糖尿病
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29 巻 , 10 号
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  • 佐野 隆久, 河村 孝彦, 後藤 円治郎, 鬼頭 柳三, 中村 二郎, 榊原 文彦, 西田 友厚, 土田 勇, 奥山 牧夫, 坂本 信夫
    1986 年 29 巻 10 号 p. 881-887
    発行日: 1986/10/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    腎皮質は肝とともに血糖維持に極めて重要な役割を果たしており, 特に絶食時およびケトアシドーシス時の糖新生がよく知られている. われわれは各種条件下での腎皮質における糖新生を検討してきたが, 今回は絶食および肝部分切除時のラット腎皮質の糖新生および各種counter regulatory hormone動態について検討した.
    oxaloacetate, 2-oxoglutarate, glutamate, glutamineからの糖新生は24時間絶食により有意に増加し, pyruvate, lactateよりの糖新生は, 絶食に肝部分切除を加えることにより初めて増加傾向を認めた. fructoseよりの糖新生は24時間絶食および肝部分切除によってともに有意の増加を認めたが, 両者の併用ではその効果は相加的ではなかった.
    以上の成績はphosphoenolpyruvate carboxykinase (PEPCK) が24時間絶食によっても, また肝部分切除によっても誘導され, 一方pyruvate carboxylaseは両者の併用によって初めて誘導されることを示唆している. 事実, 腎組織中PEPCK活性の直接測定により, 同酵素活性が24時間絶食により上昇し) 肝部分切除の併用によりさらに上昇するという結果を得た.
    糖新生のkey enzymeであるPEPCKの増減に影響を及ぼすと予測される各因子の検討では,コルチコステロン,グルカゴンはPEPCKの推移とは必ずしも一致せず, PEPCK誘導のtriggerとなっている可能性は否定的であった. 血中インスリン濃度はPEPCK活性の推移とよく対応し,その低下が誘導因子の1つである可能性が推定された.
  • 筒井 理裕, 小沼 富男, 落合 滋, 遅野井 健, 朴 明俊, 武部 和夫
    1986 年 29 巻 10 号 p. 889-894
    発行日: 1986/10/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    糖尿病におけるビタミンE (Vit. E) 代謝異常の成立機序を知る目的で, 正常対照ラット (C群), ストレプトゾトシン (STZ) 糖尿病ラット (S群), インスリン治療を行ったSTZ糖尿病ラット (SI群) の血中Vit.E濃度について検討した.さらに外因性にVit.Eを投与したSTZ糖尿病ラット (SE群) についても併せて比較検討した.
    血中Vit.EのHDL分画に占める割合 (%HDL-Vit. E) はS群 (21.4±3.0%) がC群 (31.5±10.3%) と比べて低値であった (P<0.05).このS群と比べてSI群 (38.7±18.1%) では高値であり (P<0.05), その値はC群に近似した.このことよりS群での%HDL-Vit. Eの低下はインスリン不足によりひき起こされていること, そしてその不足を補うことによって改善されることが示唆された.一方,%HDL-Vit.EはSE群 (42.1±6.5%) においてもS群と比べて高値を示し (P<0.001), インスリン不足状態が持続しているにもかかわらずVit.Eを外因性に投与することにより, 糖尿病のVit. E異常は改善しうることが示唆された.
    さらに今回は, 各群での肝, 腎, 膵のVit.E濃度についても検討した.S群での肝Vit.E濃度 (24.0土5.7μg/g.w.w.) はC群 (35.4±9.9μg/g.w.w.) と比べて低値であり (p<0.05), SI群 (36.8±9.5μg/g.w.w.), SE群 (62.9±14.8μg/g.w.w.) において改善がみられた.また各群での肝Vit.E濃度の差異は, 血中%HDL-Vit.Eの差異と近似した変動を呈した.
