日本薬理学雑誌
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95 巻 , 5 号
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  • 田所 作太郎, 栗原 久
    1990 年 95 巻 5 号 p. 229-238
    発行日: 1990年
    公開日: 2007/02/20
    ジャーナル フリー
    It has been well-known that a chronic abuse of amphetamines induces schizophrenia-like psychotic symptoms, namely amphetamine psychosis. When amphetamines are repeatedly administered to rodents, a reverse tolerance (behavioral sensitization) to the ambulationincreasing and/or stereotypy-producing effect is observed. The process of the reverse tolerance is affected by various factors. A clear reverse tolerance is produced when optimal doses of the drug (2 mg/kg, s.c. for mice, and 0.5 ?? 1 mg/kg, s.c., for rats) is administered at intervals of longer than 1 day rather than a shorter interval. Furthermore, the animal has to be put into a freely mobile situation during the presence of the acute drug effect. A cross reverse tolerance is observed between certain types of drugs that show an ambulation-increasing effect, although the potencies are different among the drugs. A reverse tolerance to the stereotypy (in particular sniffing and head-bobbing)producing effect is also observed when comparatively higher doses of methamphetamine are repeatedly administered. The process is qualitatively identical with the reverse tolerance to the ambulation-increasing effect produced by the repeated administration of comparatively smaller doses. The reverse-tolerance, once established, to both ambulation-increasing and stereotypy-producing effects is almost irreversible even with various treatments such as repeated post-treatment with antipsychotics. The characteristics of reverse tolerance to methamphetamine in animals might be closely correlated to the amphetamine psychosis in humans. It is also necessary to search for a method that effectively reduces the established reverse tolerance to amphetamines.
  • 山内 洋一, 生田 殉也, 清水 貞宏, 中村 政記
    1990 年 95 巻 5 号 p. 239-246
    発行日: 1990年
    公開日: 2007/02/20
    ジャーナル フリー
    塩酸dilazepの脳虚血モデルに対する影響を高血圧自然発症ラット(SHR)を用いて検討した.SHRは4時間の両側総頸動脈結紮により,四肢の麻痺,正向反射の消失などの異常神経症状が見られた.血流を再開通させることにより,これらの神経症状はさらに悪化し,死亡する例も認められた.再開通1時間後の脳内水分含量は著明に増加し,Na含量の増加,K含量の低下を伴っていた.さらに,脳内脂質過酸化反応の指標として測定したchemiluminescence値は脳虚血4時間後では増加し,再開通15分後では一過性に急激に増加した.dilazep0.3~3mg/kg/hrは虚血中4時間の静脈内持続注入により,虚血中および再開通後の神経症状および再開通後の死亡に対して,用量依存的な抑制を示した.dilazep3mg/kg/hrは脳浮腫および脳内脂質過酸化反応を抑制した.以上,dilazepは虚血性脳血管障害にもとつく神経症状の改善効果および脳浮腫の抑制効果を示した.これらの作用機序として,脳内脂質過酸化反応の抑制が重要な役割を演じていることが示唆された.
  • 岡部 進, 西田 正, 井形 英樹, 高木 恵子
    1990 年 95 巻 5 号 p. 247-256
    発行日: 1990年
    公開日: 2007/02/20
    ジャーナル フリー
    新たに開発されたhistamine H2-受容体拮抗薬(H2-拮抗薬)3-amino-4-{4-〔4-(1-piperidinomethyl)-2-pyridyloxy〕-cis-2-butenylamino}-3-cyclobutene-1,2-dione hydrochloride(IT-066)のラットおよびイヌの胃液分泌およびラットの慢性潰瘍に対する効果を検討した. 対照薬としては他のH2-拮抗薬famotidineを使用した, 雄性ドンリュウ系ラット(240~270g)および雄雌のビーグル犬(10~18kg)を使用した.IT-066(3および30mg/kg)は経口または十二指腸内投与により, ラットの基礎分泌(幽門結紮法)およびヒスタミン刺激分泌(急性フィストラ法)を用量依存的にまた有意に抑制した.30mg/kg投与後の抗胃酸分泌作用は12時間有意に持続した. 酢酸潰瘍を有するラットにおいても,IT-066(3および30mg/kg)はhistamine刺激胃酸分泌を正常ラットと同程度にまた有意に抑制した.IT-066(30mglkg)を1日2回3週間連続的に経口投与した結果, 酢酸潰瘍の自然治癒は促進された. またIT-066(30mg/kg)はindomethacinの連続投与による酢酸潰瘍の治癒の遅延も有意に抑制した.IT-066(0.01~0.3mg/kg)をハイデンハインポーチ犬に静脈内または経口投与した結果,histamine,pentagastrinおよびcarbachol刺激胃酸分泌を用量依存的に抑制した.IT-066の抗胃酸分泌および抗潰瘍効果はfamotidineと同等または3~4倍強いことが判明した.
