日本獣医師会雑誌
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58 巻, 3 号
選択された号の論文の11件中1~11を表示しています
  • 時代の流れに任せることなく
    高鳥 浩介
    2005 年 58 巻 3 号 p. 139-142
    発行日: 2005/03/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
  • わが国における法的整備の必要性
    伊藤 伸彦
    2005 年 58 巻 3 号 p. 143-147
    発行日: 2005/03/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
  • 唐木 英明
    2005 年 58 巻 3 号 p. 148-151
    発行日: 2005/03/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
  • 森井 啓二
    2005 年 58 巻 3 号 p. 152-156
    発行日: 2005/03/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
  • 保坂 善真, 樋口 豪紀, 翁長 武紀, 永田 廣, 上村 智希, 三角 一浩, 植田 弘美, 竹花 一成
    2005 年 58 巻 3 号 p. 175-179
    発行日: 2005/03/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    骨の代謝マーカーの一つである1型コラーゲン架橋N-末端テロペプチド濃度 (NTx) が馬の腱損傷後の治癒過程をモニタリングするマーカーとして有用であるかを検討した.血清中NTx濃度は腱損傷のない正常群と比較して, 腱炎の急性期および亜急性期群で有意に高い値を示した.しかし, 慢性期群と正常群間とのNTx値には有意差が認められなかった.腱炎による腱のI型コラーゲンの分解は亜急性期までで, 慢性期以降では腱組織の再構築が開始されることから, 血清中NTx濃度は腱炎によるコラーゲン分解を鋭敏に反映していると考えられた.
  • 中嶋 久仁子, 池田 省吾, 渡邊 洋一郎, 永徳 正裕, 津田 知幸
    2005 年 58 巻 3 号 p. 180-185
    発行日: 2005/03/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    1994~2002年に鹿児島県内のアカバネ, アイノ, チュウザン, イバラキおよび牛流行熱ウイルスの流行状況, 異常産発生状況およびワクチン接種率を調査した.おとり牛の抗体陽転を指標としたウイルス流行状況調査でアカバネウイルスは毎年流行し, 1997年以降は流行規模が拡大していることが明らかとなった.一方, アイノウイルスは3~4年間隔で流行し, 1996年には大規模な異常産発生を引き起こした.チュウザンウイルスは1997, 98および2002年に流行が確認されたが異常産発生は散発的であった.イバラキウイルスは1997, 98年に抗体陽転が確認され, 1997年に本ウイルスが関与したと考えられる死流産の発生が認められた.調査期間中, 牛流行熱ウイルスの流行はなかった.牛異常産3種混合ワクチンは1997~2002年にかけて18.2~28.4%と安定した接種率であったが, イバラキ病および牛流行熱ワクチンの接種率は年ごとに差が大きかった.2000~02年末にこれらウイルスに対する抗体保有状況調査を実施したところ, アカバネウイルスに対する抗体保有率が81~94%と最も高かった.次いで, アイノおよびチュウザンウイルスに対する抗体保有率が高かったが, イバラキおよび牛流行熱ウイルスに対する抗体保有率は低かった.
  • 佐々木 幸治, 清宮 幸男, 高橋 真紀, 八重樫 岳司, 村上 隆宏
    2005 年 58 巻 3 号 p. 186-189
    発行日: 2005/03/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    生時より発育が不良で, 4日間の罹病後に死亡した80日齢の子豚1例を病理学的および細菌学的に検索した.病豚は食欲不振および活力の低下を示した後, 沈鬱および困難な起立状態に陥った.剖検により, 全身の鬱血および両側の房室弁に主座する疣贅性心内膜炎が観察された.組織学的に, 微小膿瘍形成を伴うグラム陰性小桿菌の栓塞が, 中枢神経系を含む全身諸組織の毛細血管および小動脈に多発していた.細菌学的に, Actinobacillus equuliが心内膜病変部, 脳および他の諸臓器から純培養的に分離された.これらの検査結果から, A.equuli感染により菌血症および心内膜炎が引き起こされ, その後に中枢神経系に化膿性病変が波及したと考えられた.高日齢時に発病したことが本症例に亜急性経過を辿らせた一因と推察された.
