日本獣医師会雑誌
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36 巻, 4 号
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  • 波岡 茂郎
    1983 年 36 巻 4 号 p. 178-185
    発行日: 1983/04/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
  • 迫 悟, 山根 乙彦, 浜本 國治, 渡辺 大直, 林 隆敏, 細川 大, 石川 啓作, 坂口 啓
    1983 年 36 巻 4 号 p. 186-190
    発行日: 1983/04/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    黒毛和種牛3頭が同一農家で同時期に尋常性白斑を発症する珍しい症例を認めた. 家畜における本症の報告はわが国では初めてである. 白斑の分布は鼻鏡, 下唇, 舌裏, 眼瞼, 乳頭および外陰部の無毛部皮膚に認められた. 白斑の病型はヒトにおける伊藤の分類に従うと限局型皮膚障害であり, 井村らの分類に従うと自己免疫型の皮膚障害であった. 白斑の持続期間は2年以上の今日も持続している. 臨床病理所見ではヒトの自己免疫型にみられる甲状腺機能亢進が全例に, 2/3例にγ-globulin値の高値を認めた.
  • 小林 章二, 伊藤 裕和, 小林 一雄, 渡辺 広美
    1983 年 36 巻 4 号 p. 191-194
    発行日: 1983/04/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    1980年5月から1982年6月までの26ヵ月間に, 18養鶏場52群から267羽の異常ウズラあるいは死亡ウズラを採取して疾病調査を行った. 臨床的には頭部皮下膿瘍と関節炎が目立ち, とくに皮下膿瘍は特異的な変化として注目された. 剖検では卵巣異常, 潰瘍性腸炎および腹膜炎が多く見られ, 組織学的にコクシジウム感染, リンパ腫および臓器の壊死を認めた.また気道の病変は肺の膿瘍2例以外には見られなかった. 細菌検索では潰瘍を認めた腸内容からClostridium perfringens, 膿瘍からSalmonella, 壊死の見られた臓器からEscherichia coliを有意に検出した.
  • 早瀬 正弘, 中村 政幸, 角守 孝一, 相沢 昭二, 白下 登
    1983 年 36 巻 4 号 p. 195-200
    発行日: 1983/04/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    1979年から1981年に, 輸入犬151頭 (アメリカ: 118頭, 台湾: 33頭) ならびに国内犬65頭より分離した大腸菌, 計1, 080株について, 常用6薬剤に対する耐性とRプラスミドの分布および遺伝性状を調べた.
    アメリカ由来株では45.9%, 台湾由来株では52.7%, 日本由来株では43.4%が耐性株であり, それぞれこれらの49.4%, 37.3%, 58.9%にRプラスミドを検出した.
    無作為に選んだ38のRプラスミドの遺伝性状は, 稔性抑制では陰性のものが大多数 (83.7%) を占め, 不和合群ではH1: 10, M: 3, P, K, X各1, 未同定22であった. H1はアメリカおよび日本由来Rプラスミドに, PおよびKはアメリカ由来, またMおよびXは台湾由来Rプラスミドのみに認められた.
  • 岸 善明, 長谷川 生夫, 真壁 朝光, 緒方 有, 中根 淑夫, 高山 昭蔵, 黒崎 英夫, 駒庭 英夫, 久利生 正邦, 安藤 泰正, ...
    1983 年 36 巻 4 号 p. 201-205
    発行日: 1983/04/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    1981年3月中旬から4月上旬にかけて栃木県下の飼養規模43頭の1競走馬育成牧場において, 妊馬8頭のうち5頭に流産, 死産, 出産直後死のような異常産が発生した. これらの異常産は妊娠9~11ヵ月の馬に, なんらの前駆症状を示すことなく出現した.
    異常産により娩出された5頭のうち2頭について病性鑑定を行った. 2頭の病変は共通的であった. 肉眼的に肺は高度のうっ血と水腫を示した. 脾, 腎, 心臓, 口腔および腸粘膜に出血があり, 脳, 肝およびリンパ節にもうっ血が認められた. 組織学的に, 肺の変化は細気管支, 気管支および肺胞上皮細胞の腫大, 細胞質の空胞化, 好酸性あるいは好塩基性のA型核内封入体の形成からなり, 肺胞内および間質における細胞性および液性滲出ならびに出血もあった. 脳には血管周囲性円形細胞浸潤, ミクログリアの結節性および慢性増殖があった. 肝は充出血ならび肝小葉内, グリソン氏鞘および小葉間結合組織における細胞浸潤を示した.
    細胞検査により有意な病原細菌は分離されなかった. 馬鼻肺炎ウイルス (ERV) が1例の肺およびリンパ節, 他例の肺, 脳, 肝, 気管および腸から分離された.
    流行末期における同牧場馬の中和抗体価は繁殖馬10頭では64~256倍, 育成馬では16~256倍であった.
    上記の成績から, これら異常産はERVによって引き起こされたものと診断された.
  • 原 文男, 上野 八朗, 白石 忠昭, 岡田 雪男, 大福 静雄
    1983 年 36 巻 4 号 p. 205-209
    発行日: 1983/04/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    1976年12月に死産した黒毛和種, 雌, 33kgの胎子を検索し次の知見を得た.
    剖検の結果, 皮下の膠様浸潤, 血液様の胸水と腹水の貯留, 内臓の脆弱化などが主要所見として認められた.
    培養では, 皮下の膠様部, 胸水と腹水, 内部全臓器および母牛の膣粘液などからリステリア菌を純培養状に分離した.
    分離したリステリア菌は, 多くの脳炎由来株と同一の生物学的性状を示し, 動物接種で脳炎の起病性も強く, 血清型は4b型に属した.
    分離したリステリア菌の抗生物質に対する感受性は, アンピシリン, チオペプチン, オキシテトラサイクリン, エリスロマイシン, ノボビオシンに高く, ついでベンジルペニシリン, セファロリジン, フラゾリドンなどにもかなりの感受性を示した.
  • 西原 純一, 安井 正, 五十嵐 康博, 小山 満, 藪木 泰男, 沖本 秀登, 加納 隆, 平馬 時夫
    1983 年 36 巻 4 号 p. 210-212
    発行日: 1983/04/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    1981年5月下旬, 北海道宗谷支庁管内において異常寒波のため, 入牧直後の放牧牛が大きな被害をうけた.
    今回の事故の経験から放牧衛生上の指導改善事項として次の点があげられる.
    1) 牧場側としては, (ア) 庇陰林, 防風林避難舎の整備, (イ) 預託直後の予備放牧, 乾草の補給, (ウ) 入牧初期の看視および健康管理体制の強化等が必要である.
    2) 預託農家側としては, 被放牧牛では入牧1ヵ月前から, 放牧経験牛では入牧2週間前から予備放牧を行うこととする. なお, 放牧施設不備の農家ではパドック等での馴致が必要である.
  • 2. 投与計画のたて方 (その2)
    小久江 栄一, 村岡 了一
    1983 年 36 巻 4 号 p. 217-222
    発行日: 1983/04/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
  • 高橋 美幸
    1983 年 36 巻 4 号 p. 223-233
    発行日: 1983/04/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
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