犬の点滴静注胆道造影CT検査におけるイオトロクス酸メグルミンの投与量と経時的な胆道系のCT値や胆嚢容積の変化および三次元CT(3D-CT)画像での胆道系の描出グレードを調べ,造影剤の投与量と投与後最適撮像時間について検討した.造影剤は1m
l/kg(2例),1.5m
l/kg(5例),2m
l/kg(5例),および2.5m
l/kg(1例)を10分間で静注し,投与前と投与直後から10分間隔でCT検査を行った.その結果1m
l/kg では胆道系の描出が不十分であった.1.5m
l/kgに比較して2m
l/kgでは胆道系のCT値の増加は限られていたが,3D-CT画像での胆道系の描出は2m
l/kg でより明瞭であった.胆道系は造影剤投与終了から20 ~40分後の撮像で良好に描出された.したがって麻酔下の健康犬のDIC-CT検査は2m
l/kgのイオトロクス酸メグルミンを10分間で静注した場合,投与終了から20~40分の撮像が適当と考えられた.
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