500名 (男172, 女328, 年齢58.4±14.0歳) の患者を対象として, CMI健康調査表の自律神経失調症状に関した33問に対する回答結果と心電図R-R間隔変動係数 (CV
R-R (%) ) 解析による自律神経機能検査結果が咽喉頭異常感と関連するかにつき検討した. その結果, 咽喉頭異常感のある例で自律神経失調症状数が有意に (p<0.0005) 多く, CV
R-R (%) 相対値が有意に (p<0.05) 小さかった. ただし, 自覚的自律神経失調症状の多少はCV
R-R (%) や年齢を考慮して算出したCV
R-R (%) の相対的な大きさと有意の相関はなかった. 以上のように, 咽喉頭異常感が自律神経失調症状と密接に関連する症状であることを証明しえた.
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