日本薬理学雑誌
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108 巻 , 6 号
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  • 竹内 孝治
    1996 年 108 巻 6 号 p. 281-293
    発行日: 1996/12/01
    公開日: 2011/09/07
    ジャーナル フリー
    Bicarbonate secretion from the surface epithelial cells of the gastroduodenal mucosa is an active process depending upon the tissue metabolism and plays an important role as the first line of defense in mucosal protection in collaboration with the mucus gel. This secretion is regulated by humoral and neural factors as well as endogenous prostaglandins (PGs) and is considered to be intracellularly mediated by cyclic AMP in the duodenum and by cyclic GMP in the stomach. Ca2+ also acts as an intracellular mediator in this process. This bicarbonate secretion is markedly increased in response to luminal acid, mediated by PGs and neural factors including capsaicinsensitive sensory nerves, and the impairment of this response is involved in the pathogenesis of various duodenal ulcer models induced by cysteamine, nonsteroidal antiinflammatory drugs and stress. The mechanisms underlying the mucosal protection by HCO3- secretion is two fold; One is the direct neutralization of H+ in the lumen, and the other is the establishment of a pH gradient across the mucus gel aided by the physico-chemical property of the mucus. However, the cellular mechanisms of HCO3- secretion, including the receptors, the mediators and the signal transduction pathway have been poorly understood. The establishment of a method for preparing isolated epithelial cells and the probe for HCO3- secretion in isolated cells is required to further elucidate the mechanism of HCO3- secretion.
  • 塗々木 和男, 李 昌一, 岡部 栄逸朗
    1996 年 108 巻 6 号 p. 295-306
    発行日: 1996/12/01
    公開日: 2011/09/07
    ジャーナル フリー
    In recent years, reactive oxygen species have been implicated in the pathogenesis of a wide variety of disorders. Although the existence of reactive oxygen intermediates in drug metabolism can be inferred from end product analysis or from the effects of antioxidants or enzymes such as superoxide dismutase, only the technique of electron spin resonance (ESR) allows the direct detection of these highly reactive species. However, some free radical species cannot be detected by ESR due to their extremely short half-lives, which result in low steady-state concentrations of the radicals or to short radical relaxation times, which lead to a very broad line. These facts made recent development of spin-trapping and chemiluminescence techniques are widely used to detect free radicals. The goal of this paper is to introduce the various assays available for measurement of reactive oxygen species in biological models. This paper will focus on two topics : (1) the spin-trapping/ESR technique in vitro and vivo and (2) the chemiluminescence-optical biosensor application of this technique, a very sensitive method that has the advantage of being able to provide continuous, online, nondestructive monitoring of reactive oxygen species.
  • 横山 達朗, 藤倉 直樹, 増田 幸則, 鹿田 謙一, 田中 作彌
    1996 年 108 巻 6 号 p. 307-321
    発行日: 1996/12/01
    公開日: 2011/09/07
    ジャーナル フリー
    左冠動脈前下行枝結紮により急性心筋虚血を惹起した麻酔開胸イヌの心血行動態および心機能におよぼすジヒドロピリジン系カルシウム拮抗薬, 塩酸エホニジピンの効果をニフェジピンおよびニソルジピンと比較検討した.塩酸エホニジピン (10または30μg/kg) またはニソルジピン (1または3μg/kg) は冠動脈結紮10分前に, ニフェジピン (1または3μg/kg) は冠動脈結紮3分前にそれぞれ静脈内投与し, 冠動脈結紮50分後まで観察した.塩酸エホニジピン, ニフェジピンまたはニソルジピンは用量依存的に, 総末梢血管抵抗および血圧を減少させ, 心拍出量および心筋局所血流量を増加させた.冠動脈結紮により虚血領域における局所血流量減少および心筋壁運動異常が認められ, さらに末梢血管抵抗がほとんど変化しないにも拘わらず血圧および心拍出量の減少が認められた.塩酸エホニジピン, ニフェジピンまたはニソルジピンは, 虚血領域における局所血流量減少および心筋壁運動異常を抑制する傾向が認められた.冠動脈結紮による全身循環動態の変化に対して, 塩酸エホニジピン, ニフェジピンまたはニソルジピンは異なる影響をおよぼした.溶媒投与群との比較において塩酸エホニジピン (30μg/kg) は, 心筋虚血中, 心拍数, 血圧および末梢血管抵抗を低値に, 心拍出量を高値にそれぞれ維持した.ニソルジピン (3μg/kg) によっても同様な作用が認められたが心拍数の減少は認められなかった.ニフェジピン (3μg/kg) は冠動脈結紮による全身循環動態の変化に対してほとんど影響をおよぼさなかった.以上の結果より, 塩酸エホニジピンは心筋酸素需要を減少させることにより虚血による心機能障害を抑制する効果を有することが示唆された.
