日本薬理学雑誌
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75 巻, 2 号
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  • 佐藤 匡徳, 村田 栄, 成田 寛, 冨田 みどり, 山下 桂子, 山口 勲
    1979 年 75 巻 2 号 p. 99-106
    発行日: 1979年
    公開日: 2007/03/29
    ジャーナル フリー
    Diltiazemの降圧作用を正常血圧,自然発症高血圧および腎性高血圧ラットで検討した.ウレタン麻酔または無麻酔正常血圧ラットにdiltiazemを静脈内投与(0.1~3mg/kg)すると,用量依存的な降圧が認められた.また,麻酔ラットに十二脂腸内投与(1~50mg/kg)しても,血圧は用量依存的に低下した.心拍数は無麻酔下では増加したが,麻酔下では減少した.この無麻酔下でのdiltiazemによる心拍数増加作用はpropranololで抑制された.一方,自然発症高血圧ラットの血圧もdiltiazemの静脈内投与(0.03~1mg/kg)によって用量依存的に低下し,心拍数は増加した.また,経口投与によっても自然発症高血圧ラットの血圧は低下した.さらに,幼若自然発症高血圧ラットにおいて,加令とともに上昇する血圧はdiltiazem(30mg/kg/day,30日)の連続経口投与によって抑制された.腎性高血圧ラットにおいても,diltiazem(50mg/kg p.o.)は降圧作用を示した.一方,正常血圧ラットで,norepinephrineまたはangiotensin IIによる昇圧作用は血圧に影響しない用量のdiltiazemによって抑制された.
  • 内田 庸子, 野本 照子
    1979 年 75 巻 2 号 p. 107-115
    発行日: 1979年
    公開日: 2007/03/29
    ジャーナル フリー
    常温(23°C),急性(4°C,1日),慢性(4°C,30日)寒冷曝露ラットに,chlorpromazine(CPZ)10mg/kg腹腔内投与後,CPZに対するthermal responseを,直腸温の変動より経時的に観察した.対照ラット(常温飼育)では,CPZ投与1時間後に,約1.4°C の下降のpeakを示し,5時間後には回復する.急性寒冷曝露ラットでは,CPZ hypothermiaが非常に著明で,5時間後にも回復が認められない.しかし寒冷馴化ラット(慢性寒冷曝露)では,対照ラットとほぼ同様の体温変動を示した.一方寒冷馴化動物のthermogenesisはinterscapular brown adipose tissue(IBAT)が,重要な役割を演ずると論議されていることより,IBAT摘除ラットを用い,CPZ hypothermiaに及ぼす,IBAT摘除の影響について検討した.対照および急性寒冷曝露ラットでは,IBAT摘除の影響は認められないが,寒冷馴化ラットでは,体温下降の有意な増強が認められた.一方IBATの湿重量は,急性,対照と寒冷曝露間には有意差がなく,寒冷馴化ラットでは,約3.2倍の重量増加が認められたが,CPZ投与による影響はない.IBATのtotal lipids値は,白色脂肪(epididymal white adipose tissue:EWAT)より低値を示し,EWATが,急性,慢性寒冷曝露ラットで変動を示さないのに対し,急性寒冷曝露ラットでは,対照の46.2%に減少し,寒冷馴化により,対照に近づくが,対照値まの回復は認められない.CPZ投与後の血中free fatty acid levelは,急性寒冷曝露ラットで減少した.また寒冷曝露により,交感神経系のactivityが亢進するというが,IBATのnoradrenaline量は,寒冷馴化ラットで,有意に増加し,CPZ投与により減少した.以上の成績より,寒冷馴化ラットにおけるCPZ hypothermiaが,対照ラットのそれに近づく機序の一部は,IBATの交感神経系を介する,産熱機構が関与することを,示唆するものと考える.