  • 清木 雅雄, 上木 茂, 田中 芳明, 添田 美津雄, 堀 裕子, 会田 浩幸, 米田 智幸, 森田 仁, 田頭 栄治郎, 岡部 進
    1990 年 95 巻 5 号 p. 257-269
    発行日: 1990年
    公開日: 2007/02/20
    ジャーナル フリー
    新規化合物Z-103の抗潰瘍剤としての有用性を明確にするため,各種実験胃損傷(ストレス胃損傷,塩酸aspirin胃損傷,histamine胃損傷及び塩酸ethanol胃損傷),並びにmepirizole十二指腸潰瘍モデルに対する作用をラットを用いて検討した.対照薬物としてspizofuroneおよびcimetidineを使用した.Z-103は各モデルに対して用量依存的な抑制効果を示し,特に塩酸ethanol胃損傷およびmepirizole十二指腸潰瘍モデルに:おいてはspizofuroneおよびcimetidineよりは,強い抑制作用を示すことが判明した.さらに胃諸機能に対する作用について検討したところ,in vitro実験において,Z-103は制酸効果および抗ペプシン作用を有することが判明した.また,ethanol胃損傷時における胃粘膜被覆粘液量減少,並びにaspirinによる胃粘膜電位差低下に対して,それぞれ用量依存的な予防作用を有することが判明した.一方,ラット胃液分泌に対しては,高用量(300mg/kg)で若干減少させるが,それ以下の用量では影響を及ぼさなく,また,Heidenhain pouch犬の胃液分泌に対して全く作用を及ぼさないことが明確となった.以上をまとめると,Z-103は,ラット各種実験胃損傷,並びに十二指腸潰瘍モデルに対して著効を示し,その抑制効果は抗分泌作用によるものではなく,若干の制酸効果,および防御因子増強作用(mucosal protection作用,胃粘膜関門,並びにmucus bicarbonate barrierの恒常性維持作用)によるものが主体であろうと考えられる.よって,本薬剤はヒトにおいても防御因子増強型潰瘍治療薬として,十分に期待できるものと考えられる.
  • 南部 文男, 今井 俊道, 足立 満, 高橋 昭三
    1990 年 95 巻 5 号 p. 271-277
    発行日: 1990年
    公開日: 2007/02/20
    ジャーナル フリー
    イヌにオゾンを暴露することにより実験的気道反応性充進モデルを作製し,選択的トロンボキサンA2(TXA2)合成酵素阻害剤であるOKY-046の効果を検討した.3PPmのオゾンをイヌに暴露すると,呼吸抵抗に影響を及ぼすことなくメサコリン(MCh)に対する気道反応性は有意に亢進した.また,ナゾン暴露により気管支肺胞洗浄(BAL)液中の好中球は有意な増加を示したが,気道反応性の充進の程度とは相関を認めなかった.OKY-046は100および300mg/kgの経口投与でオゾンによる気道反応性充進に対し用量依存的かつ有意な抑制作用を示した.また,TXA2類似作用を有するSTA2の吸入は,それ自身では気道収縮を起こさない濃度でMChに対する反応性を充進させた.以上の成績より,ナゾン暴露による気道反応性充進のメヵニズムのひとつとしてTXA2が関与していることが示唆された.
  • 遠藤 政夫
    1990 年 95 巻 5 号 p. 279-281
    発行日: 1990年
    公開日: 2007/02/20
    ジャーナル フリー
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