  • 村上 泉, 浅野 正一, 幸重 浩一, 長屋 秀明, 佐藤 宏, 稲富 信博
    1996 年 108 巻 6 号 p. 323-332
    発行日: 1996/12/01
    公開日: 2011/09/07
    ジャーナル フリー
    ランソプラゾールの急性胃粘膜病変に対する治療効果を検討する目的で, ラットを用いインドメタシンによる胃出血と胃粘膜損傷に対する作用を静脈内投与で検討し, オメプラゾール, ファモチジンおよびラニチジンの作用と比較した.インドメタシン30mg/kg投与により胃出血が惹起されるが, この条件下にランソプラゾールを投与すると強い胃出血抑制作用を示し, ID50値は0.29mg/kg, i.v.であった.オメプラゾールおよびファモチジンも有意な胃出血抑制作用を示したが, ラニチジンは軽度な抑制しか示さなかった.ランソプラゾールの胃出血抑制作用は酸分泌抑制作用と相関し, 灌流液中に50mM塩酸を添加することにより消失したことから, ランソプラゾールの胃出血抑制作用は主として酸分泌抑制作用に基づくと考えられた.ランソプラゾールはインドメタシンによる胃粘膜損傷の進展に対して抑制作用を示し, ID50値は0.10mg/kg, i.v.であった.オメプラゾール, ファモチジンおよびラニチジンのID50値は各々0.69, 2.58および24.6mg/kg, i.v.であり, ヒスタミンH2受容体遮断薬の作用は比較的弱かった.以上の成績からランソプラゾ-ルは胃出血および胃粘膜損傷の進展に対して強い抑制作用を有し, 急性胃粘膜病変の治療に有用と考えられた.
  • 稲富 信博, 村上 泉, 浅野 正一, 稲田 育子, 佐藤 宏
    1996 年 108 巻 6 号 p. 333-343
    発行日: 1996/12/01
    公開日: 2011/09/07
    ジャーナル フリー
    ランソプラゾールの急性胃粘膜病変に対する抑制作用を検討する目的で, ラットにおける胃粘膜損傷および胃出血に対する作用を静脈内投与で検討し, オメプラゾール, ファモチジンおよびラニチジンの作用と比較した.ランソプラゾールは拘束水浸ストレスおよびアスピリンによる胃粘膜損傷の形成に対して抑制作用を示した.ID50値は0.26および0.99mg/kgで, オメプラゾールの14および2.6倍, ファモチジンの2.1および12倍, ラニチジンの16および30倍以上強い効力を示した.ランソプラゾールはラットにおける脱血ショックおよび拘束水浸ストレスによる胃出血に対して抑制作用を示し, ID50値は0.46および122mg/kgであった.ファモチジンおよびラニチジンは脱血ショックによる胃出血には抑制作用を示したが, 拘束水浸ストレス負荷による胃出血に対しては高用量でも明らかな抑制作用を示さなかった.主要な作用機作と考えられる酸分泌抑制作用を検討したところ, ランソプラゾールは基礎酸分泌, ヒスタミン, 2-デオキシ-D-グルコースおよび拘束水浸ストレス負荷による酸分泌に対して抑制作用を示し, オメプラゾールよりも強い効力を示した.ファモチジンおよびラニチジンは基礎酸分泌, ヒスタミンおよび2-デオキシ-D-グルコース刺激酸分泌には抑制作用を示したが, 拘束水浸ストレス負荷による酸分泌に対しては高用量でも40%以上の抑制を示さなかった.今回の実験成績からランソプラゾールはラットにおける胃粘膜損傷の形成および胃出血に対して強い抑制作用を示し, ヒスタミンH2受容体遮断薬が明らかな抑制作用を示さないストレス性胃出血にも顕著な抑制作用を有することが明らかとなった.
  • 1996 年 108 巻 6 号 p. a107-a123
    発行日: 1996/12/01
    公開日: 2011/09/07
    ジャーナル フリー
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