日本獣医師会雑誌
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35 巻, 3 号
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  • 牛見 忠蔵
    1982 年 35 巻 3 号 p. 135-142
    発行日: 1982/03/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
  • 福田 陽一, 鎌田 寛, 大熊 俊一
    1982 年 35 巻 3 号 p. 145-150
    発行日: 1982/03/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    本邦に棲息するマムシによる家畜の被害状況は不明であり, マムシ咬症の治療に抗毒素を投与するいわゆる血清療法は確立しているものの, マムシ咬症に対する予防策は全く講じられていないのが現状である. マムシ毒は主として出血作用を持つが, 神経毒作用も併せ持つ. このようなマムシ毒の侵襲を猟犬が受けた場合, 局所の出血や壊死, とくに視覚や嗅覚に障害を起こすならば猟犬として致命的であると考える. 著者らは塩酸およびホルマリンで処理したマムシ毒トキソイドを用いて犬を免疫し, その注射量と抗体産生状況について検討した. その結果, トキソイドの注射量は, 一定量以上はかえって抗体産生に不利で, 犬を免疫する場合, 基礎免疫に2mg, 3週後に0.5mg, さらに3ヵ月後に1mgの計3回の注射により, おおむね6ヵ月間抗体を持続することが明らかになった. また, 本トキソイドを注射しても犬の血液性状, 体重にほとんど影響は認められなかった.
  • 土屋 博義, 山本 慎一郎, 岩崎 充祐, 井手口 秀夫, 谷川 幸敬, 岩崎 英昭, 宮本 敏朗
    1982 年 35 巻 3 号 p. 150-154
    発行日: 1982/03/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    宮崎県下の一農家で, 1980年9月から10月にかけて270~280kgの肥育牛5頭が急死し, そのうちの2頭について病性鑑定を行ったところ, 剖検所見では脳および小腸粘膜の充出血, 組織所見では脳の血栓をともなった化膿性髄膜炎, 腸の粘膜上皮の壊死および化膿性炎が認められた. 細菌培養で脳および各臓器からHeenophilus somnusがほぼ純粋に分離され, また小腸内容物からはClostridium perfringensが分離された.
  • 下平 乙夫, 木嶋 真人, 国安 主税, 中野 省三, 中村 正斗, 鈴木 達行
    1982 年 35 巻 3 号 p. 157-162
    発行日: 1982/03/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    北海道日高地方にあるH牧場で多発する牛伝染性角膜結膜炎 (IBK) について, 発生状況とその病原学的調査を行い, 次の結果が得られた.
    1) 過去5年間の調査では, 当初, 結膜炎例が多発していたのに対して, 最近の2年間は, 角膜炎例が急増した.
    2) 月齢別にみると, 比較的若齢牛に多発する傾向が認められた. また, 季節別には, 放牧期間中の発生が主であるが, 舎飼期間の冬季にも発生がみられた.
    3) 病原学的調査では, Moraxella bovisが罹患例65例中17例から分離された. また, 慢性経過例から, Branhamella catarrhalisおよびグラム陽性球菌が分離された.
    4) Moraxella nonliguefaciensは, 病状の初期段階にあると思われる症例や外見上健康例から, 高率に分離された.
    5) Mycoplasma spp. は, 健康例および罹患例の両者から分離されたが, 前者の検出率および菌量は, 後者のそれに比べて低かった. また, 罹患例から分離された1例はMycplasma bovoculiと同定された
  • II. Haemophilu sequigenitalisの分離および輸送培地についての検討
    鎌田 正信, 秋山 綽, 小田 隆範, 福沢 慶一, 宇野 駿
    1982 年 35 巻 3 号 p. 163-169
    発行日: 1982/03/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    Haemphilus equigenitalis (H.eg) の輸送, 保存培地での保存温度が該菌の生存性に及ぼす影響, ならびにストレプトマイシン (ストマイ) 添加が該菌の分離成績に及ぼす影響について検討を加え, つぎの結果を得た.
    1) H.egに最も適した保存温度は-20℃ と4℃ であり, -37℃-20℃ 下において該菌を生存させ得た培地はバートインフユジョン (HI培地), ユーゴン, クックドミート培地であった. CTA, GAMのそれは, 活性炭素を含むアミーズ培地と同程度であり, 前3者についだ. スチュアート, アミーズ, TGC培地は前者に比べ生存性の短かったことから輸送培地として不適であり, 輸送至適培地にはHI培地を推奨する.
    2) CEM感染馬の膣浸出液および子宮頸管スワブからのH.eg分離菌数は, ストマイ無添加ユーゴン培地に比べ, 感染2ヵ月以降になるとストマイ0-200μg/ml添加培地ではほかの細菌の発育が著しく分離不能となり, ストマイ400μg/ml添加培地においてのみ4-6ヵ月にわたって分離できた. このことから, 膣浸出液および子宮頸管由来材料の培養についてはストマイ無添加培地を, 回復馬, 無症状馬の陰核窩由来材料についてはストマイ400μg/ml添加培地が適しているといえる.
    3) 自然感染CEM患馬の子宮頸管スワブから分離されたH.egの20株に対するストマイのMICは, 500-600μg/mlで, 300μg/ml以上で発育抑制をみたが, 200μg/mk以下のものはなかった.
  • 清宮 幸男, 田中 修一, 佐藤 健一, 吉田 欣哉
    1982 年 35 巻 3 号 p. 170-173
    発行日: 1982/03/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    1980年1月および2月に, 岩手県花巻市の大型酪農場において2例の小脳形成不全子ウシを認めた. 2例はともに正常に分娩されたが, 運動失調および著明な小脳形成不全が見られ, 初乳摂取後の成績ではあるが母ウシより高いウシウイルス性下痢・粘膜病 (BVD・MD) ウイルス中和抗体価を保有していた. また, 小脳形成不全子ウシと同時に分娩され, 臨床的に正常と思われた子ウシの1例において, 胎内感染の事実も認められた. 以上から, 2例の小脳形成不全子ウシは, BVD・MDウイルスの胎内感染に起因するものと考えられた.
    同時に実施したBVD・MDウィルス浸潤調査の結果, 放牧経験牛を保有する農場では陽性率が高く, 閉鎖的な飼養を行う農場では低いことが明らかとなった.
  • 加藤 寿次
    1982 年 35 巻 3 号 p. 174-176
    発行日: 1982/03/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    雌成乳牛1, 166頭, 2, 332眼の直像検眼鏡による眼底検査で, 2頭・2眼の網膜剥離を発見した. その発病率は0.17%であった.
    症例1は視神経乳頭を中心とした, 朝顔状の網膜の全剥離がみられ, 症例2では視神経乳頭上面における, 部分的網膜剥離の症例であった. 患眼はともに左眼で, 視力は全く認められなかったが, 単眼視である乳牛は単眼の失明では行動に支障を来すことはなく, 眼内疾患を発見する機会はごく少ない. しかし, 実際には多くの疾患が存在していると考えられた.
  • 29. 鶏痘ワクチン
    池田 澄雄
    1982 年 35 巻 3 号 p. 179-182
    発行日: 1982/03/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
  • 中村 菊保, 成田 實, 紺野 悟, 久保 正法, 勝屋 茂實, 中島 靖之, 山本 春弥, 吉野 知男, 松田 泉, 本間 惣太
    1982 年 35 巻 3 号 p. 182-188
    発行日: 1982/03/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
  • 田中 良男
    1982 年 35 巻 3 号 p. 188-192
    発行日: 1982/03/20
    公開日: 2011/06/17
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