日本獣医師会雑誌
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38 巻, 3 号
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  • 平井 克哉, 島倉 省吾, 福士 秀人
    1985 年38 巻3 号 p. 147-153
    発行日: 1985/03/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
  • 早崎 峯夫, 大石 勇
    1985 年38 巻3 号 p. 154-157
    発行日: 1985/03/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    塩酸レバミゾールの間欠的短期集中投与法による犬糸状虫の予防効果を検討した. 実験犬には自然感染と実験感染を行った9頭を用いた.
    本剤の5mg/kgを1日3回内服 (15mg/kg/日) し, これの5日間連続投与を8月18~22日と10月20~24日に計2回行った. 予防効果は剖検によって判定した. 対照群4頭の平均虫体移行率は42.6%であったが, 投薬群5頭では虫体はまったく検出されなかった.
    投薬群ではGPT活性値に中等度の上昇が認められたが, 他の検査所見に著変は認められず, また一般臨床所見にも異常は認められなかった.
  • 斉藤 康秀, 板垣 博
    1985 年38 巻3 号 p. 158-161
    発行日: 1985/03/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    ドバト (Columba livia domestica) の回虫 (Ascaridia Columbae), 毛体虫 (Capillaria obsignata) および (Ornithostrongylus guadriradiatus) に対する広域駆虫薬パーベンダゾールの駆虫効果を, これらの線虫が自然感染しているドバト41羽を用い, 本剤50mg/kg・体重をカプセルに入れて1回および24時間間隔で2回〓嚢内に投与することによって実験した.
    本剤は, 回虫の成熟虫に対しては50mg/kg・体重の1回の投与で, また毛体虫に対しては, 同量の24時間間隔で2回の投与で十分な駆虫効果が得られたが, 回虫の未成熟虫およびO. quadriradiatusに対しては, 本剤50mg/kg・体重の24時間間隔で2回の投与でも効果は十分でなかった.
    ドバトの回虫および毛体虫を本剤によって駆除するには, 本剤50mg/kg・体重を24時間間隔で2回投与し, さらにこの投薬では残存する回虫の未成熟虫および毛体虫に対する対策として, 3ないし4週ごとに数回投薬を繰り返すことが必要であろう.
    なお, 本剤の投与量は, 成鳥の体重が400~500gであるので, ドバト成鳥に対しては25mg/羽とするのが実用上便利である.
  • 藤永 徹, 南 哲郎, 坂待 善之助
    1985 年38 巻3 号 p. 162-166
    発行日: 1985/03/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    Babesia ovata非摘脾実験感染耐過牛に対して同一株で攻撃した結果, 免疫蛍光抗体 (IFA) 価の上昇が認められ, 再感染が成立したものと考えられた. いっぽう, 季節放牧牛の3年間の経過血清について調べた結果, B. ovataに対するIFA価は放牧期に上昇し, 舎飼期に低下する現象が3年間にわたって繰り返し観察され, 放牧期間中に再感染を受けているものと考えられた. また, B. ovata抗体保有母牛から生まれた子牛の移行抗体価は, 約3カ月で陰転するものと, 上昇またはその抗体価が持続するものとが認められ, 後者では感染を受けたものと考えられた.
  • 原 文男, 上野 八朗, 白石 忠昭, 岡田 雪男, 多久和 正, 大福 静雄
    1985 年38 巻3 号 p. 166-170
    発行日: 1985/03/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    1979年から1981年の3年間に検索した145件の豚の病性鑑定材料中, レンサ球菌感染症は, 平均24.8%を占めた.
    これらの材料から分離したレンサ球菌33株のうち1株をのぞいた32株がLancefieldによる血清群別が可能であった. 群別された血清群の内訳はR群が60.6%, C群が36.4%であった.
    レンサ球菌感染症の発生は, 同腹の子豚に集中し, 離乳, 移動, 混合などのストレスにともなって多発する傾向があり, 感染群内の発症率は4.2~81.8%であった.
    主要な病変は, R群感染症では髄膜炎による神経症状に加えて, 発熱と白血球の増加, C群感染症では内臓の出血性変化と発熱であった.
    菌は, R群感染症では脳からが圧倒的に多く94.1%, C群感染症では主要臓器からほぼ同程度の比率で分離された.
