日本獣医師会雑誌
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37 巻, 7 号
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  • 杉江 佶
    1984 年 37 巻 7 号 p. 421-430
    発行日: 1984/07/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
  • 長谷 学, 田原 健, 大園 正道
    1984 年 37 巻 7 号 p. 431-435
    発行日: 1984/07/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    鹿児島県下において, 1979年1月から1982年5月までの間に100頭の牛が, 多くは前駆症状なく, 突然の横臥, 発熱, 食思不振, 神経症状を呈し, 急死あるいは廃用され, 検索の結果, Haemophilus somnus感染症と診断した.
    発病牛はほとんどが黒毛和種の肥育牛であり, その発生は7~12カ月齢に多く, 多くのものが発病してから1日以内に死亡あるいは廃用された. また, 導入から発症までの期間は3ヵ月以内が多かった.
    病理学的には, 脳脊髄における血栓塞栓性髄膜脳脊髄炎が特徴的であったが, そのほかに全身諸臓器に血管変性, 血栓, 化膿巣の形成が見られ注目された.
  • 板屋 民子, 徳丸 雅一, 栗栖 誠, 正木 宏幸, 吉沢 敦子, 岩崎 久夫
    1984 年 37 巻 7 号 p. 435-440
    発行日: 1984/07/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    1981年5月から1983年3月までの間に, 主として埼玉県内産の豚と牛, および県内で捕獲された犬について屠殺後の腸管内容を用い, Campylobacter jejuni/coliの保菌状況を調査した. また, 各種の増菌培地を検討し, 以下の成績を得た.
    1) 畜種別の分離状況は, 豚では51頭中48頭, 牛では52頭中10頭, 犬では108頭中38頭から分離され, 豚および犬が高率であった. また, 各畜種とも県下全域のものから分離され, 本県内に飼養されている家畜の該菌による高度汚染がうかがわれた.
    2) 豚では, 盲腸と直腸内容からの分離率が各々62%で, 他の空腸, 回腸および結腸内容のそれより, x2検定で有意に高かった. しかし, 牛および犬では, 各部位間の分離率に有意差はなかった.
    3) 各畜種とも, 性別および季節による分離率に差はなかった. また, 牛と犬では年齢による差もなかった.
    4) 分離菌をSKIRROW & BENJAMINの生物型で型別すると, 豚由来76株中61株はC. coliであり, 牛由来21株の全株と, 犬由来116株中102株はC. jejuni生物型1であった.
    5) 犬の腸管内容を用いて各種の増菌培地の性能を検討したところ, 変法BU10ブイヨンによる24時間培養が最も良効な成績を示し, 選択分離培地だけの場合にくらべ, 陽性数が2.3倍増加した.
  • 石川 邦生, 黒田 博之, 本郷 平八郎, 鈴木 和友
    1984 年 37 巻 7 号 p. 443-446
    発行日: 1984/07/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    1981年10月から1982年12月にかけて分離した豚の早発性大腸菌症および白痢由来大腸菌のゲンタマイシンに対する薬剤感受性を寒天平板希釈法によって測定した.
    同時に, カナマイシソ, アソピシリン, オキシテトラサイクリン, コリスチンおよびST合剤に対する感受性を測定し, ゲンタマイシンの抗菌力測定の参考とした.
    その結果, 毒素原性大腸菌を含むすべての株が, ゲンタマイシンに対してMIC値0.78~3.13μg/mlの範囲で感受性を示し, 他の薬剤に対する耐性獲得の有無にかかわらず, 耐性株は全く認められなかった.
    ゲンタマイシンの抗菌力は, カナマイシン, アンピシリン, オキシテトラサイクリンよりも強く, コリスチンとほぼ同程度の値を示した.
    したがって, 薬剤感受性の面からみると, ゲンタマイシンが豚の大腸菌症に有効であることが示唆された.
  • 渡辺 義計, 菊畑 正喜, 長江 勘次郎
    1984 年 37 巻 7 号 p. 446-451
    発行日: 1984/07/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    1976年8月から1978年1月に至る間, 岡山県下で飼育されていた採卵鶏を病性鑑定したところ, 封入体肝炎 (IBH) と診断できるものがあった.
    発生鶏群は貧血 (ヘマトクリット値20%以下が90%) を主徴とし, 63~100日齢で発病し, 急に死亡淘汰が目立ち, 発病したものは数日以内に死亡した.
    病理学的には肝細胞の脂肪化, 骨髄の脂肪化, ファブリキウス嚢や胸腺などのリソバ装置の萎縮などが高率に観察され, 一部の例に肝封入体が認められた.
    封入体の形成された肝, その他からウイルスを分離し, 接種鶏腎培養細胞をアクリジン・オレンジ核酸染色し, 蛍光顕微鏡下に緑色の封入体を, 同時に電子顕微鏡検査によりアデノウイルス粒子を, それぞれ確認した.
    採卵鶏の封入体肝炎もブロイラーのそれと同様にアデノウイルスの感染によるものと推定した.
  • 堀岡 えり子, 多川 政弘, 中西 章男, 江島 博康, 三谷 節生, 梅田 昌樹, 黒川 和雄
    1984 年 37 巻 7 号 p. 451-455
    発行日: 1984/07/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    Dirofilaria immitisの感染したネコ (日本ネコ, 雌, 12才) について, 臨床経過, 病理学的所見を検討した.ネコは, 長期間の食欲不振および呼吸器症状と心内雑音を呈し, 末梢血液中にD. immitisの子虫を検出した. このネコは, 腹水の貯留を認め, 尿毒症によって死亡した. 採取した血清について, ゲル内沈降反応を行った結果, D. immitisに対する抗体を検出した.
    剖検の結果, 右心室にD. immitis成虫 (♂2隻, ♀2隻) の寄生を認めた. 本症例の主な病変は, 肺動脈, 腎, 肝に認められた. すなわち, 光学顕微鏡所見において, 肺動脈の肥厚と絨毛性増殖, 腎糸球体メサンギウムの拡大が認められた. また, 糸球体基底膜とメサンギウムにおいて, 抗イヌIgGを用いた蛍光抗体法によってIgGの沈着が認められた.
  • 石川 勇志, 永山 雄一, 谷津 寿郎, 岡田 幸助
    1984 年 37 巻 7 号 p. 455-459
    発行日: 1984/07/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    牛のプラズマ細胞腫2例を病理学的に検査した. 剖検では内臓リンパ節の黄白色腫瘍性腫大が顕著であった. 組織学的に, リンパ節のリンバ洞や全身の脈管内に腫瘍細胞の浸潤増殖がみられ, 血栓と混在する像もみられた.
    腫瘍細胞の核は細胞質の一端に扁在し, 多核・巨核の細胞や有糸核分裂像もみられた. 細胞質は大型類円形, 好塩基性で, ピロニン好性を示し, 液胞・空胞がみられた. 電子顕微鏡的に腫瘍細胞には粗面小胞体がよく発達し, 時に核膜周辺に細線維束がみられた.
  • 函城 悦司
    1984 年 37 巻 7 号 p. 459-462
    発行日: 1984/07/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
  • 5. 抗寄生虫薬の基礎知識 (その3)
    荒川 皓
    1984 年 37 巻 7 号 p. 462-466
    発行日: 1984/07/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
  • 江草 周三
    1984 年 37 巻 7 号 p. 473-476
    発行日: 1984/07/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
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