日本獣医師会雑誌
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54 巻, 12 号
選択された号の論文の11件中1~11を表示しています
  • 牧野 壯一
    2001 年 54 巻 12 号 p. 897-901
    発行日: 2001/12/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
  • 岡田 大志, 橋本 宰昌, 住 伸栄, 西崎 悟, 田原 和彦
    2001 年 54 巻 12 号 p. 903-908
    発行日: 2001/12/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    エリスロマイシンの気道における線毛粘液輸送機能改善作用に着目し, 子牛の慢性呼吸器疾患に対する治療効果について検討した.3~7ヵ月齢の慢性呼吸器疾患を呈した黒毛和種子牛10頭について, 試験群8頭にはエリスロマイシンを30~60日間経口投与し, 対照群2頭にはアモキシシリンを10または14日間経口投与した. エリスロマイシン長期投与により, 一般症状の軽減がみられたが, 特に強い副作用は認められなかった.
  • 志村 仁, 板垣 光明, 庭野 正人, 野呂 明弘, 大井田 廣, 中澤 宗生
    2001 年 54 巻 12 号 p. 909-912
    発行日: 2001/12/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    哺乳豚および離乳豚における酸耐性大腸菌の保有状況を知る目的で, 7農場から集めた20~40日齢の哺乳豚および離乳豚の直腸便計70検体について調査した. 総大腸菌数は10倍階段希釈法で定量し, 酸耐性大腸菌数はpH5, pH4, pH3およびpH2のTSB培地における生存性から求めた. その結果, 哺乳豚および離乳豚全体における総大腸菌数 (平均値±標準偏差, log10/g) は7.09±1.63であり, pH5, pH4, pH3およびpH2での酸耐性大腸菌数は, 7.24±1.80, 7.06±l75, 5.76±2.37および3.19±2.68であった.酸耐性大腸菌数は離乳豚より哺乳豚, 正常便より下痢便で高い傾向がみられた. しかし, 哺乳豚でのpH2耐性大腸菌数は正常便 (4.15±2.45) と下痢便 (3.35±2.31) とで大きな差が認められなかった. 一方, 離乳豚では正常便 (151±2.25) より下痢便 (4.64±2.45) の方が高い値を示した. さらに, 離乳豚の下痢便から分離された溶血性酸耐性大腸菌は24株中23株がVT2遺伝子を保有していた.
  • 又吉 正直, 中澤 宗生
    2001 年 54 巻 12 号 p. 913-919
    発行日: 2001/12/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    1989~1998年に沖縄県で下痢症の子豚 (1~43日齢) から分離した22農場, 35頭由来の腸管毒素原性大腸菌 (ETEC) 79株について, 薬剤耐性, β-lactamase産生性, 耐性遺伝子, 接合性Rプラスミドおよびプラスミドプロファイルによる解析を行った.薬剤別の耐性率はストレプトマイシン (93.7%), オキシテトラサイクリン (87.3%), クロラムフェニコール (75.9%), カナマイシン (38.0%), ST合剤 (29.1%), アンピシリン (25.3%), ゲンタマイシン (2.5%) の順であった. 耐性型は16の型に分けられ, 7剤耐性 (2株) をはじめ, 2 剤以上の多剤耐性菌が73株 (92.4%) を占めた. すべての薬剤に感受性のあった株は1株 (1.3%) であった. アンピシリン耐性株はすべてアシドメトリー法 (P/Cアーゼテスト) によりペニシリナーゼが検出された. β-lactamase耐性遺伝子型は21株 (26.6%) がTEM型に属し, また20株 (25.3%) がgyrA遺伝子を保有していた. 接合性Rプラスミドは41株 (51.9%) で検出され, 接合伝達株は34株 (85.0%) がドナー株と同じ耐性型を示した. プラスミドプロファイル解析では, すべての株が1~8種類のプラスミドを保有し, 農場特有の識別が可能であった.
