日本獣医師会雑誌
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36 巻, 10 号
選択された号の論文の10件中1~10を表示しています
  • 大島 正尚
    1983 年 36 巻 10 号 p. 569-575
    発行日: 1983/10/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
  • 久木 義一
    1983 年 36 巻 10 号 p. 576-579
    発行日: 1983/10/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    Mesocestoides paucitesticulusの寄生によって犬にみられる一般臨床所見としては, 排泄片節数が少ない場合は軟便がみられることがあるが, 多い場合には下痢便から粘液便となる.腹痛や食欲不振等は認められなかった. 血液所見では赤血球数, 白血球数および白血球百分率においてとくに異常は認められなかった. 駆虫試験では市販されている, カマラ, アレコリン剤, ジクロロフェン剤, ブナミジン剤およびビチオノール剤を単味または併用したが, 完全駆虫には至らなかった. アレコリン剤を単味で使用し, 下痢の発生と同時に多量 (2,000ml) の温湯 (42℃) で溌腸を行ったところ・多数の頭節の排出を認め, 完全駆虫に成功した. 駆虫薬の単味または併用投与やアレコリン剤と溌腸の併用においても, 食欲不振, 腹痛, 下痢等の副作用は全く認められなかった.
  • 加茂前 秀夫, 小林 和夫, 金田 義宏, 百目鬼 郁男, 中原 達夫
    1983 年 36 巻 10 号 p. 580-583
    発行日: 1983/10/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    プロスタグランジンF2α処置により在胎日数257~277日の早期に娩出された子牛6例について, 生後6~11.5時間に初乳500~3, 500mlを吸飲させ, その後の血中パラインフルエンザ3型ウイルス中和抗体価の推移を調べ, 母牛の分娩前後の血中抗体価と比較して, 子牛における受動免疫獲得状況を検討したところ, 次の成績を得た.
    1. 子牛の血中抗体価は全例において, 初乳吸飲前には認められなかったが, 初乳吸飲後は急激に増加して12時間前後には最高値に達し, その後6日間はその値を維持した.
    2. 子牛の初乳吸飲後における血中抗体価の最高値は, 母牛の誘起分娩前後における血中抗体価と同等であった.
    以上のことから, プロスタグランジンF処置により早期に娩出された子牛は, 初乳吸飲後12時間前後には, 母牛血中抗体価と同程度の受動免疫を獲得することが明らかとなった.
  • 嶋 英邦, 光岡 知足
    1983 年 36 巻 10 号 p. 584-588
    発行日: 1983/10/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    パントテン酸による子牛下痢予防効果の機序解明の一環として, 子牛糞便中の腸内フローラにおよぼすパントテン酸の影響を検討した. パントテン酸の投与は, 乳用雄子牛の10~15日齢から離乳までの哺乳期に, パントテン酸100mg/g含有をする飼料添加物を1日1回, 1頭当たり19代用乳に添加して行った.
    その結果, パントテン酸非投与対照群では, 加齢にともなうBifidobacterium, Clostridium perfringens, Lactobacillus, Enterobacteriaceae, Streptococcusの経時的な減少傾向を認めたが, パントテン酸投与群では, Bifidobacterium, Lactobacillusの加齢にともなう減少傾向の遅延, C. perfringensの検出 率の低下, Staphylococcusの菌数低下などが認められた. また, 同時に測定した糞便の乾燥重量比率および, 下痢発生の観察の成績では, パントテン酸投与により乾燥重量比率は増加し, 下痢の発生が, やや抑制された. 以上の結果より, 子牛の哺乳期にパントテン酸を投与することにより, 下痢の発生が抑制され, 腸内フロ肝ラのバランスが有利に保持されることが明らかにされた.
  • 深瀬 徹, 茅根 士郎, 板垣 博
    1983 年 36 巻 10 号 p. 589-592
    発行日: 1983/10/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    1981年10月に, 神奈川県足柄下郡箱根町で同時に捕獲された子猫3頭について, 飽和食塩液浮遊法による糞便検査を行ったところ, 鉤虫卵とほぼ同大の含子虫卵が認められた. また糞便の濾紙培養によりStrongyloides属のものと思われるフィラリア型子虫およびラブディティス型の雌虫と雄虫が得られた. そこで, これら3頭の猫を剖検して寄生生活世代雌虫の採取を行うとともに, 2頭の猫に対して感染実験を実施し, 発育各期の虫体と虫卵の形態学的観察, ならびに寄生生活世代雌虫の寄生部位, prepatent period, patent periodの観察を行った. その結果, 本線虫をStrongyloides planicepsRogers, 1943と同定した. 本線虫は, 今回神奈川県からも得られたことにより, わが国に広く分布していることが推測される. したがって, 今後, 糞便検査を行って含子虫卵が認められた場合には, 発育した鉤虫卵との鑑別を確実にするために, 濾紙培養を行うことが望ましい.
  • 溝口 徹, 大村 康治, 梶尾 規一, 佐野 弘, 水口 博之
    1983 年 36 巻 10 号 p. 592-594
    発行日: 1983/10/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    静岡県下の豚コレラ防疫状況を把握するため, 肉豚は1976年から1982年まで, 繁殖用母豚は1981年に抗体調査を実施した.肉豚の年別抗体保有率は86.9%から95.4%であったことから, 県下のワクチン接種状況はおおむね良好と推察された.繁殖用母豚の抗体保有率は97.4%(261/268) で, 抗体を保有しない7頭中6頭は接種歴1回のものであった.繁殖用母豚の抗体価をもとにした子豚の移行抗体価が8~64倍となる率は, 生後23.3日が63.6%.で最も高かった.この日齢ではワクチンテーク率は86.0%, 感染防御効果は77.2%であった.子とり用雌豚頭数とワクチン実施頭数をもとに推定したワクチン実施率は, 各年とも90%以上を示し, とくに1980年以降は96.8~98.1%の高い率を示した.
  • 一条 茂, 川又 哲, 金 徳煥, 小野 威, 山下 忠幸
    1983 年 36 巻 10 号 p. 603-606
    発行日: 1983/10/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    成犬の1例 (アイヌ犬, 4才, 雌) にみられた膵臓萎縮症を臨床, 生化学および病理学的所見より検討した.病例は約2ヵ月間にわたる多食, 高度の削痩, 脂肪便, 高血糖, 耐糖力の低下などの膵臓の内外分泌機能の不全を示唆する所見を示した.膵臓は高度に萎縮し, 組織所見では腺胞の高度の萎縮と膵島におけるB細胞の減少が認められたが, 発病原因については明らかにし得なかった.
  • 4. 循環器系作用薬の薬理 (その1)
    榎本 好和
    1983 年 36 巻 10 号 p. 606-610
    発行日: 1983/10/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
  • 藤本 胖, 笹本 修司
    1983 年 36 巻 10 号 p. 610-616
    発行日: 1983/10/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
  • 乾 純夫, 谷口 稔明, 成田 實, 勝屋 茂實, 門田 耕一, 石野 清之, 富澤 勝, 本間 惣太, 山本 春弥
    1983 年 36 巻 10 号 p. 616-621
    発行日: 1983/10/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
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