日本獣医師会雑誌
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35 巻, 12 号
選択された号の論文の9件中1~9を表示しています
  • 鈴木 直義
    1982 年 35 巻 12 号 p. 687-692
    発行日: 1982/12/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
  • 前出 吉光, 佐藤 博之, 戸尾 棋明彦
    1982 年 35 巻 12 号 p. 695-699
    発行日: 1982/12/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    粘液水腫, 低体温, 心電図の低電位および500mg/dl以上の高コレステロール血症を主徴とした3才の雌の北海道犬の甲状腺機能低下症例について, 血中サイロキシン (T4) および甲状腺刺激ホルモン (TSH) の量を, 市販のラジオイムノアッセイによるキットで測定した.血清T4 (μg/dl) は対照犬10頭では0.4-2.4, 平均0.98±0.5であったが, 患犬では0.1以下であった.血清TSH (μU/ml) は対照犬5頭で0.9-2.1, 平均1.66±0.4であったのに対して, 患犬では2.7-2.9であった.甲状腺剤投与とともに患犬の血中コレステロール量およびCPK活性値は急速に減少し, いっぽう血清T4は投与56日目には0.4μg/dlに上昇した.またTSH放出ホルモン (TRH) 200μgの筋注では, 患犬および対照犬ともにTSHの明らかな上昇はみられず, 注射後30分でそれぞれ27および26%の上昇をみたにすぎなかった.
  • 原田 秀夫, 内海 恭三, 湯原 正高
    1982 年 35 巻 12 号 p. 700-703
    発行日: 1982/12/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    ホルスタイン種の妊娠肥育牛に対して, PGF または副腎皮質ホルモン, エストラジオール (E2) を併用して人工流・早産および捉進分娩を試みて次の結果を得た.
    1) 1~4ヵ月の妊娠初期のものでは, PGF6mgの子宮内注入, または2mgの卵巣実質内注射によって平均3日後に流産がおこり, 胎盤停滞は認められなかった. なお, ミイラ化した1例では子宮頸管の移開も十分でなく, 胎盤停滞も認められた.
    2) 妊娠5~6ヵ月のもので, PGF2mgの中子宮動脈注射2例はともに3~4日後に流産したが, PGF2mgの卵巣実質内注射の2例ではいずれも無効で, その後DEX10mg, PGF6mg, E2 20mgの併用により3~4日後に流産した.胎盤停滞は50%のものに発生しむ.
    3) 妊娠7~8.5ヵ月のものでは, DEX20mg, PGF2~12mg, E220mgの併用で6例中2例が3~5日後に流産し, さらにPGF 6~12mg, E220mgの追加投与によって2例が最終投与から2~3日後に流産した. 残りの2例は, E350mgの頸管注射によっても流産はみられず, さらにDEX20mg, PGF 10mgの静注, 2mgの中子宮動脈注射, およびE2 20mgの注射によって, 最終投与から2~4日後に流産し, 胎盤停滞は70%のものに発生した.妊娠274日の牛は, DEX20mg, PGF 6mgの静注によって, 38時間後に分娩した.
    4) これらの処置の副作用としては, 一過性の食欲低下, 乳汁分泌等がみられた.
  • 芹川 忠夫, 近藤 靖, 村口 武彦, 山田 淳三
    1982 年 35 巻 12 号 p. 704-707
    発行日: 1982/12/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    Brucella canis抗体検索のための急速スライド凝集反応 (RSAT) を, 人工感染試験と野外試験成績をもとに評価した. RSATが陰性の検体は, 試験管凝集反応で80倍以下の凝集価を示した. RSATが陽性で2-mercaptoethanol処理後のRSATもまた陽性である検体は, 160倍以上の凝集価を示した. この中に, 確定診断として併用した寒天ゲル内沈降反応法の陽性例すべてが含まれた. 感染後, RSATの陽性転換時期よりも早期に血液から菌を検出できるが, 本反応はスクリーニングテストとして迅速, 簡易で有効な方法であると評価した. なお, 野外試験に用いた兵庫地域の保健所由来犬集団におけるB.canis抗体陽性例は368頭中16頭 (4.3%) であった.
  • 江藤 茂, 西田 一義, 大野 淑博, 西野 朗, 八峠 保, 佐生 明, 星雄 治郎, 水藤 義, 金井 照雄, 石川 濶
    1982 年 35 巻 12 号 p. 708-712
    発行日: 1982/12/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    73頭のホルスタイン種子牛について, 初回初乳給与時間 (以下, 初乳給与時間と略) を調査し, これと血清γ グロブリン (以下, 血清γ-Gと略) 濃度, 血清および初乳中の免疫グロブリン濃度 (IgG, IgM, IgA), 生後1ヵ月間の下痢発生率との関係について調査した.
    その結果, 初乳給与時間 (出生後最初に初乳を給与するまでの時間) と下痢発生率との間に有意な相関がみられた.
    そして, 血清γ-G, IgG, IgM, IgA濃度と下痢発生率のあいだに, 血清γ-G, IgG, IgM濃度と初乳給与時間のあいだに, それぞれ相関が認められた.
    また, 子牛の血清免疫グロブリン (以下, 血清Igと略) 濃度は, 初乳のIg濃度よりも, 初乳給与時間に大きく影響を受けることが判明した.
    以上の結果から, 子牛が下痢防止に必要な高濃度の移行抗体を得るためには, 生後1時間以内に初乳を給与する必要があるという結論を得た.
  • 彰城 衆一, 彰城 郁子
    1982 年 35 巻 12 号 p. 712-714
    発行日: 1982/12/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    小動物, とくに犬・猫の疥癬症に対する有機燐殺虫剤, フェンクロルフォス (O, O-Dimethyl-O-2, 4, 5-trichloro phenylthionophosphate) の治癒効果をみた. 皮膚疾患で来院した犬・猫各50匹を無作為に選び, 患部から検体の採取を試みた結果, Sarcoptes scabiei, Dmodex canis, Otodectes cynotis, Notoedres catiの4種を確認した. 疥癬症と確認された個体は, フェンクロルフォス25%乳剤, 200倍液で週1回の間隔で4回, 薬浴させることにより完治することができた. ただし, 指示に従わず途中で中止したりした症例では再発し, かつ難治性に向かう傾向が伺えた. 本剤は, Ctenocephalides canis, Ctenocephalides felis, Polyplax spinulosa等にも有効であった.
  • 和田 栄一, 酒井 ゆかり, 坂本 一美, 松沢 重治, 藤井 振, 長谷川 和彦, 藤井 武夫
    1982 年 35 巻 12 号 p. 719-722
    発行日: 1982/12/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    1979年10月29日に, 福井県坂井郡三国町の養豚場で分娩された新生豚に壊疽性腸炎が発生した.病豚の臓器からClostridium perfringens C型が分離されたのでその病原性などについて, 健康子豚等糞便由来C.Perfringensと比較検討した.
    両株の生化学性状には認むべき差はなかったが, 兎の皮内接種による変化では, 病豚由来株が出血性変状を示したのに対し, その母豚と健康子豚の糞便由来株では変化が認められなかった.
    分離したC.Perfringensに対する飼料添加抗生物質3剤の感受性は, カルバドックス, キタサマィシンに感受性がみられた.
  • 角田 清
    1982 年 35 巻 12 号 p. 723-726
    発行日: 1982/12/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
  • 石野 清之, 富沢 勝, 乾 純夫, 成田 実, 久保 正法, 中村 菊保, 松田 泉, 本間 惣太, 前田 稔, 山本 春弥
    1982 年 35 巻 12 号 p. 726-732
    発行日: 1982/12/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
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