  • 北川 均, 鬼頭 克也, 溝口 仁美, 石黒 裕子, 大場 恵典, 深田 恒夫, 大塚 喜彦, 佐々木 栄英
    2001 年 54 巻 12 号 p. 921-924
    発行日: 2001/12/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    臨床的に肥満と診断された猫15頭について, 血漿レプチン濃度の臨床的意義を検討した. 肥満猫の血漿レプチン濃度は, 対照正常猫よりも有意 (P<0.01) に高かった. 血漿レプチン濃度は, 体重, 胸囲, 腹囲, 体重/体長, 胸囲/体長, 腹囲/体長, 胸囲/腹囲, ヘマトクリット値, 血漿総コレステロール濃度, 血漿トリグリセライド濃度・血漿グルコース濃度と有意に相関した. 肥満のヒトおよび犬と同様に, 肥満猫もレプチン抵抗性の状態にあり, 血漿レプチン濃度は, 猫においても肥満度または栄養状態を反映する指標となる.
  • 原 一弥, 島田 章則, 森田 剛仁, 澤田 倍美, 古岡 秀文, 廉澤 剛, 朴 天鍋, 落合 謙爾
    2001 年 54 巻 12 号 p. 925-928
    発行日: 2001/12/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    犬の鼻腔内に発生した癌25例を病理組織学的に再検索した. 25例はそれぞれ扁平上皮癌4例, 腺癌12例および未分化癌9例と診断された. 未分化癌には, 円柱状あるいは丈の高い細胞が管状構造をとる部分と線維性の隔壁により囲まれた紡錘形の細胞が充実性増殖を示す部分とが混在し, その割合は各例で異なっていた. 未分化癌9例中8例の管状あるいは腺構造を構成する細胞がサイトケラチン陽性を示した. 一方, 未分化癌4例において, 小型の核をもつ紡錘形細胞が増殖する部位に, ニューロフィラメント陽性の細胞質を有する細胞が混在していた. 以上のヘマトキシリン・エオジン染色所見および免疫組織化学的所見から, 9例の未分化癌中4例は嗅神経上皮腫と再診断された.
  • 霍野 晋吉, 永田 雅彦
    2001 年 54 巻 12 号 p. 929-931
    発行日: 2001/12/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    2例のゴールデンハムスターに全身の掻痒と躯幹腹側の発赤がみられた. 皮膚の病理組織学的検索では, いずれも中等度から重度の好酸球性皮膚炎が認められた, 症例1では食餌の変更とコルチコステロイド療法により皮疹の改善がみられた. 元の食餌の負荷4日後に発赤が生じた. 症例2では床材の変更とコルチコステロイド療法により皮疹の改善がみられた. 元の床材の負荷3日後に発赤が生じた. 以上より, ゴールデンハムスターの好酸球性皮膚炎の病因として, アレルギーの関与が推察された.
  • 矢澤 光弘, 大野 耕一, 柿沼 敦, 柿沼 久美, 片山 圭一, 中山 裕之, 土井 邦雄, 辻本 元, 小野 憲一郎
    2001 年 54 巻 12 号 p. 933-935
    発行日: 2001/12/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    6歳の去勢雄のゴールデン・レトリーバーが, 冬季に耳介および肢端に壊死を生じた. 本症例の血漿を4℃ に冷却したところ白色綿状の沈殿を生じ, この沈殿は37℃ にて再融解した. 肢端の潰瘍周囲の皮膚生検組織中では, 小血管内に多数の血栓形式がみられた. 以上の所見から, クリオフィブリノーゲン血症と診断された. 本症例は, 寒冷暴露を避けることによって, 症状の軽減が認められた.
  • 牧野 美紀, 大塚 孝康, 板屋 民子, 田中 一彦, 原田 郁男, 伊藤 学, 福田 健治
    2001 年 54 巻 12 号 p. 937-941
    発行日: 2001/12/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    腹囲膨満を呈した発育不良豚4例で認められた直腸狭窄症について, その発生過程を病理組織学的に検討するとともにサルモネラの分離を試みた. 生後数週齢で発症する激しい腸炎の結果, 直腸の動脈が障害され (一部では血栓が形成される), その下流域での血液供給が不十分になり, この部における再生が不完全となる. その結果, 直腸壁は線維化し輪状に収縮して, 狭窄に至ったと考えられた. 今回の症例から, サルモネラは分離されなかった.
  • 辻 弘一
    2001 年 54 巻 12 号 p. 968-969
    発行日: 2001/12/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
  • 五十嵐 幸男
    2001 年 54 巻 12 号 p. 970-971
    発行日: 2001/12/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
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