  • 柳浦 才三, 鈴木 勉, 三戸 秀敏, 宍戸 愛子, 小林 登
    1979 年 75 巻 2 号 p. 117-126
    発行日: 1979年
    公開日: 2007/03/29
    ジャーナル フリー
    薬物依存と赤血球膜浸透圧抵抗性に関する報告は,今日まで見あたらない.そこで,われわれはこの関連性を赤血球膜物性測定装置であるCoil Planet Centrifuge System(CPC法)を用いて検討した.Morphine混入飼料(1mg/g food)を1週間適用して獲得したmorphine依存ラットでは,無処置ラットに比較して赤血球膜浸透圧抵抗が有意に減弱し,morphineの休薬時あるいは麻薬拮抗薬(levallorphan 5mg/kg,s.c.)の適用時には,さらに著明な減弱傾向を示しこの傾向はmorphine依存時に比較して有意なものであった.Morphineの休薬により著明な減弱した赤血球膜浸透圧抵抗は,morphine混入飼料の再適用により依存時と同様の溶血パターンに回復した.またphenobarbital混入飼料(1~3mg/g food)を6週間適用して獲得したphenobarbital依存ラットでは,無処置ラットに比較して赤血球膜浸透圧抵抗が有意に増強し,休薬時には反対に減弱した.この休薬時の変化は,phenobarbital再適用により回復した.一方,morphineあるいはphenobarbitalの休薬時には体重,摂飼量および摂水量の減少,副腎重量の増加が観察される.そこで絶水,絶食,ACTHの適用による赤血球膜浸透圧抵抗の変化を検討した.その結果,絶水,絶食,ACTH適用でも赤血球膜浸透圧抵抗が減弱することが明らかとなり,これらのfactorも休薬時の赤血球膜浸透圧抵抗減弱に関与しているものと思われる.
  • ―第2報抗炎症作用―
    佐藤 誠, 石塚 泰博, 釈 邦夫, 谷沢 久之, 福田 保, 由井薗 倫一
    1979 年 75 巻 2 号 p. 127-146
    発行日: 1979年
    公開日: 2007/03/29
    ジャーナル フリー
    新規化合物4-ethoxy-2-methyl-5-morpholino-3(2H)-pyridazinone(M73101)の抗炎症作用を種々の市販抗炎症薬と比較するとともにその作用機序についても検討した.M73101は酢酸腹腔内投与によるマウスの血管透過性亢進を明らかに抑制し,その効力はmepirizole,benzydamineと同程度であった.各種起炎物質carrageenin,dextran,histamine,serotoninおよびbradykininによるラットの急性足浮腫に対し,M73101は起炎物質の種類に関係なく普遍的な抗浮腫作用を示し,その作用パターンは塩基性抗炎症薬に類似していた.またM73101の効力はaminopyrine,tiaramideおよびmepirizoleと同等かそれ以上であった.なおM73101の抗carrageenin浮腫作用は脊髄切断および副腎摘出によりほとんど影響されなかった.さらに熱傷性浮腫についても明らかな抑制作用を示しaminopyrine,tiaramideより強かった.抗ラット・ウサギ血清による皮膚浮腫ではflufenamic acidに比べ若干弱かった.一方mustardによる持続性浮腫に対しM73101はaminopyrineと同程度の抑制作用を示した.またM73101は局所,経口投与を問わずCMC pouch内への白血球遊走を著明に抑制した.しかしM73101は紫外線紅斑,肉芽増殖,adjuvant関節炎などについてはほとんど抑制作用を示さず,慢性炎症には効果を期待できないものと思われた.さらにM73101は酸性抗炎症薬とは異なり創傷治癒を遅延させず,蛋白熱変性抑制作用および加温溶血阻止作用も認められなかった.一方炎症性発熱に対してbenzydamineと同程度の解熱作用が認められた.以上の結果よりM73101の抗炎症作用発現機序は,中枢神経系あるいは下垂体―副腎系を介するものではなく,M73101それ自身の炎症巣に対する直接作用に基づくものであり,血管透過性亢進抑制作用に加え白血球遊走抑制作用が大きく関与しているものと考えられた.さらに急性炎症に対し市販抗炎症薬のいずれよりも広い作用パターンを有していることから,強い鎮痛作用に加え解熱作用も兼ね備えた抗炎症薬として臨床応用が期待できる化合物と考えられる.