  • 小野 百合, 三沢 和史, 工藤 守, 中川 昌一
    1986 年 29 巻 10 号 p. 895-901
    発行日: 1986/10/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    Platelet activating factor (PAF) は強力な血小板凝集惹起物質であり, PAFによる血小板活性化はADP, Thromboxaneを介さない新しい経路によるものと推定されている. 今回, 健常人50名および糖尿病患者73名においてPAFによる凝集能および他の凝集能などの関係を検討したので報告する.糖尿病患者は, 6ヵ月以上血糖の変動を認めない群51名 (血糖安定群) と, 血糖コントロールを開始してから2週間前後に採血した群22名 (血糖低下群) の2群に分けた.凝集惹起物質としては, PAF0.5μg/ml, ADP3μM, Collagen 10μg/ml, Epinephrine 9.3μg/mlを用いた.
    健常人では, PAF凝集能値は54.6±11.8%で, 年齢と性別による有意の差は認めなかったが, 20歳台~30歳台のPAF凝集能は60歳台に比し高い傾向が認められた.
    PAF凝集能とADP凝集能, Collagen凝集能の間にはおのおのr=0.338, r=0.342の正の相関関係を認めた.糖尿病患者ではPAF凝集能は37.8±26.1%と, 健常人に比し有意に低値を示した.PAF凝集能とADP凝集能, Collagen凝集能, Epinephrine凝集能の間にはおのおのr=0.678, r=0.706, r=0.387の正の相関関係を認めた.糖尿病患者のうち, 血糖安定群のPAF凝集能は30.1±22.1%で, 血糖低下群のPAF凝集能は55.8±26.3%と両者の間には0.1%の危険率にて有意の差を認めた.
    血糖安定群のうち, 血糖良好群と血糖不良群の間には有意の差は認めなかった.血糖低下群においてPAF凝集能は血小板数との間にr=0.587の正の相関関係を, また血液粘度との間にr=-0.490の負の相関関係を認めた.
    PAF凝集能は他の血小板凝集惹起物質による血小板凝集と良く相関したが, 糖尿病患者では, 健常人に比し有意にPAF凝集能のみが低下しており, また, 血糖コントロールを開始してから2週間前後で採血した群は, 6ヵ月以上血糖の変動を認めない群に比し, PAF凝集能は有意に亢進していた.
  • 石塚 達夫, 安田 圭吾, 梶田 和男, 木村 雅彦, 伊藤 康文, 三浦 清
    1986 年 29 巻 10 号 p. 903-911
    発行日: 1986/10/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    慢性膵炎65例を対象とし, ERCPによる分類から, 軽度 (MIP), 中等度 (MOP), 高度 (ADP) 膵炎に分類し, 各膵管像群での膵内分泌能の差異を検討した. 膵内分泌能の検討は, 100g経口糖負荷試験 (OGTT), アルギニン0.5g/kg経静脈負荷試験 (ATT) によった.OGTT時2時間の血糖値の総和 (GTS) は, ADPでMIP, MOPおよび対照群に比し有意に高値を示した. OGTT時insulinogenicindex (I.I.) は, ADP, MOP, MIPの各群ともに, 対照群に比し有意に低下していたが, OGTT時総インスリン分泌能 (インスリンと血糖の負荷前値よりの各増加分の総和の比ΣΔIRI/Σ ΔBS) は, 各群とも, 対照群に比し有意差はなかった. 一方, 慢性膵炎各群中糖尿病型を示した亜群では, OGTT時I.I.および, Σ ΔIRI/Σ ΔBSともに, 対照群に比して, 有意に低かった. ATT時インスリン, グルカゴン分泌 (それぞれ負荷前値よりの増加分の総和) は, 各群とも, 対照群との間に明らかな差異は見られなかったが, ADPのグルカゴン分泌はMOPに比し, 有意に低かった.以上の結果から, 本症における膵管像の高度変化は, インスリン分泌能低下を伴った耐糖能低下を来すが, 軽度~ 中等度の膵管像の変化例では, 膵内分泌機能の明らかな差異は来さないことが示唆された.
  • 星 晴久, 佐藤 徳太郎, 斎藤 和子, 久門 俊勝, 北風 芳春, 渡部 良一郎, 小林 達, 大木 厚, 吉永 馨, 西平 哲郎, 河内 ...
