日本耳鼻咽喉科学会会報
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96 巻 , 12 号
選択された号の論文の15件中1~15を表示しています
  • 石田 和也, 小塚 誠, 福田 成司, 柳田 則之
    1993 年 96 巻 12 号 p. 2017-2023,2191
    発行日: 1993/12/20
    公開日: 2010/10/22
    ジャーナル フリー
    内耳気圧外傷における前庭器変化を観察するために, 急激な減圧を施行により内耳気圧外傷を惹起した. プライエル反射消失, 自発眼振を認めたモルモットにおいて, 自発眼振は減圧時に生じ, 眼振の方向の交代性現象が観察された. またカロリックテストにて約半数に半規管機能低下が認められた. 半規管低下群に正円窓破裂が多かったが半規管機能正常においても認められた. 膜迷路の虚脱も認められたが半規管機能低下との関連は明らかでなかった. SEMにて半規管膨大部に一部感覚毛の乱れ, 根部よりの折れ, 消失が観察できたがその程度は軽微であった. 以上より内耳気圧外傷時における前庭器変化の原因は内リンパ流動が主体ではないかと推察された.
  • 野沢 出, 久松 建一, 霜村 真一, 橋本 かおり, 菊島 一仁, 今村 まゆみ, 今村 俊一, 村上 嘉彦
    1993 年 96 巻 12 号 p. 2024-2031,2191
    発行日: 1993/12/20
    公開日: 2010/10/22
    ジャーナル フリー
    18歳~21歳の若年女性152名に, ODのアンケート調査及びSchellong testを施行した.
    その結果, 152名中, ODの診断基準の大症状のAの【たちくらみあるいはめまいを起こしやすい】者は, 90名 (59.2%) でみられた. また, OD群では, 39名中, Aは37名 (94.9%) に認められた. OD群と対照群のSchellong testの比較では, 各項目でややOD確実群の方が高い傾向が認められた. 特に大症状のAが「しばしば」であるOD群10名と対照群との比較では, 収縮期圧低下において有意に差が認められた.
    Schellong testは, 疾患, 年齢, 性別, 診断基準, 判定法を考慮すると簡易で有用な自律神経機能検査の一つになりうると思われた.
  • 北奥 恵之, 成尾 一彦, 松永 喬
    1993 年 96 巻 12 号 p. 2032-2038,2191
    発行日: 1993/12/20
    公開日: 2010/10/22
    ジャーナル フリー
    聴力正常な15名28耳を対象にして, グリセロール内服前と内服後1, 2, 3時間で鼓室外誘導法による蝸電図検査を行った. 1) AP振幅は減少した. グリセロール内服1時間後では増大するものもあったが時間の経過とともに次第に減少し, 2, 3時間後では内服前と比べて有意差を認めた. 2) SP振幅の変化には有意差を認めなかった. 3) -SP/APは増大した. 3時間後まで時間の経過とともに次第に増大し, それぞれ内服前と比べて有意差を認めた. 4) 13名で左右の蝸電図検査を比較した. 時間的経過に左右差を認め, 左右の反応は必ずしも一致しなかったが, 左右差は内服後3時間では小さくなり, 左右を比較検討する場合には3時間後が望ましいことがわかった.
  • 大井 聖幸, 鈴木 守, 小池 修治, 佐竹 順一, 松浦 一登, 高坂 知節
    1993 年 96 巻 12 号 p. 2039-2043,2191
    発行日: 1993/12/20
    公開日: 2010/10/22
    ジャーナル フリー
    頭頸部扁平上皮癌未治療例68例について免疫組織学的にEGFレセプターの発現を調べた. 内訳は口腔・口唇癌16例, 中咽頭癌7例, 上咽頭癌6例, 下咽頭癌15例, 喉頭癌10例, 上顎洞癌12例, その他2例である. その結果は以下のごとくである.
