Acetosulfamineは本邦獣医界において長い間なじみの深いものであった. われわれはこのサルファ剤の乳房におよぼす刺激を検索するため, 前回フラシンとともに乳房内注入を試み, それが乳房に与える副作用の大きいことを知ったが, 今回はさらにペニシリンと混用して, 他の3種のサルファ剤, Sulfathiazole, Neopromin (サルゾールS), 1946年FRISKらのサルファ剤の合剤 (トリスルファゾール) とを比較検討した結果, サルゾールSは乳中濃度の点で断然他を圧倒し, トリスルファゾールは刺激の軽度な点と比較的高い乳中濃度の得られる点とにおいて卓越するが, Acetosulfamineは濃度のみでなく, 副作用の点においても推賞のできないサルファ剤であることを明らかにした
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