  • 福島 潮, 打出 毅, 小山田 敏文, 伊藤 博, 上地 正実
    2005 年 58 巻 3 号 p. 191-194
    発行日: 2005/03/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    一過性の血尿を主訴に10歳齢の雄のシーズーが北里大学附属動物病院へ紹介された.腹部超音波検査により右副腎の腫大および後大静脈内に高エコー性の腫瘤が描出された.また, 血中カテコールアミン濃度の上昇と両眼の眼底出血を伴う高血圧症が検出された.それらの検査結果より褐色細胞腫が強く疑われたため右副腎摘出手術を実施した.同時に後大静脈内に侵入した腫瘤も摘出された.病理組織学的検索から副腎髄質由来の褐色細胞腫と診断された.術後は抗癌剤治療を行い17カ月経過した現在も経過良好である.
  • 宇野 雄博, 湯本 哲夫, 高橋 秀俊, 金刺 祐一朗, 片桐 麻紀子, 山村 穂積, 佐藤 常男, 酒井 健夫
    2005 年 58 巻 3 号 p. 195-198
    発行日: 2005/03/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    13歳6カ月のシェットランドシープドックの雄が, 嘔吐と元気食欲低下を主訴に来院した.重度の黄疸とALP値の著しい上昇, および超音波検査で胆石と胆嚢底部付近に直径約2cmの球状でやや高エコーな領域が認められた.開腹後, 胆嚢を肝臓から分離し, 胆石を摘出し, 総胆管の疎通を確認して胆嚢を摘出した.摘出臓器の病理学的検査の結果, 胆嚢内の腫瘤は胆嚢壁外の肝実質から浸潤性に増殖して胆嚢内腔へ突出して形成された肝細胞癌と診断された.本症例の術後の経過は良好で, 術後190日目の血液学的および血液化学的検査ならびに腹部超音波検査に異常は認められず, 1年経過した現在も臨床的な異常は認められていない.
  • 山名 英明, 大槻 公一, 伊藤 壽啓, 伊藤 啓史, 村瀬 敏之, 若林 一夫, 三好 伸宣
    2005 年 58 巻 3 号 p. 201-204
    発行日: 2005/03/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    天然鉱物であるドロマイトは環境負荷が少ない素材である.焼成, 水和などの処理を施したドロマイト (水和ドロマイト) を, それぞれ5~30%および10~30%の濃度でポリエチレンおよびポリ塩化ビニルに添加し, 抗菌性を検討した.水和ドロマイト添加樹脂シート (50×50×1mm) に, 1.5×105cfu/mlに調製した大腸菌 (Escherichia coli IFO3301株) の菌液をフィルム密着法により接触させたところ, 1時間後に生菌数が10cfu/ml未満に減少した・物性評価試験において, 水和ドロマイトを15%および30%添加したポリエチレンの伸び率が, 無添加時の値の約1/2に減少したものの測定値は一般的なポリエチレンの値に近似した.したがって, 水和ドロマイト添加樹脂は十分実用可能であることが示され, 特に病院, 畜舎, 食品工場等でエプロン等の衣料, 長靴, 壁材および床材等に使用した場合, 病原菌を含む細菌による汚染拡大の防止に有用と思われた.
  • 前原 智史, 木太 俊雅, 藤野 靖子, 辻本 光広
    2005 年 58 巻 3 号 p. 205-208
    発行日: 2005/03/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    牛の腸管出血性大腸菌O157 (O157) の保菌実態を把握するため, 保菌率が上昇する夏季に, 直腸便および第一胃内容物を培養に供し, 本菌の分離を試みた.その結果, 55頭中22頭 (40.0%) からO157: H7が分離された.内訳は直腸便のみ6検体 (27.3%), 第一胃内容物のみ10検体 (45.4%), 両者から6検体 (27.3%) であり, 第一胃内容物から高率に分離された.また, 直腸便中の本菌の定量結果は, 平均44CFU/gで, 多いものは3.8×104CFU/g, 一方で10UFC/g未満の検体が4割を超えていた.分離株の薬剤感受性はSMに対して15株 (53.6%), ABPCに11株 (39.3%), CEZおよびFOMにそれぞれ4株 (14.3%), NAに3株 (10.7%), KMに2株 (7.1%) が耐性であったが, CP, OTC, GM, NFX, CPFX, OFLXに対してはすべて感受性であった.今回, 人の治療薬であるFOMに対する耐性株が分離されたことは留意すべきものと考えられた.
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