  • 今永 一成, 金田 能子, 宮川 紀子
    1979 年 75 巻 2 号 p. 147-157
    発行日: 1979年
    公開日: 2007/03/29
    ジャーナル フリー
    Dobutamineの迷走神経切断麻酔開胸犬の心室壁筋の収縮力・心拍数・末梢血圧への作用および摘出犬心室乳頭筋の収縮力・電気的特性、摘出家兎洞房結節の電気的特性への作用を,dopamineおよびisoproterenolと比較検討した.Dobutamineによる血圧上昇効果はdopamineのそれに比べそれぞれ10-4g/kgの用量で約25%小さい値を示した.三者共に濃度依存性に開胸心室壁および摘出乳頭筋の収縮力を増加させるが,その用量比は前者でdobutamine:dopamine:isoproterenol=1:0.8:40,後者で=1:0.7:11lであった.乳頭筋の収縮力増強効果と共に細胞内活動電位第二相の電位の著明な上昇がみられるが,初期脱分極相の最大立上り速度,静止電位および静止膜の抵抗の変化はみられなかった.また三者共に開胸心における心拍数を増加させ,その用量比は=1:1:300であった.摘出洞房結節の歩調取り電位の放電頻度を増加させるが,その増加率は摘出乳頭筋に同程度の陽性変力効果をもたらす濃度,dobutamine1×10-6g/ml,dopamine1.4×10-6g/ml,isoproterenol 9×10-8g/mlにおいてそれぞれ対照の150±14%,138±12%,216±20%であった.この効果は緩徐脱分極相の傾斜の上昇に密に依存していた.これらの陽性変力・変時作用はβ-遮断剤で抑制された.Reserpine処理はdopamineのこれらの作用を著るしく低下させたがdobutamineおよびisoproterenolの作用には無影響であった.以上の結果は,dobutamineが変時作用より強い変力作用をもち,この作用はdobutamineの心筋への直接作用によることを示す.
  • 堤内 正美, 大谷 弘一, 広瀬 文明, 佐井 みどり, 広瀬 アキ子, 武田 寛
    1979 年 75 巻 2 号 p. 159-170
    発行日: 1979年
    公開日: 2007/03/29
    ジャーナル フリー
    Dobutamine(DOB)の種々の平滑筋に対する作用を検討し,norepinephrine(NE),epinephrine(E),isoproterenol(ISO)およびdopamine(DA)の作用と比較した.1)モルモット摘出胸部大動脈に対する収縮作用はDOBがもっとも弱く,partial agonistであり,DOBはNEの収縮作用に拮抗した.2)DOBはウサギ摘出門脈の緊張度をEと同程度上昇させ,その作用はphenoxybenzamine前処置により抑制された.NEとDAの作用はやや弱く,ISOは緊張度を低下きせた.3)モルモットの摘出および生体気管筋に対しDOBは弛緩作用を示したが,その効力はISOの1/250以下であった,4)DOBはウサギ生体胃運動を抑制したが,その作用はISO,EまたはNEに比べ弱かった.マウス小腸内炭素末輸送に対する抑制作用の強さはE>ISO>NE>DOB>DAの順であった.5)ウサギ摘出腸管自動運動に対する抑制作用の強さはE>NE>ISO>DOB>DAの順,モルモット摘出回腸における抗拘縮作用はISO>NE>E>DOB>DAの順であった.6)DOBはウサギ生体子宮運動を一過性に増強した.E,NEおよびDAは増強のあと抑制し,ISOは抑制のみを示した.ラットの摘出および生体子宮(妊娠および非妊娠)運動に対し,いずれも抑制を示したが,DOBの作用はNEとほぽ同程度でISOやEより弱かった.7)モルモット摘出精管はNE,DA,ISOにより収縮したが,DOBでは収縮しなかった.電気刺激に対する収縮反応はNE,DAにより増強されたが,大量のDOBにより抑制された.これらの実験成績からDOBの平滑筋に対する作用はNE,E,ISOに比べかなり弱く,DAと同程度の作用であるといえる.DOBの心収縮力増強作用(上田ら:日薬理誌,73,501,1977)と気管や血管などの平滑筋に対する作用をISOと比較すると,この薬物はややβ1受容器に対する選択性を有するが,一方α受容器を興奮させる作用も一部有している.