    1986 年 29 巻 10 号 p. 913-920
    発行日: 1986/10/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    耐糖能障害を有する食道癌患者38例について, 術中術後の血糖の管理法について検討した。術当日は通常のインスリン注射や経口血糖降下剤は中止し, 術中血糖を30~60分ごとに測定し, 200mg/dlをこえた時点でインスリン持続静注 (以下CIVII) を開始した. 術開始時よりブドウ糖補液を行った群 (以下G (+) 群) は全例, 行わなかった群 (以下G (-) 群) は70%が術中CIVIIを必要とした. 原則として術翌日からインスリン持続皮下注 (以下CSII) に移行した.その結果次のことが判明した. (1) 術開始時よりブドウ糖補液を行った場合, 術後早期のインスリン効果はG (-) 群より有意に大きく, 血中の遊離インスリン, 遊離脂肪酸, 乳酸, 尿素窒素などには2群間で有意の差は認められなかったが, G (-) 群で術中に遊離脂肪酸および乳酸が著しく上昇していた.食道癌のように長時間を要する手術例では, 術当初からブドウ糖補液を行い代謝の異常を少なくすることが有利である. (2) 術中のCIVIIにひき続いて, 術後段階的にカロリーを増す高力βリー補液に際してのインスリン投与法として, CSIIは有効で安全性も高かった. (3) 術後CSIIへ移行した例では, 術後3日目頃からブドウ糖注入量は約370g/日であり, CSIIにより2U/h以下のインスリンで良好な血糖コントロールが得られた. しかし, 耐糖能障害が軽度な症例でも, 0.5~1U/h程度のインスリン注入を必要とした.
  • 真山 享, 後藤 千秋, 豊田 隆謙, 後藤 由夫
    1986 年 29 巻 10 号 p. 921-926
    発行日: 1986/10/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    糖尿病患者147名, 非糖尿病者75名を対象として歯周部位の炎症性病変の程度を明らかにするために口腔診査を行った.歯周炎症の程度を定量的に評価する指標として, Bleeding Index, Periotron Value, Pocket Depth, Plaque Control Recordの4項目を用いた。糖尿病患者では非糖尿病者に比較して残存歯数が有意に少なく (P<0.01), 年齢とPlaque Control Recordを対応させた群では, Bleeding Index, Periotron Value, Pocket Depthが有意に高値を示した (p<0.05, p<0.01, p<0.01).また糖尿病患者では血糖コントロールが不良で, 細小血管障害を有し, 糖尿病罹病期間の長い群で, Bleeding Index, PeriotronValueが高値, あるいは高値を示す傾向であった.
    糖尿病患者では歯周組織の易出血性, 易感染性, 脆弱性が存在し, 細小血管障害などと同様に血糖灘ントロールが不良で, 罹病期間が長くなると増悪すると考えられる.これらの予防には口腔清掃とともに血糖コントロールが重要である.すなわち糖尿病患者の歯周組織破壊には, 局所的因子よりも, 糖尿病による代謝異常という全身的な因子がより深く関与している.
  • 江本 正直, 木村 茂, 角谷 佳成, 中尾 大成, 中井 一彦, 古田 浩人, 松谷 秀俊, 宮村 敬, 平岡 純一
    1986 年 29 巻 10 号 p. 927-935
    発行日: 1986/10/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    I型糖尿病のモデル動物であるNODマウスの膵腺房細胞について, チモゲン顆粒の増減と3Hleucineの取り込みを検討した.
    (1) 膵島炎の未だ存在しない3週齢NODマウスの膵腺房細胞におけるチモゲン顆粒数ならびに3H-Leucineの取り込みは, 対照のICRマウスと比較して差異を示さなかった.
    (2) 膵島炎が存在する3~5ヵ月齢NODマウスの膵腺房細胞におけるチモゲン顆粒数ならびに3H-Leucineの取り込みは, 対照のICRマウスと比較して糖尿病未発症群で減少傾向を示し, 糖尿病発症群で著明に減少した. 特に糖尿病発症群のチモゲン顆粒は摂食状態で著しく減少し, セルレイン投与による細胞外への放出後, 回復過程に著しい遅延を示した.
