1991年4月から1994年3月までの3年間に, 476例, 798側に対し, com bined macro micro endoscopic technique (COMMET) による鼻内副鼻腔手術を行った. 術後, 多くの患者において, 症状の改善と副鼻腔の状態とは一致しない. このため, 患者の自覚症状の変化は, 治療成績を評価する基準とすることができない. そこでわれわれは, CTおよび内視鏡を用い, 開窓した副鼻腔がどの程度改善したかを評価する客観的基準を設けた. そして, この基準を用いて, 副鼻腔の部位別に, 鼻腔との交通路の確保後の治療成績について検討した. また, 治療成績を妨げたと思われる問題点についても, 検討を加えた.
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