    分離菌の薬剤感受性は, R群はペニシリン系に, C群はマクロライド系を除いたほとんどすべての抗生物質に感受性であった.
  • 松本 知之, 一条 茂, 小西 辰雄
    1985 年38 巻3 号 p. 170-174
    発行日: 1985/03/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    正常牛 (ホルスタイン種) の各種の生理的条件下での血清トコフェロールの変動について検討した. 総トコフェロールは放牧期 (10カ月齢以上) で年齢差がなく, 乳牛での日内変動も時刻による差異はみられなかった.
    10カ月齢以上の牛での舎飼期 (11~3月) と放牧期 (6~10月) での総トコフェロールは, 舎飼期318±163.5μg/100ml, 放牧期483±135.5μg/100mlで, 舎飼期が有意な低値を示した. とくに舎飼期の検査牛の6.8%(8/116例) は100μg/100ml以下の低値であり, 低値牛はすべて20カ月齢以下の若齢牛であった. 乳牛での総トコフェロールとα-トコフェロールの季節変動では, 両トコフェロールが春期と冬期に低く, 夏期と秋期に高い値を示したが, 有意な差異ではなかった.
    分娩前後の総トコフェロールの変動では, 分娩直後より低下して3日後に最低値となり, その後徐々に分娩前値に回復した. また, 新生子牛の総トコフェロールは, 出生直後 (哺乳前) に最低値 (42±16.1μg/100ml) で, 3日後に一時増加したが, その後減少して4週から4カ月齢の期間中は76~96μg/100mlの低値を続けた.
  • 野村 紘一, 船橋 斉, 是枝 哲世, 鶴野 整傅
    1985 年38 巻3 号 p. 174-176
    発行日: 1985/03/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    犬子宮蓄膿症の子宮内膜のプロジェステロンに対する感受性を検討するために, 子宮内膜の細胞質と核内のプロジェステロンレセプターを測定した.その結果, 自然病例の犬子宮蓄膿症10例の平均レセプター数は核内0.47±0.24 (M±SD), 細胞質内1.53±0.46, 合計2.00±0.58p mol/gtissueであった.いっぽう, 対照群の正常発情後期犬5例の平均はそれぞれ0.40±0.05, 18.9±0.29, 2.27±0.33p mol/g tissueで, 両者間におけるそれぞれの値についての有意差は認められなかった. このことから, 犬子宮蓄膿症の子宮内膜は黄体ホルモンに対して特別高感受性を有しているとは考えられなかった.
  • 多久和 正, 上野 八朗, 岡田 雪男, 原文 男, 白石 忠昭, 大福 静雄
    1985 年38 巻3 号 p. 179-182
    発行日: 1985/03/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    同一牛舎に飼養されていた8才と11才の黒毛和種の雄に中皮腫の発生がみられた. 腹水症が共通して所見され, 腹水の細胞診で多くの腫瘍性の上皮様細胞が観察された.
    剖検で, 壁側および臓側の腹膜に多くの結節状の腫瘍が認められ, 1例で胸膜にも認められた.病理組織学的には, 腫瘍は漿膜表層から発生し, 漿膜の細胞から腫瘍細胞への移行像が認められた.
  • 山根 義久, 佐藤 典子, 仲庭 茂樹, 松田 和義, 藤江 延子, 山村 穂積
    1985 年38 巻3 号 p. 182-186
    発行日: 1985/03/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    2カ月齢, 雄の日本猫が2~3日前からの食欲不振と元気消失で受診した.
    患猫は初診時削痩がひどく発育不良であり, 左側胸壁の聴診により心雑音が聴取された. 胸部単純X線撮影像と心電図, 心音図などにより先天性心奇形と仮診断したが, 経過観察中, 突然初診より4日目に死亡した. 剖検により左右の心房の重度な拡大, 大動脈弓の形成不全および離断, 心室中隔欠損があり, さらに動脈管開存を有し下行大動脈の血流が肺動脈を経て維持されるPDDTを形成していた. 本症例は大動脈弓離断症の中のCeloria型-Aタイプと診断した.
  • 6. 消毒薬の薬理作用とその使い方 (その3)
    松本 治康
    1985 年38 巻3 号 p. 186-188
    発行日: 1985/03/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
  • 田中 良男
    1985 年38 巻3 号 p. 191-195
    発行日: 1985/03/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
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