日本消化器内視鏡学会雑誌
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49 巻, 1 号
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  • 丹羽 寛文
    2007 年 49 巻 1 号 p. 1
    発行日: 2007/01/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
  • 中村 孝司
    2007 年 49 巻 1 号 p. 2
    発行日: 2007/01/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
  • 上村 直実, 秋山 純一, 熊谷 義也
    2007 年 49 巻 1 号 p. 3-11
    発行日: 2007/01/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
     Helicobacter pyloriが発見されて以来,上部消化管疾患の概念が変わり,それとともにH.pylori感染が胃粘膜の内視鏡像に影響することが判明してきた.H.pylori感染により生ずる組織学的胃炎が除菌により消失することも明らかになっている.H.pylori感染に関連する組織学的変化は内視鏡像にも反映されるため,除菌により内視鏡像も大きく変化する. 除菌による最大の組織学的変化は炎症細胞の浸潤と腺窩上皮の過形成が改善することであり,これに伴う内視鏡像の変化は胃粘膜の浮腫の改善と点状および斑状の発赤所見の消失である.その他の内視鏡所見として,胃体部大彎では皺襞の腫大や蛇行が改善し付着粘液が消失する.さらに前庭部にみられる鳥肌様粘膜も除函により改善する.一方,胃体部の頂上型ビランや前庭部および十二指腸球部の発赤・ビランは除菌後に新たに出現する内視鏡像である.疾患としては,胃MALTomaや過形成性ポリープなどが除菌により改善ないしは消失する.除菌前後の内視鏡像を熟知することは日常診療においても重要である.
  • 田中 匡介, 門脇 重憲, 濱田 康彦, 小坂 良, 井坂 利史, 直田 浩明, 今井 奈緒子, 山中 光規朗, 白石 泰三, 豊田 英樹
    2007 年 49 巻 1 号 p. 12-20
    発行日: 2007/01/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
     【目的】Endoscopic Submucosal Dissection (ESD)時における酢酸併用拡大内視鏡(酢酸法)の側方断端陽性回避に対する有用性を検討する.【対象・方法】対象は53病変.ESDの際,色素内視鏡観察下でマーキング後に酢酸法を行い,マーキングと境界の位置を確認した.さらに,内視鏡像と病理組織所見を比較することにより,酢酸法による側方進展診断の有用性を検討した.【結果】表面陥凹型病変の全病変で酢酸法での境界診断が可能であったが,隆起型病変では24%であった.酢酸法で境界明瞭な病変は,その境界は病理組織での境界と一致していた.【結語】酢酸法を併用したESDは,早期癌と腺腫,特に表面陥凹型病変の側方進展の詳細が観察でき,断端陽性回避に大変有用であると推測された.
  • 三好 里佳, 安永 祐一, 木津 崇, 井上 拓也, 渡辺 知英, 松本 由美, 堅田 龍生, 乾 由明, 西川 正博
    2007 年 49 巻 1 号 p. 21-29
    発行日: 2007/01/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
     21歳の男性.主訴は心窩部痛,発熱.触診で心窩部圧痛,反跳痛,筋性防御を,血液検査で白血球・CRP上昇を認めた.内視鏡とX線造影で胃小彎側の圧排を,超音波とCTで胃小彎と肝の間に腫瘤様ならびに炎症性変化を認めた.腹腔鏡では肝と胃の癒着が強固であった.脂肪織炎報告例との共通点も鑑み,小網脂肪織炎と診断,保存的治療で軽快した.小網を主座とした脂肪織炎とその特徴的画像についての最初の報告例と考えられた.
  • 村松 東, 小林 真哉, 長谷川 千尋, 早川 富博
    2007 年 49 巻 1 号 p. 30-38
    発行日: 2007/01/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
     患者は脳梗塞後遺症のある76歳男性.腹部膨満感にて入院し,内視鏡検査で同時性多発胃癌を認めた.低栄養状態であり,その治療経過中に十二指腸に胃腫瘍が脱出嵌頓し腹痛,嘔吐を来すBall valve syndromeを発症した.内視鏡,造影,CT検査において,幽門部の双頭有茎性I型腫瘍が十二指腸に逸脱した典型像を確認し診断に至った.術後のQOLを考慮し,胃温存目的の開腹胃部分切除術施行し良好な臨床経過を得た.
  • 田守 健治朗, 中江 遵義, 熊本 光孝, 浜崎 俊明, 中路 幸之助, 加藤 寛正, 児島 謙作, 鈴村 滋生, 淀澤 美樹子, 谷口 友 ...
