ネコ喉頭腺に分布するvasoactive intestinal polypeptide (VIP), neuropeptide Y (NPY), tyrosine hydroxylase (TH) 陽性線維について電顕免疫組織化学法を用いて検討した. その結果, VIP陽性線維とNPY, TH陽性線維では喉頭腺への分布様式が異なることが分かった.
VIP陽性線維は, 筋上皮細胞, 腺細胞基底膜に接して終止し, 基底膜を貫く線維も認められた. NPY, TH陽性線維は, 筋上皮細胞, 腺細胞基底膜に近接して終止し, 基底膜は貫かなかった. 分泌調節に交感神経も直接的に関与していることが示唆されたが, VIP陽性線維が最も多いことから, 副交感神経が中心を成すものと考えられた.
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