  • 坂登 光夫, 高橋 澄子, 関口 駿一, 中條 延行
    1979 年 75 巻 2 号 p. 171-183
    発行日: 1979年
    公開日: 2007/03/29
    ジャーナル フリー
    モルモット盲腸紐の40mMK等尺収縮は30μM dantrolene存在下においては,うしろに肩を伴なった時間経過のやや長いphasic収縮とそれらにつづく低いtonic収縮から成ることがみられた.低Caによって全体に張力が低下するとともに肩の発生がおくれて,冒頭に経過の速いphasic収縮,次に経過の遅いphasic収縮,最後に低いtonic収縮の3部分に分離された.低Caののち正常Caにもどして15秒おいてK収縮を生じさせると,冒頭のピーク張力および肩の発生時期は通常の正常Ca下の場合と同様の値まで回復したが,肩の部分の張力は回復不完全であった.0.2μM verapamil存在下のK-収縮は冒頭に肩のない速いphasic収縮,つづいて低いtonic収縮がみられた.おそらく正常条件下の40mMK等尺収縮は経過の速いphasic収縮,遅いphasic収縮,およびtonic収縮から成り,dantroleneはtonic収縮を,verapamilは遅いphasic収縮とtonic収縮を抑制したのではないかと推定された.そこで推定された3成分をそれぞれ仮に対数関数で近似して表わし,その和の曲線をディジタル・コンピューターで描記した.そして関数中の9個のパラメターのうち4個は実際の曲線の図解によって概略の目安値を求めたのち,全パラメターを試行錯誤的に変化させつつ実際の曲線のシミュレーションを試みた.シミュレーションの対象には正常,dantrolene作用50および110分後,verapamil作用5および45分後のK-収縮5例を選んだ.その結果上記の推定どおりに曲線を合成した場合に良好なシミュレーションに成功した.すなわち前記の推定を否定する結果はみられなかった.また推定より少ない個数の成分によった場合,シミュレーションの成功例がなかったのみならず,図形の上からもそれが不可能であると判断された.すなわち対象に選んだ5例の曲線および用いた成分に関する限り,verapamil作用45分後の収縮は1成分,他の4例は2成分から成るものではないと結論された.
  • 山内 秀泰, 磯 正, 宇田 弘三
    1979 年 75 巻 2 号 p. 185-190
    発行日: 1979年
    公開日: 2007/03/29
    ジャーナル フリー
    家兎硝子体内にadjuvantを投与して起こしたuveitisの虹彩毛様体lysosome酵素活性を測定し次の結果を得た.炎症眼組織のacid phosphatase活性およびβ-glucuronidase活性は,正常眼組織のこれら酵素活性に比べて高い値を示し,その至適pHはそれぞれ5.5.および4.8で,正常眼組織の至適pHと全く同じであった.これらlysosome酵素活性の推移は炎症の推移とよく平行し,特に血管透過性の指標となる房水蛋白濃度との間に有意の相関関係が認められた.一方,房水中への遊走白血球数はこれら酵素活性との間に一定の関係を示さなかった.dexamethasoneの点眼は房水蛋白濃度の増加,房水中への白血球遊走,虹彩毛様体のswellingのいづれに対しても抑制効果を示したが,indomethacinはこれら炎症のパラメーターのうち,白血球の遊走のみを抑制した.また,炎症に伴なう虹彩毛様体の酵素活性の上昇もdexamethasoneにより抑制されたが,indomethacinでは影響を受けなかった.