    (3) 以上よりNODマウスの膵腺房細胞は, 膵島炎の出現後チモゲン顆粒の減少を示し, その成因の一つとして膵酵素蛋白の生成低下が示唆され, 糖尿病未発症群に比べて糖尿病発症群で特に高度なことが示唆された.
  • 秋久 理眞, 大森 安恵, 嶺井 里美, 清水 明実, 東 桂子, 佐中 真由実, 本田 正志, 平田 幸正, 大内 広子
    1986 年 29 巻 10 号 p. 937-942
    発行日: 1986/10/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    糖尿病のコントロール不良のまま妊娠し多発奇形を伴う先天性骨形成不全症のある児を出産したが, その後の計画妊娠により正常児を得た9歳発症糖尿病の1例を報告する.
    主婦. 9歳で糖尿病と診断され, インスリン治療をうけていた. インスリン量は1日50~80単位であったが, 血糖コントロールは良好でなかった. 昭和56年4月 (23歳), 第1回妊娠11週で当センターへ紹介され初診. 初診時, 空腹時血糖196mg/dl, HbA1 11.6%と血糖コントロールは不良であった. 妊娠までの罹病期間は14年であったが糖尿病性網膜症は右眼のみScott [Ia] で, 腎症は認めなかった. ただちに入院, 食事療法の徹底, 1日4回のインスリン頻回注射で血糖コントロールは改善した. 退院後の血糖コントロールはほぼ良好であり, 妊娠38週で女児を自然娩出したが, 児は多発奇形を伴う骨形成不全で自発呼吸なく生後30分で死亡した.
    第1子出産後は血糖自己測定をおこないながら血糖の正常化に努め, 計画妊娠により第2子を受胎. その後の糖尿病のコントロールはHbA1 8.4~9.4%であった. 妊娠37週に自然分娩で女児を娩出. 児は体重2707gの正常児で合併症は認められなかった.
    本症例は9歳発症の小児糖尿病分娩例でありながら細小血管合併症がほとんどなく, 正常妊娠経過をとった症例であり, 奇形を予防するために計画妊娠の重要さを示す貴重な症例といえる.
  • 藤浪 謙至, 村上 透, 奥 淳治, 飯塚 哲司, 斎藤 嘉美, 杉本 恒明
    1986 年 29 巻 10 号 p. 943-947
    発行日: 1986/10/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    症例は46歳男性会社員.糖尿病の血糖コントロールのため, 昭和56年12月末より, Chlorpropamideを投与されたが, 投与量が35gを越えた昭和57年2月初旬から感冒様症状, 易疲労感, 息切れなどが出現し, 3月4日当科に入院した.末梢血所見では, 赤血数216万/mm3, 白血球数2,000/mm3, 血小板数2.2万/mm3と汎血球減少症を呈し, 骨髄にも三系統の低形成が認められ, chlorpropamideによる再生不良性貧血と考えられた.Chlorpropamideを中止し, lente insulinを使用.約7週間のsteroid治療によって軽快した.
    本剤による血液障害について, 文献的に検討した.再生不良性貧血の例は, 本例の他には1例のみで, 骨髄三系統の低形成を示す報告は他に2例あった.また, 顆粒球減少症を示す例には, 死亡例が4例あり, 高齢者で, 約投与量が10gで発症していた.
    Chlorpropamide投与中には, 重篤な血液障害が出現することを配慮する必要があると思われる.
  • 松本 都恵子, 平尾 紘一, 半田 幸子, 川端 靖司, 高橋 祥子
    1986 年 29 巻 10 号 p. 949-957
    発行日: 1986/10/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    症例はII型非肥満型糖尿病46歳男性. 昭和57年口渇出現. 昭和59年3月職場検診で尿糖を指摘され当診療所受診. 初診時BS 487mg/dl, HbA1 15.3%で尿蛋白は陽性であった. 眼底はScott IIIaで単純型であった. 食事療法と少量のinsulin療法で治療を開始し血糖controlは良好であったが3ヵ後には前増殖型に進展しておりこの時点で汎光凝固治療を開始した.
