWistar系雄ラットに2週間プロブコールを与え (1%indiet), 20から50mg/kgのアロキサンを静注し, その糖尿病の発症を観察した.アロキサンの20, 30, 40mg/kg投与24時間目ではプロブコール前投与 (PA) 群と非投与 (A) 群の間で血糖値の有意差を認めなかったが, 50mg/kg投与においてPA群は有意に低値を示した.また, その血糖値の低下は2カ月後においても有意であった.一方血中インスリンレベルは50mg/kg投与では両群とも極めて低値を示した.血中逸脱酵素のうち, GOTとLDHはこの投与量でいずれもPA群がA群に比し有意に低値を示した.GPT, 血中尿素窒素 (BUN), クレアチニンおよび尿酸値には差を認めなかった.血中トリグリセライドはアロキサンの各投与量でPA, A両群間に差はなく, コレステロールはいずれの投与量でもPA群が低値を示した.以上, プロブコールの前投与はラットにおいてアロキサンの膵β細胞障害のみならず多臓器障害も防護し得る可能性が示唆された.
  • 神田 勤, 上松 一郎, 竹中 優, 伊藤 喜一郎, 佐川 史郎
    1990 年 33 巻 8 号 p. 665-673
    発行日: 1990/08/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    Ciclosporin A (CSA) 投与の腎移植患者37例中5例, 13.5%に糖尿病が発症した (PT-DM) ので, 糖尿病が発症しなかった腎移植患者 (PT-NDM) 32例と対比することにより, CSAの糖尿病発症に及ぼす影響を検討した.PT-DM5例中3例は, 胆汁うっ滞性肝炎の合併により, 早朝, CSA経口服用前の血清CSA濃度の最低値 (troughlevel) の平均値がPT-NDMより有意な高値を示したが, うち2例は胆汁うっ滞の消失とともに血清CSA濃度は低下し, Insulinogenic Indexは改善した.CSAの主な排泄経路は胆道であり, PT-DMではPT-NDMに比し, 術後の胆道系酵素が高値を示したことから, PT-DMと血清CSA高値, 胆汁うっ滞との関連が示唆された, PT-DMの他の1例は死体腎移植で, 他の1例は糖尿病家族歴を認めた.PT-DMとPT-NDMの間には腎移植術や遺伝的素因に有意差を認めなかったが, ステロイド投与量はPT-DMではPT-NDMに比し高値を示したことより, ステロイドはCSA投与腎移植患者に発症するPT-DMの誘因となる可能性が示唆された.
  • 松尾 博司, 坂本 健一, 虎谷 佳幸, 上田 賀美, 三国 英一, 西村 進, 近藤 漢, 南條 輝志男, 宮村 敬
    1990 年 33 巻 8 号 p. 675-680
    発行日: 1990/08/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    糖尿病患者の色覚異常の程度を後天性色覚異常検査に適するLanthonyのNewColorTest (以下NCTと略する) で定量化し, さらにその程度と糖尿病における諸因子との関連性も併せて検討した.対象は健常者40名と糖尿病患者56名 (ただし先天性色覚異常者を除く) とし, NCTの分離検査を行なった.健常者のNCTのscoreは加齢とともに上昇傾向を示すも全て4点以下であった.糖尿病患者のNCTのscoreと, 推定罹病期間およびHbA1c値とは有意な正の相関を示し, 心電図R-R間隔の変動係数とは有意な負の相関を示した.また, 糖尿病性網膜症を有する群 (20名meanscore7.90±1.51点) では, 有さない群 (35名meanscore3.03±0.56点) に比し有意 (P<0.01) にNCTのscore高値を示した.以上よりNCTは糖尿病患者の色覚異常を定量的に検索しうる有用な検査法と思われ, 糖尿病性合併症の一つとして色覚異常についても注目する必要があると考えられた.
  • 今村 里香, 戸谷 理英子, 穂田 太郎, 善平 朝昭, 金井 久美子, 蔵並 貴子, 堀 貞夫, 平田 幸正
    1990 年 33 巻 8 号 p. 681-687
    発行日: 1990/08/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    糖尿病に併発し, 早期治療により良好な経過をとった前部虚血性視神経症Anterior ischemic opticneuropathy (AION) の2症例を報告する. 症例1: 47歳女性.1977年にインスリン依存型糖尿病 (IDDM) と診断, インスリン療法によるも, 血糖コントロールは不良であった.1987年にScott IIIa-b (福田BI) の網膜症を指摘.1988年10月, 突然右眼下方の視野欠損と乳頭浮腫が認められ, AIONを疑われ入院した.プレドニソロン (PSL), プロスタグランジンE1 (PGE1) 併用療法により約2週間後乳頭浮腫, 視野狭窄は改善した.症例2: 54歳男性.1977年にインスリン非依存型糖尿病 (NIDDM) と診断, 経口血糖降下剤を投与するも, コントロール不良で1987年にScottIIIb (福田BI) の網膜症に対して光凝固を受けた.1988年3月, 突然右眼視力低下が出現し, AIONと診断され, PSL経口投与を開始されたが, その3日後左眼にもAIONが発症し入院した.PSLに加えてPGE1を併用し, インスリンにより代謝改善であったところ, 約3カ月後視力の回復がみられた.本症における視力の予後は一般に不良であるが, 早期診断と早期治療が予後の改善に重要であると思われた.
  • 1990 年 33 巻 8 号 p. 689-708
    発行日: 1990/08/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
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