ストレプトマイシン (SM) による支持細胞の変化について検討するためin vitroでのストレプトマイシン障害モデルを用いて, 形態学的に観察した.
SMにより, 支持細胞では, ライソゾームが経日的に増加し, その内部は, ミトコンドリア, myeloid body, 小胞および微小顆粒が存在した. さらに, ライソゾームの蓄積とともに支持細胞内の顆粒および小胞体が消失した. ゴルジ装置のAcPase活性はSMにより抑制されていたが, SM無添加培地に交換後は, ゴルジ装置の発達とそのAcPase活性の増加がみられ, それとともにライソゾームは急速に減少し小胞体の再形成が認められた. これらのことから, ゴルジ装置, ライソゾーム, 分泌顆粒, 小胞体が互いに密接な関係をもっていることが示唆された.
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