    その後も網膜症を考慮して空腹時血糖を下げすぎないようにcootrolしたが汎光凝固後に急速に視力が低下した. 眼底は乳頭黄斑を中心に出血, 白斑, 脂質沈着, 浮腫が著しく, 同年9月の螢光眼底では乳頭新生血管を認め, 昭和60年4月には両眼硝子体出血をきたした, 本症例の網膜症はその進展が急激であること, 後極部を中心とした出血, 脂質沈着, 浮腫が著しいこと, 光凝固療法が無効であることなどからいわゆる「中央部激症型網膜症」と診断した.
    本症例は発症は2年前で罹病期間は短く高血圧や肥満の既往もなかった. また血糖のcootrolは緩徐であった. 故に網膜症が急速に進行した原因は明らかではない. 唯一のrisk factorは尿蛋白陽性所見で腎症の進行と網膜症の進行になんらかの関係があるかもしれないと思われた.
  • 多田 久也, 井口 利樹, 安川 透, 水入 苑生, 磯貝 庄
    1986 年 29 巻 10 号 p. 959-964
    発行日: 1986/10/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    高浸透圧性非ケトン性糖尿病性昏睡 (以下HNKDCと略す) にrhabdomyolysis, 腎不全, DICならびに呼吸不全と多彩かつ重篤な合併症を伴ったにもかかおらず, 救命し得た極めて稀な症例を報告した.
    症例は21歳男性で, 昭和60年7月中旬口渇, 多飲, 多尿出現し, 同月27日意識混濁となり某医にて糖尿病性昏睡の診断の下に加療をうけたが, 悪化したため8月1日転入院した.入院時昏睡状態, 浅表性呼吸, 著明な脱水, 赤褐色尿を認め, 尿ケトン体陰性, 血糖518mg/dl, 血清浸透圧424mOsm/kgH2O, 血清クレアチニン3.0mg/dlであった.動脈血pH7.218, PaCO261.5mmHg, BE-4.3mEq/lで, CPK16590mU/ml, 血清ミオグロビン250×104ng/mlと, 著しい上昇をみた.凝固系検査からDICと思われた.生検では, 変性に陥った骨格筋線維と腎尿細管壊死を認め, rhabdomyolysisが強く示唆された.補液とインスリン少量持続注入を開始し, 呼吸不全にはventilatorを適用, DICにはFOY 1000mg/日を投与した.経過中無尿となり, 血液透析を行った.これらの治療により, HNKDCをはじめすべての合併症は改善され, 救命し得た.
  • 宮本 泰文, 吉川 隆一, 畑中 行雄, 小林 伸行, 山下 真木夫, 寺田 雅彦, 繁田 幸男
    1986 年 29 巻 10 号 p. 965-968
    発行日: 1986/10/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    The myo-inositol (MI) content of various nerve tissues obtained from streptozotocin (STZ)-diabetic rats was measured in order to clarify the role of abnormal MI metabolism in the development of diabetic neuropathy.
    Diabetes was induced in Sprague-Dawley rats by intravenously injecting 50mg/kg STZ. One group of diabetic rats was used for the experiment 3 days after the STZ injection and other group 14 days later. Weight-matched rats were used as controls. Cerebral gray matter, dorsal root ganglia (DRG), and sciatic nerve were quickly removed from those rats after decapitaton. Further, nerve cell-rich parts (DRG cells) were excised from the DRG under microscope. These samples were homogenized in 1ml of distilled water and deproteinized by adding ZnSO4 and Ba (OH) 2. Free MI in the extracts was measured by highperformance thin-layer chromatography.
    The MI content in the cerebral gray matter was the same in the three groups, but it was significantly decreased in the DRG cells of the 14-day diabetics. In the sciatic nerve the MI was significantly decreased in both the 3-day and 14-day diabetic rats compared with the controls. In the control group, the MI content was significantly different among the cerebral gray matter, DRG cells, and the sciatic nerve.
    These results indicate that the abnormal MI metabolism appears first in the distal portion of the peripheral nervous system in diabetic rats. This differnce in MI metabolism between central and peripheral nerve tissues may explain the predominant occurrence of peripheral neuropathy in diabetes mellitus.
  • 1986 年 29 巻 10 号 p. 969-976
    発行日: 1986/10/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
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