18歳~21歳の若年女性152名に, ODのアンケート調査及びSchellong testを施行した.
その結果, 152名中, ODの診断基準の大症状のAの【たちくらみあるいはめまいを起こしやすい】者は, 90名 (59.2%) でみられた. また, OD群では, 39名中, Aは37名 (94.9%) に認められた. OD群と対照群のSchellong testの比較では, 各項目でややOD確実群の方が高い傾向が認められた. 特に大症状のAが「しばしば」であるOD群10名と対照群との比較では, 収縮期圧低下において有意に差が認められた.
Schellong testは, 疾患, 年齢, 性別, 診断基準, 判定法を考慮すると簡易で有用な自律神経機能検査の一つになりうると思われた.
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