  • 山口 勲, 池沢 一郎, 村田 栄, 成田 寛, 池尾 富弘, 佐藤 匡徳
    1979 年 75 巻 2 号 p. 191-199
    発行日: 1979年
    公開日: 2007/03/29
    ジャーナル フリー
    Diltiazem hydrochloridc(Dil)の降圧作用をDOCA/saline高血圧ラットで検討した.Dilは静脈内投与(urethane麻酔下,10~300μg/kg)および経口一回投与(無麻酔,3~100mg/kg)によって,DOCA/saline高血圧,片腎摘出(saline負荷)および正常ラットの血圧を用量依存的に低下させたが,DOCA/saline高血圧ラットにおける降圧作用が他のラットの場合と較べて5~10倍強かった.また,DOCA/saline高血圧ラットの血圧上昇過程に対するDilと利尿薬であるtrichlormethiazide(TCM)との併用効果を3週間連続経口投与で検討した結果,Dil(15mg/kg,p.o.×2/day)およびTCM(1mg/kg,p.o.×2/day)はそれぞれ血圧上昇過程をわずかに抑制したが,DilとTCMの併用(Dil 15mg/kg+TCM 1mg/kg,p.o.×2/day)は,血圧上昇過程に対しより強い抑制作用を示した.さらに高血圧に達したDOCA/salineラットにDil,TCMおよびDil+TCMを10日間連続経口投与しても,ほぼ同様の傾向が認められた.なお,先の実験に用いたDOCA/saline高血圧ラット(Dil,TCMおよびDil+TCMの3週間連続経口投与群ならびにcontrol群)について,両側迷走神経切断,pelltolinium処置後norepinephrineおよびangiotensin IIによる昇圧反応を調べた結果,薬物投与群とcontrol群の間に差は認められなかった.以上,Dilの降圧作用は,利尿薬との併用で増強されるが,このDilの降圧作用はnorepinephrineおよびangiotensin IIに対する血管反応性の低下によるものではないと考えられる.
  • 秋葉 一美, 小野寺 憲治, 木皿 憲佐, 藤倉 秀顕
    1979 年 75 巻 2 号 p. 201-206
    発行日: 1979年
    公開日: 2007/03/29
    ジャーナル フリー
    マオウ水製エキス中の主アルカロイドであるd-pseudoephedrine(d-pseudo)の急性毒性を検討し,かつd-pseudoとキキョウ水製エキス(Pla)あるいはトコン水製エキス(Ipe)との急性毒性に於る相互作用を検討し,次の成績が得られた.1)マウスでp.o.投与での急性毒性を調べた結果,Ipe,d-pseudoおよび1-ephedrine(1-eph)のLD50はそれぞれ490(415~578)mg/kg,1550(1360~1767)mg/kgおよび1400(1102~1778)mg/kgであったが,Plaのそれは10g/kg以上であった.2)マウスでi.p.投与での急性毒性を調べた結果,LD50値はd-pseudoで245(229~262)mg/kg,1-ephで300(259~348)mg/kg,Plaで1400(1228~1596)mg/kg,Ipeで235(210~263)mg/kgであった.3)Finneyの相加的相互作用モデルからd-pseudo-Pla,1-eph-Pla配合物の予想LD50値を計算し,実験値と比較した結果,いずれの配合比に於てもd-pseudo-Pla配合物のLD50実験値はFinneyのモデルから計算される予想LD50値より有意に大きかったが,1-eph-Pla配合物については有意差は認められなかった.Gaddumの方法によってもほぼ同様の結果を得た.4)d-pseudoあるいは1-ephとIpe急性毒性における相互作用を検討した結果,いずれの組合せによっても急性毒性の相加的な増加傾向がみられた.
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