日本獣医師会雑誌
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58 巻, 2 号
選択された号の論文の9件中1~9を表示しています
  • 辻 弘一
    2005 年 58 巻 2 号 p. 69-70
    発行日: 2005/02/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
  • 清宮 幸男, 田村 貴, 佐々木 幸治, 村上 隆宏, 岡田 洋之, 播谷 亮
    2005 年 58 巻 2 号 p. 101-104
    発行日: 2005/02/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    汎動脈炎およびKlebsiella乳房炎を併発した1農場2例の7歳齢の乳牛を病理学的および細菌学的に検索した. 両例は乳房炎の発病時にアンピシリン, クロキサシリンおよびセファゾリンを投与されていた. 剖検では, 罹患した乳房の乳区は腫大および硬化し, 割面上, 壊死巣が散在していた. 組織学的に, 動脈炎が全身諸組織に分布する小型および中型動脈に主座した. この動脈炎の特徴は新旧さまざまな病期の汎動脈炎であった. 1例の一部の動脈病変部にIgM抗原が検出された. 乳房炎は間質の水腫および線維素性血栓を伴う広範な凝固壊死, ならびに壊死巣内と周囲の乳管の線維素化膿性炎により特徴づけられた. 細菌学的に両例の乳房病巣からKlebsiella pneumoniaeが分離された.
  • 高井 光, 芝原 友幸, 村上 俊明, 林 みち子, 門田 耕一
    2005 年 58 巻 2 号 p. 105-108
    発行日: 2005/02/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    石川県内の乗馬クラブにおいて, 10歳のサラブレッド去勢馬が沈うつ, 発熱, 転倒を伴う運動失調を呈したため, 2003年6月, 安楽死処置が施された. 剖検時, 右側腎臓には, 2個 (おのおの約5×5×3cm) の硬固感を有する, 灰白色, 融合性肉芽腫性腫瘤が認められた. 病理組織学的に, Halicephalobus gingivalisによる多発性肉芽腫性腎炎が認められ, 類似病変が脳, 浅頸リンパ節にもみられたことから, 本症例を国内3例目のHalicephalobus感染症と診断した. 当該乗馬クラブでは, 2000年3月に国内2例目の発生があったことから, 腎臓由来線虫の形態と環境土壌試料由来のものを比較した. 土壌試料には, 多様な形態を持つ多数の線虫が認められた. そのいくつかは腎臓由来線虫と一致した. 土壌中に多数の線虫が存在することより, 環境に存在する自由生活性のHalicephalobusが馬の感染源となる可能性が示唆された.
  • 深田 恒夫, 青木 志保, 吉川 陽人, 上林 譲, 鬼頭 克也, 北川 均
    2005 年 58 巻 2 号 p. 113-116
    発行日: 2005/02/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    犬毛包虫症犬18頭を発症年齢によって若年発症型 (7頭) と成犬発症型 (11頭) とに分けた.それぞれの犬の末梢血口を採取し, リンパ球の表面抗原からリンパ球サブセットを蛍光細胞分析分離装置で解析した. また, 血清蛋白の分画を電気泳動で調べた. 一部の供試犬については治療を行い, これらの変化を調べた. その結果, CD4+Tリンパ球/CD8+Tリンパ球 (CD4/CD8) 比は, 正常犬群, 若年発症型および成犬発症型の毛包虫症犬群においては差が無かった. しかしながら成犬発症型毛包虫症犬群では, ステロイド誘発性と思われる4頭を除くと, 正常犬群および若年発症型の毛包虫症群と比べてCD4+Tリンパ球の減少によるCD4/CD8比は有意に低かった. さらに毛包虫に対する治療によってCD4/CD8比は変化しなかった. 血清総蛋白, γ分画およびβ分画は, 治療前では, 正常犬群と比べて毛包虫症犬群においては高かったが, 治療することによって減少した. 以上の結果から, 毛包虫症発症犬においてリンパ球のCD4/CD8比が低下している場合, その犬の毛包虫症は難治性であることが示唆された.
