日本獣医師会雑誌
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35 巻, 11 号
選択された号の論文の10件中1~10を表示しています
  • 丸山 務, 景森 令克
    1982 年35 巻11 号 p. 621-626
    発行日: 1982/11/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
  • 立花 文夫, 西川 禎一, 工藤 忠明, 大友 勘十郎, 小池 寿男
    1982 年35 巻11 号 p. 629-631
    発行日: 1982/11/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    さきにLipiodol Ultra-Fluideによる健康雑種成犬の後肢の直接リンパ系造影像について報告した. 今回は0.2ml/kg/肢のMyodilによる犬の後肢リンパ系造影所見について報告する.
    本法によって造影されるリンパ節はLlipiodol Ultra-Fluideの場合と同様であり, リンパ管走行も等しく出現し, 診断に用い得た.
    しかし, Myodilのリンパ管およびリンパ節内の滞留はUpiodol Ultra-Fluideよりも短期間であり, かつ個体差が著しかった. また造影剤注入直後における肺の樹枝状陰影の出現が著しかった.
  • とくに乳用種成牛症例
    瀬能 昇, 渡辺 卓俊, 細川 一昭, 吉田 節男, 赤島 章, 佐藤 一良, 斉藤 八郎
    1982 年35 巻11 号 p. 632-637
    発行日: 1982/11/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    乳用雄子牛のSalmonella typhimrium感染症の多発している十勝地区で, 1978年から1980年の3年間に乳用種成牛サルモネラ症の単発ないし集団発生が5例確認され, 原因菌はすべてS. typhimrium subserovar copenhagmであった. 5発生例はいずれも分娩後の起立不能, 乳房炎, RSウイルス感染, あるいはコロナウイルス感染等の合併症をともなっていた. 1発生例では, 同居牛および牛舎環境の汚染と集団発生が確認された.
    成牛由来の上記株と同一地域の肥育牧場の乳用雄子牛由来株とは, 生物型からみて疫学的な関連を示していた, 成牛由来株では過去3年間, 各種薬剤に対する感受性の変動差はあまりみられなかったが, 乳用雄子牛由来株では, とくにOA剤, NA剤に対する感受性の低下が顕著にあらわれた. 本地区の乳用雄子牛由来株には, 1979年からAB-PC, OTC, CP, DSM, SDM, KM, NAの7剤耐性型が出現している.
  • 岡田 雪男, 上野 八朗, 原 文男, 白石 忠昭
    1982 年35 巻11 号 p. 638-647
    発行日: 1982/11/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    1979年10月, 島根県内の一農家に発生した農薬によると思われる豚の急性中毒について病性鑑定を実施したが, その成績は次のとおりであった.
    1) 圧ペン麦, 飼育内残飼および胃内容物からスミチオンとバッサの2種類の農薬が検出された.
    2) 圧ペン麦を摂取した育成豚5頭中4頭が奇声, 後躯瞼蹟, 背變姿勢および発熱等の症状を呈して急性死した.
    3) 病理学的所見は実質臓器の充血ないしうっ血, および胃・小腸粘膜の変性, 充血等が主要所見であった.
    4) 細菌学的検査では病原性細菌は分離されなかった.
    これらの結果を総合し, この育成豚の急性死はスミチオソ (dimethyl-4-nitro-m-tolyl phosphorothionate; MEP) とバッサ (O-sec-butylphenyl methylcarbamate;BPMC) の合剤による中毒死と診断した.
  • 志村 亀夫, 伊藤 進午, 角田 清
    1982 年35 巻11 号 p. 647-652
    発行日: 1982/11/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    犬の糞より, 採取後約1.5年間保存したSarcocystis cruziのスポロシスト2.7×106個を牛に経口投与したところ, 以下の成績を得た.
    1) 投与後15日目および26日目から始まる2回の発熱が認められ, 2回目の発熱時には, 食欲廃絶, 脈拍数・呼吸数の増加が伴っていた.
    2) スポロシスト投与後29日目に牛を殺処分して剖検したところ, 全身に針頭大-粟粒大の点状出血が多数認められた.
    3) 臓器の生理食塩液乳剤で, 肺・胸腺・肝・腸間膜リンパ節および副腎よりメロゾイトが検出された.組織染色標本では, 小脳・肺・肺門リンパ節・胸腺・第一胃・第四胃・小腸・直腸・肝・腎・副腎・子宮および心筋よリシゾントが検出され, その大きさは7-25×5-17.5μm (平均14.9×9.3μm) であった.
    4) わが国でもSarcocystis cruziの病原性の強いことが確認された.
  • 山村 穂積, 三枝 早苗, 落合 文憲, 高田 峰昭, 桑原 孝夫, 西生 美顕, 伊勢 武人
    1982 年35 巻11 号 p. 652-656
    発行日: 1982/11/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    雄猫の尿道閉塞の外科的治療法として, 1971年以降, Wilsonの会陰尿道瘻設置術が広く用いられている. wilson法では尿道と皮膚を直接縫合するが, 伸縮性の乏しい皮膚が骨盤腔方向にひっぱられるため, 尿道開口部の狭小化を招く. また患畜が術部を舐めることにより縫合部がほどけることもあり, 尿による皮膚炎も起こりやすい欠点を経験した. しかしながら, 今回試みた手技では, 皮膚から包皮粘膜, 尿道粘膜と移行させるので, 皮膚が尿道口の方へ伸びてこれを狭小化すること
  • 村上 隆之, 田中 健太, 斎藤 勇夫, 萩尾 光美, 下別府 功, 宮田 逸郎, 乗峰 潤三, 立山 晉, 野坂 大
    1982 年35 巻11 号 p. 659-662
    発行日: 1982/11/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    24日齢の黒毛和種に総肺静脈還流異常を認めた.
    臨床的には呼吸促迫, 軽度のチアノーゼが認められ, 右側胸部で中等度の収縮期性雑音が聴取された. 胸部X線写真では心陰影の著明な拡大, 心電図ではPQ間隔の延長が認められた. 血液検査では好中球数の増加とBUN, SGOT, SGPTなどの上昇が認められた.
    剖検で多量の胸水が認められ, 肺は無気肺と軽度のカタール性肺炎, 肝臓は中心静脈のうっ血と小葉中心性の脂肪化, 腎臓は貧血性梗塞, などを呈していた.
    すべての肺静脈は左奇静脈に注ぎ, その共通幹は冠状静脈洞を介して右心房に流入していた.右心房と右心室は拡張が顕著であった. 両心室壁は薄く, 心筋層の水腫と心筋細胞の空胞化が認められた. 卵円孔は開存していたが動脈管は閉鎖していた.
  • 大前 憲一
    1982 年35 巻11 号 p. 662-666
    発行日: 1982/11/20
    公開日: 2011/06/17
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  • 江草 周三
    1982 年35 巻11 号 p. 666-670
    発行日: 1982/11/20
    公開日: 2011/06/17
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  • 石野 清之, 富沢 勝, 乾 純夫, 成田 実, 久保 正法, 中村 菊保, 松田 泉, 本間 惣太, 前田 稔, 山本 春弥
    1982 年35 巻11 号 p. 670-675
    発行日: 1982/11/20
    公開日: 2011/06/17
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