    (1) EGFレセプターの過剰発現を認める症例ではリンパ節転移を伴う頻度が有意に高かった (P<0.005).
    (2) EGFレセプターの発現と原発巣の大きさ, 角化度には特に関係を認めなかった.
    (3) EGFレセプターは頭頸部扁平上皮癌において予後因子となる可能性がある.
  • 嶋崎 孝嗣
    1993 年 96 巻 12 号 p. 2044-2056,2193
    発行日: 1993/12/20
    公開日: 2010/10/22
    ジャーナル フリー
    ネコ喉頭内の神経節並びに神経節細胞の分布, 数, 投射, 性質を連続切片による観察, トレーサー法, 組織化学法, 免疫組織化学法を用いて検索した. 神経簿は, 両側の声門傍間隙の吻側部に6-8個, 後輪状披裂筋の背側に4-6個, また下喉頭神経の近傍に1-3個観察された. 神経節細胞は, 喉頭内に両側合わせて600-800個存在し, 同側の迷走神経背側運動核, 交感神経上頸神経節 (SCG), 迷走神経節状神経節 (NG) から投射を受けるとともに, 一方で同側のSCG, NGと喉頭粘膜に投射していた. 神経節細胞はアセチルコリンエステラーゼ陽性反応を呈し, 多くの神経節細胞がVIP陽性を, わずかの細胞がTH, SP陽性を示した.
  • 竹田 数章, 山田 宣孝, 浅野 伍朗
    1993 年 96 巻 12 号 p. 2057-2064,2193
    発行日: 1993/12/20
    公開日: 2010/10/22
    ジャーナル フリー
    甲状腺の濾胞性病変の鑑別は困難な場合がある.
    ここに増殖核抗原であるPCNAに対する抗PCNA抗体を用いて細胞の増殖能を調べると共に, 核小体の性状と局在を検討した. また癌細胞の浸潤との関運から基底膜の破壊の状態を抗IV型コラーゲン抗体を用い, さらに癌抑制遺伝子であるp53に対する抗p53抗体を用いてその発現の有無を免疫組織化学的に観察した. PCNA標識率, 核小体の保有率, 核縁での出現率は異型腺腫, 癌腫で濾胞腺腫に比し有意に高値であった. PCNAと核小体の保有率には高い相関がみられ, 基底膜の不連続像や消失像を異型腺腫と癌腫で高率に認めた. p53の変異は低率であった.
  • 植田 広海, 山本 寧彦, 新井 路子, 斉藤 勲, 中田 誠一
    1993 年 96 巻 12 号 p. 2065-2072,2193
    発行日: 1993/12/20
    公開日: 2010/10/22
    ジャーナル フリー
    ブライエル反射正常なモルモット26耳とヒト男性16耳を対象に, 誘発耳音響放射 (TEOAE) の比較検討を行った. その結果は, モルモット耳において, 筋弛緩剤投与でもTEOAEの波形に変化は見られず, 低酸素負荷前後において, 可逆性の低下を示した. またTEOAEの最大振幅を指標とした入出力曲線を作製すると, 両耳とも強音圧にて飽和傾向を示した. Highest peak frequency (HPF) の分布は, ヒト耳では1kHz周辺に集中し, モルモット耳では2-3kHz間に集中していた. 一方, ヒトとモルモット耳を比較するとTEOAEの潜時及び終了点とも, 3-4倍ヒト耳の方が長い傾向にあった. これらの原因につき観察を加えた.
  • 林 伊吹, 牧本 一男, 奥村 雅史, 山本 祐三, 高橋 宏明
    1993 年 96 巻 12 号 p. 2073-2079,2193
    発行日: 1993/12/20
    公開日: 2010/10/22
    ジャーナル フリー
    我々は, 16歳男性の側頭骨腫瘍を経験した. 摘出に際し, 経中頭蓋法にinfratemporal fossa approachを加味した手術法を行った. 術中迅速病理の結果で悪性腫瘍が否定されたためpartial temporal bone resectionを行い腫瘍を摘出した.