  • 小川 高, 天野 弘, 谷澤 浩二, 大川 哲司, 小山 洋一
    2005 年 58 巻 2 号 p. 117-120
    発行日: 2005/02/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    犬のHelicobacter感染症の疫学調査のため, 市販のHelicobacter pylori抗体測定用キット (免疫クロマトグラフ法) を用いて, 犬の血清中のHelicobacter抗体の検出を行った. その結果, 来院した100例のうち79例が陽性であった. 6カ月齢未満の若齢犬での陽性率は20%(10頭中2頭) と低く, 6カ月齢以上1歳未満になると75%(8頭中6頭) となり, 1歳以上では87%(82頭中71頭) とさらに高い陽性率であった. 臨床症状や飼育および食餌環境などによる成績の違いはみられなかった. 同じ検体を用いてラテックス凝集法で検査を行ったところ, 陽性率は42%(100頭中42頭) と免疫クロマトグラフ法に比べ低かった. さらに国内3ヵ所で各20例の抗体検査を加えて全国的な傾向を調査をしたが, いずれも70%以上の高い陽性率であった. 本キットの使用の是非については, その特異性や検出感度を検討する必要があるものと思われた.
  • 粟村 雄一, 山崎 桜子, 原 康, 小山 秀一, 左向 敏紀
    2005 年 58 巻 2 号 p. 121-124
    発行日: 2005/02/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    インスリン抵抗性の糖尿病, および皮膚の非薄化と裂傷がみられた雑種猫の1症例で, 下垂体依存性副腎皮質機能亢進症が診断された. この症例に対して初めにメチラポン, 次にミトタンの投与による治療を試みたところ, 診断後469目で死亡するまでの間, それぞれの薬物で血清コルチゾール値および糖尿病に改善がみられた. メチラポンの投与ならびにミトタンの投与は, それぞれ猫の下垂体依存性副腎皮質機能亢進症の治療法の選択肢として, 考慮すべきものと思われた.
  • 内田 明彦, 内田 紀久枝, 川上 泰, 永友 光子, 沈 浩明, 黄 鴻堅
    2005 年 58 巻 2 号 p. 127-131
    発行日: 2005/02/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    神奈川県内に生息する水禽類13種91羽の寄生蠕虫類を調べた. その結果, 吸虫類はClinostomum complanatum, Metagonimus yokogawai, Aphargostrigea ardeolina, A. ardeolina, Echinostoma fulicae, E. miyagawai, Echinophariphium recurvatum, Posilorchis seekhphari, Cotylurus flabelliformis, C. japonicus, Apatemonfaligula, A. gracilis, Tracheophilus sisowi, Trichobilharzia brevis, Notocotylus pacifer, Cercarioides aharonii, Apophallus sp., Ophiosoma sp., Pegosomum sp., Tracheophilus sp., 線虫類はContracaecum rudolphi, C.microcephalum, Porrocaecum angusticolle, P. reticulatum, Synhimantus groffi, S. invaginatus, Microtetrameressp., 条虫類はTetrabothrius cylindraceus, Liga sp. 鉤頭虫類はPorrorchis elongates, Centrorhynchus elongatesの感染がみられた. 人獣共通寄生虫症である横川吸虫がゴイサギより, C. complanatumがゴイサギとコサギより, カルガモからE. recurvatumT. brevisの感染がみられた.
  • 樺澤 与志圀, 佐藤 博, 宇都 宮公子, 島田 敏之, 梶原 則夫, 大塚 聖子, 菅沼 久高, 佐藤 ひとみ, 石綱 祐美子, 山口 敏 ...
    2005 年 58 巻 2 号 p. 132-136
    発行日: 2005/02/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
  • 2005 年 58 巻 2 号 p. 137
    発行日: 2005年
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
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