持続血糖モニター(Continuous glucose monitoring,以下CGMと略す)を用いてGLP-1受容体作動薬リラグルチド(LG)の効果を評価した.【方法】経口血糖降下薬内服中の2型糖尿病患者13例を対象とし,CGMを用いてLG導入前後の平均血糖,標準偏差(SD),1日に占める高血糖(>180 mg/d
l)の割合,mean amplitude of glucose excursion(以下MAGEと略す),J-indexを比較検討した.平均血糖およびSDの改善率とBMI,罹病期間,CPR index,食後CPRとの相関を検討した.【結果】平均血糖,SD, 1日のうちの高血糖の割合,MAGE, J-indexは有意に改善した(各々p=0.002, p=0.002, p=0.002, p=0.001, p=0.002).SDの改善率は罹病期間との間で有意な負の相関を認めた.【結論】LGは平均血糖を改善するだけでなく,血糖を平坦化する効果を有することが明らかとなった.
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