    2007 年 49 巻 1 号 p. 39-44
    発行日: 2007/01/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
     症例は88歳女性.主訴は嘔気,腹部超音波検査とMRCPで総胆管拡張を指摘された.ERCPを施行すると総胆管拡張は存在するが,結石や腫瘍陰影は認められなかった.正常十二指腸主乳頭から離れた口側に憩室があり,その憩室の中に径3~4mm大の副乳頭が存在した.その副乳頭から造影すると背側膵管が,主乳頭から造影すると腹側膵管が描出され,膵管癒合不全と診断した.十二指腸憩室内副乳頭は非常にまれであり,さらに膵管癒合不全を合併していた1症例を報告した.
  • 徳原 秀典, 桜井 嘉彦, 山田 洋平, 梅村 しのぶ
    2007 年 49 巻 1 号 p. 45-50
    発行日: 2007/01/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
     症例は37歳,女性.排便時出一血を主訴に来院.大腸内視鏡検査で直腸S状部に15mm大のLSTを認めた.EMRを試み,粘膜下局注したものの一括切除を断念.経肛門的切除も不可能であり,局注後11日目に再度内視鏡検査を行った.壊死組織を伴った潰瘍となっており,その後の観察でも瘢痕を認めるのみで腫瘍の残存は認めなかった.粘膜下局注により潰瘍形成後,消退したと考えられた直腸LSTを経験したので報告する.
  • 岩下 拓司, 安田 一朗, 白上 洋平, 塚田 良彦, 森脇 久隆
    2007 年 49 巻 1 号 p. 51-57
    発行日: 2007/01/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
     症例は62歳男性.肝胆道系酵素の上昇と肝内胆管拡張を指摘され,精査目的にて当科紹介入院となった.MRCP,ERCPでは膵頭部主膵管は狭細化し,分枝の拡張と尾側主膵管の軽度拡張を認めた.また,胆管は下部で狭窄し,肝内胆管にも右葉を中心に広範な多発性の狭窄・硬化像を認めた.膵管像からは自己免疫性膵炎が疑われたが,胆管像については原発性硬化性胆管炎の合併も疑われる所見であった.その後の精査にて,血清IgG4の上昇がみられ,さらに膵頭部に対してEUS-FNAを施行した結果,リンパ球・形質細胞を主とする炎症性細胞浸潤と線維化を認めた.自己免疫性膵炎と診断しステロイド投与を開始したところ,肝胆道系酵素,血清IgG,IgG4の上昇,ならびに画像所見においては膵管狭窄の改善のみならず胆管狭窄像の著明な改善を認めた.広範な胆管病変を伴う自己免疫性膵炎は,ときに原発性硬化性胆管炎との鑑別が困難な場合があるが,本症例は治療経過により最終的に鑑別可能であった.
  • 出口 浩之
    2007 年 49 巻 1 号 p. 58-59
    発行日: 2007/01/20
    公開日: 2011/05/09
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  • 前谷 容, 浮田 雄生, 多田 知子, 池田 真幸, 清家 正弘, 新後閑 浩章
    2007 年 49 巻 1 号 p. 60-69
    発行日: 2007/01/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
     経皮経肝胆道鏡(Percutaneous Transhepatic Cholangioscopy : PTCS)を安全かつ確実に行うためのコツについて概説した. 結石治療においては,肝内結石とERCP困難例における総胆管結石とがPTCSの対象となる.特に肝内結石におけるその役割は大きいが,截石率向上のためには,下流側からのアプローチと狭窄に対する適切な対処が重要である.悪性疾患において,PTCSは癌の粘膜内進展の診断と切除不能癌に対する局所治療目的で行われる.前者において,主な対象となるものは乳頭型ないし結節膨張型の胆管癌である.後者の目的では,レーザーやマイクロ波などが用いられる.適切な焼灼により胆管の狭窄解除が行えるが,過焼灼にならないように注意すべきである.事前にIntraductal ultrasonography(以下IDUS)などにより近傍の脈管などの情報を得ておくことも重要である.
  • 責任者:峯 徹哉,白井 孝之
    白井 孝之
    2007 年 49 巻 1 号 p. 70-73
    発行日: 2007年
    公開日: 2024/01/29
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  • 2007 年 49 巻 1 号 p. 75
    発行日: 2007/01/20
    公開日: 2011/05/09
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