日本獣医師会雑誌

牛の流行熱および類似疾患

とくに最近の知見について

大森常良

1971 年 24 巻 1 号 p. 2-7
発行日: 1971/01/20
公開日: 2011/06/17

DOIhttps://doi.org/10.12935/jvma1951.24.2

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放牧牛の血液成分と第1胃内アンモニア濃度の観察

渡辺文男, 野本貞夫, 井上勇, 荒川平治

1971 年 24 巻 1 号 p. 7-10
発行日: 1971/01/20
公開日: 2011/06/17

DOIhttps://doi.org/10.12935/jvma1951.24.7

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小規模牧野における放牧育成積の低栄養を補う目的で補助飼料として配合飼料を給与した放牧牛の血液成分, RA濃度について入牧時点より毎月1回観察するとともに, 8月中旬から1ヵ月間にわたり, 補助飼料の質がUN, RA濃度などにどのように影響するか観察した.
1. 血液では, Ht, BSが8, 9月に低値がみられたほかWBC, TP, T. Ch. などは著変はなかった. UNは5月に高く7月に多少下降, 8月以後増加傾向にあったが, RA濃度は個体によるバラツキが大きく一定の傾向はつかみがたかったが, 8月の増加, 9月の下降傾向にあるほかはUNの変動に類似した傾向にあった.
2. コーンスターチ添加配合飼料給与によってUN, RA濃度の低下をみ, その推移はほぼ平行していた.
3. UN, RA濃度を中心に放牧育成檀の補助飼料を観察した結果, TDN給源の必要が示唆された.

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乳牛に発生した伝染性の下痢症について

浅尾常久, 島田保昭, 藤岡荘一郎, 溝内高允, 安福厳

1971 年 24 巻 1 号 p. 15-17
発行日: 1971/01/20
公開日: 2011/06/17

DOIhttps://doi.org/10.12935/jvma1951.24.15

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ブロイラー処理工場のSalmonella汚染について

岡崎秀信, 別所元茂

1971 年 24 巻 1 号 p. 18-22
発行日: 1971/01/20
公開日: 2011/06/17

DOIhttps://doi.org/10.12935/jvma1951.24.18

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Three broiler processing plants, A, B, and C, were examined for Salmonella contamination, which was proved to be very intense in each of them. Employees' gloves, polyethylene or metal baskets for transportation and storage of products, vats for freezing, and working tables were positive for Salmonella.
This seemed to be the cause of high contamination of products.
Of 34 samples from products, 27 samples (79.4%) were positive for Salmonella contamination. S. thompson was isolated from facilities and products in plant A, S. thompson, S. typhimurium, and S. blockley were in plant B, and S. thompson and S. typhimurium were in plant C.S. thompson was killed when exposed to 10 ppm ofchlorine for 30 seconds. When a product was dipped in 50 ppm chlorine water for 3 minutes, the coli group and viable bacteria decreased in count by one order, but Salmonella did notbecome negative.
Of 744 broiler chickens examined, and found to be carriers, 11 chickens (1.5%) were positive for Salmonella, which was exclusively S. thompson

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日本脳炎ウイルス弱毒変異 (S^-) 株の繁殖豚に対する接種試験

米持勝利, 佐藤昭八, 古橋圭介, 甲斐省三, 山口甚三郎, 佐藤洋三朗, 井上義章, 一瀬賢夫

1971 年 24 巻 1 号 p. 22-24
発行日: 1971/01/20
公開日: 2011/06/17

DOIhttps://doi.org/10.12935/jvma1951.24.22

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日本脳炎ウイルス弱毒変異 (S-) 株の繁殖豚における安全性と免疫性について検討したところ, 次の結果が得られた.
1) 妊娠12～14日と31～33日の2回, S-株の10^6.5 TCID⁵⁰を皮下接種したが, 流産および死亡胎児の娩出等の異常分娩は認められず, 妊娠豚における胎児への影響はみられなかった.
2) 接種豚の全頭にHI抗体の産生がみられた. 妊娠中に本病の流行があったが, 流産および黒子等, 死亡胎児の発生を防止することができた.
3) 供試豚数が少ないので反覆試験中であり, これを待って結論を出したい. 本試験にあたりS-株を提供された農1林省家畜衛生試験場の関係各位に深謝します.

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カナマイシンによるニワトリ大腸菌症の予防・治療試験

井上勇, 荒川平治, 野本貞夫, 渡辺文男

1971 年 24 巻 1 号 p. 24-27
発行日: 1971/01/20
公開日: 2011/06/17

DOIhttps://doi.org/10.12935/jvma1951.24.24

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ヒナ大腸菌症由来の株 (E.coliO-2) で人工感染を行ない, カナマイシソを使用して予防治療試験を行なった.また, 野外発生例についても治療試験を行なった.
(1) 薬剤感受性試験では, カナマイシン, クロラムフェニコール, コリスチンに高い感受性が認められた.フラゾリドン, ストレプトマイシンにも認められたがサルファ剤には認められなかった.
(2) カナマィシンを22日齢ヒナに人工感染 (菌液0.5 ml1V) と同時に筋注 (50mg/kg) し, 24時間後に第2回目を実施した.その結果全羽が耐過し, 臨床症状, 剖検所見で薬剤の効果が認められた.しかし, 飼料中に1%(1g中カナマイシソ30mg, ペニシリン1万u) 添加し24時間前より投与した群には効果はみられなかった.
(3) 22日齢ヒナをもちいた菌の回収試験では, カナマイシン30mg/kg2回注射群は2口後には回収されたが・5日後には脾からだけ少数のコロニーが分離された.いっぽう, 50mg/kg2回注射群では2日後に少数の菌が回収されたが, 5日後には分離されなかった.
(4) 野外発生した症例に, カナマイシンを40mg/kg 2回筋注したところ, 一般臨床症状が好転し斃死がみられなくなり治療効果が認められた.

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豚の衛生 (12)

農林省家畜衛生試験場

1971 年 24 巻 1 号 p. 31-33
発行日: 1971/01/20
公開日: 2011/06/17

DOIhttps://doi.org/10.12935/jvma1951.24.31

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