    摘出標本に対して鑑別診断を行うために, H.E. 染色, グリメリウス染色, S-100蛋白免疫染色を行い, これらの結果により, この腫瘍は中耳粘膜原発の乳頭状腺腫と診断した.
    上記症例に対して, 若干の文献的考察を加えて報告する.
  • 東川 雅彦, 牧本 一男, 今中 政支, 萩森 伸一, 高橋 宏明
    1993 年 96 巻 12 号 p. 2080-2092,2195
    発行日: 1993/12/20
    公開日: 2010/10/22
    ジャーナル フリー
    頭頸部腫瘍患者42名に対し, 2経路注入化学療法を応用したCDDP小量動注 (1回投与量5mgまたは10mg) と放射線照射の併用療法を行った. 評価可能症例の原発巣に対するcomplete responseは5mg投与群で24例中18例, 10mg投与群で11例中8例に得られた. 舌・口腔底癌では治療成績の上で5mg投与より10mg投与の方がより有効と思われた. 副作用のうち腎機能低下 (24hr. Ccr低下) が5mg投与群で29例中15例, 10mg投与群で12例中10例にみられた. 骨髄障害, 悪心・嘔吐は両群で軽度であった. T4, M1などの進行例を除く頭頸部癌に対して, 本併用療法は原発巣制御の一次治療としての有用性が示された.
  • 西川 邦男
    1993 年 96 巻 12 号 p. 2093-2106,2195
    発行日: 1993/12/20
    公開日: 2010/10/22
    ジャーナル フリー
    鼻・副鼻腔inverted papillomaは比較的まれな良性腫瘍であるが, 臨床的には易再発傾向や悪性化, 病理学的には組織学的診断の困難さなどの点において興味深い.
    一方, 膀胱に発生するI.P. も以前より同様な点が指摘されており, 鼻・副鼻腔I.P. と膀胱I.P. は種々の類似点および相違点が認められる. そこで鼻・副鼻腔I.P. および膀胱I.P. 症例の組織発生について, 化生, 異型性および悪性化との関連から病理組織学的に検討した.
  • 貞岡 達也
    1993 年 96 巻 12 号 p. 2107-2117,2195
    発行日: 1993/12/20
    公開日: 2010/10/22
    ジャーナル フリー
    睡眠時呼吸障害患者46名に対して, 終夜睡眠ポリグラフ検査と昼間薬物睡眠ポリグラフ検査を施行し, 無呼吸型, 睡眠時呼吸障害指数, 睡眠段階, 睡眠時無呼吸症候群患者と単純鼾症患者の両検査における比較検討を行った. 無呼吸型, 睡眠時呼吸障害指数に関して, 両検査間に有意な差は認められなかった. 睡眠段階では, REM睡眠に有意差を認めた. 睡眠時無呼吸症候群患者群と単純鼾症患者群における両検査の睡眠時呼吸障害指数に関して, 両群とも優位な差は認められなかった.
    以上より, 昼間薬物睡眠ポリグラフ検査はNREM睡眠に関するかぎり, 臨床上, 終夜睡眠ポリグラフ検査の代用検査となりうると考察された.
  • 1993 年 96 巻 12 号 p. 2118-2127
    発行日: 1993/12/20
    公開日: 2010/12/22
    ジャーナル フリー
  • 1993 年 96 巻 12 号 p. 2128-2137
    発行日: 1993/12/20
    公開日: 2010/12/22
    ジャーナル フリー
  • 1993 年 96 巻 12 号 p. 2137-2155
    発行日: 1993/12/20
    公開日: 2010/12/22
    ジャーナル フリー
  • 岡本 健
    1993 年 96 巻 12 号 p. 2156-2159
    発行日: 1993/12/20
    公開日: 2010/10/22
    ジャーナル フリー
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