Helical CTを用いたVirtual Colonoscopy (VC)が大腸スクリーニング検査として有用か否かについてprospective studyを行った.全症例5mmスライスで撮像した.対象は大腸疾患以外の疾患で入院した患者および外来患者で,本法を行うことに同意が得られた46症例で大腸のHelicalCTを行い,引き続き行った大腸内視鏡検査の診断をGoldStandardとして検討した.VCの存在診断率はSensitivity53.8%,Specificity80.8%,Accuracy64.6%であった,スキャンスライス幅より大きい5mm以上の病変での診断率はSensitivity81.3%, Specificity97.1%, Accuracy92.2%と向上した.以上の結果よりVCは大腸腫瘍性病変における存在診断は良好で,スクリーニングとして有用と思われた.
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