1994年6月-1995年5月に死亡および鑑定殺された18日齢以下の新生子豚269頭について尿酸結石の発生状況と, その形態および組成について検索した.尿酸結石は269頭中45頭 (16.7%) に認められ, 月別では4月 (39%), 5月 (31%), 11月 (40%) が高く, 7月 (3%), 8月 (9%), 9月 (8%) が低かった.発生率は0日齢から漸増して4日齢で最高率 (35.3%) を示し, 雌では27/147頭 (18.4%), 雄では18/122頭 (14.8%) であった.分析を行った9検体中6検体の結石は尿酸, 3検体は尿酸カリウムと同定され, 走査電顕像では直径5-100μm, 針状結晶を呈し, 2-3層の殻に覆われていた.
抄録全体を表示