同一農場へ導入後1週の乳用子牛 (2週齢) について, 末梢単核球のCD2, 4および8抗原, 表面免疫グロブリン (SIg) 陽性細胞, T細胞マイトゲンに対する反応性ならびに血清IgG, IgMおよびIgA濃度を, 下痢発症群と非発症群の間で比較した. 下痢発症群のCD8陽性細胞は絶対数, 比率とも非発症群に比べて低かった (p<0.1) が, CD2, 4およびSIg陽性細胞の絶対数と比率, ならびにT細胞マイトゲンに対する反応性については, 両群間に有意差は認められなかった. 下痢発症群の血清IgG濃度は非発症群に比べて有意に低く (p<0.05), IgMおよびIgA濃度も低い傾向 (p<0.1) を示した.
抄録全体を表示