日本薬理学雑誌
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97 巻, 3 号
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  • 高橋 康夫
    1991 年 97 巻 3 号 p. 135-144
    発行日: 1991年
    公開日: 2007/02/13
    ジャーナル フリー
    There are some functionally important proteins in the central nervous system. We have studied some of these proteins and analyzed the structure and function of their genes and mRNAs. In this review, we briefly described the present state of the studies on 14-3-3 protein, GABA receptor and dopamine receptor from the standpoint of cDNA and genomic DNA analyses. Particularly, we have emphasized the function, heterogeneity, primary structures, nucleotide sequences, gene structures and the distribution of these proteins and mRNAs in the central nervous system.
  • 渡辺 潔, 林 裕, 池田 賢朗, 大西 治夫
    1991 年 97 巻 3 号 p. 145-151
    発行日: 1991年
    公開日: 2007/02/13
    ジャーナル フリー
    moxisylyteの下部尿路系に対する作用を,摘出ウサギ尿道および膀胱を用い,prazosinおよびbunazosinと比較検討した.moxisylyteは,phenylephrineによる尿道収縮を濃度依存的に抑制し,そのIC50値は,1.01×:10-6Mであった.prazosinおよびbunazosinも同様に抑制し,IC50値は各々2.88×:10-7Mおよび1.44×:10-7Mであった.また,moxisylyteおよびbunazosinは,KClによる尿道収縮も抑制し,そのIC50値は各々1.71×:10-5Mおよび1.35×:10-4Mであったが,prazosinは殆んど抑制しなかった.moxisylyte,blmazosinおよびprazosinのIC50値のKCl/phenylephrine比は,各々17,938および9201であり,moxisylyteの比が明らかに小さく,moxisylyteの尿道弛緩作用にはCa++拮抗作用の関与も示唆された.さらに,moxisylyteはKClによる膀胱収縮も濃度依存的に抑制し,そのIC50値は4.46×:10-5Mであった.しかし,moxisylyteは抗choline作用を示さなかった.以上の結果,moxisylyteは交感神経α1-遮断作用に加えCa++拮抗作用をも有し,尿道を弛緩させることが示唆され,排尿困難治療薬として期待できると思われる,
  • 渡辺 潔, 林 裕, 池田 賢朗, 大西 治夫
    1991 年 97 巻 3 号 p. 153-165
    発行日: 1991年
    公開日: 2007/02/13
    ジャーナル フリー
    moxisylyteの下部尿路系に対する作用を尿道内圧曲線(UPP)およびbanoon法を用いて検討した.UPPにおいて,moxisylyteは近位部および遠位部の両尿道を弛緩させた.しかし,prazosinおよびbunazosinは,近位部尿道に比し遠位部尿道の弛緩作用は弱かった.banoon法を用いて尿道内圧を測定したが,moxisylyte,prazosin,blmazosinおよびphentolamineは用量依存的に尿道内圧を低下させ,ID25値は各々23.4,0.43,0.76および33.1μg/kg,i.v.であった.moxisylyteの尿道内圧低下作用は,prazosinおよびbunazosinの1/30~1/54の効力であった.同時にmoxisylyteは血圧降下作用および心拍数増加作用を示したが,prazosin,bunazosinおよびphentolamineに比し弱いものであった。balloon法を用いα1-遮断作用を検討したが,moxisylyteのみ高用量で非競合的拮抗作用を示し,prazosin,bmazosin,phentolamineおよびyohimbheと作用を異にした.moxisylyte,prazosin,bunazosin,phentolamineおよびyohimbineのDR10値(μg/kg)は各々105.7,4.56,4.13,46.2および348.7であり,moxisylyteの効力は,blmazosinおよびprazosinの約1/23の効力であった.以上の結果,moxisylyteは近位部および遠位部両尿道ともに弛緩させ,その作用には交感神経α1-遮断作用に加え尿道平滑筋直接弛緩作用の関与も示唆された.従って,moxisylyteは,prazosinおよびhmazosinとは性質の異なる排尿困難治療薬として期待できると思われる.
  • 山中 教造, 鈴木 真, 宗蓮 司朗, 石河 醇一
    1991 年 97 巻 3 号 p. 167-178
    発行日: 1991年
    公開日: 2007/02/13
    ジャーナル フリー
    新規1,4-dihydropyridine誘導体であるamlodipineの摘出血管に対する作用を検討した,amlodipineは予めKClで収縮(K+-収縮)させたイヌ冠動脈,並びにラット大動脈のK+-収縮及び門脈の自発的な収縮に対してnifedipineと同様,濃度依存性の弛緩または抑制作用を示した.しかし,nifedipineの場合に比べ,amlodipineでは最大弛緩反応または抑制作用を得るために長時間(1~2時間)を要し,洗浄後のK+-収縮の回復は極めて緩徐であった.K+-収縮に対する弛緩または抑制作用はイヌ大腿動脈,イヌ脳底動脈及びウサギ大動脈でもみられた.K+-収縮または自発的収縮を50%弛緩または抑制するamlodipineの濃度(IC50)はイヌ冠動脈で6.5×:10-9M,イヌ大腿動脈で6.5×:10-9M,ラット門脈で1.1×:10-8M,イヌ脳底動脈で1.7×:10-8M並びにウサギ大動脈で4.8×:10-8Mであり,いずれの血管においてもamlodipineの効力はnifedipineに比べやや弱かった.イヌ大腿動脈及びウサギ大動脈におけるnorepinephrine(NE)収縮に対して,amlodipine10-7,10-6Mは軽度の抑制を示したにすぎず,イヌ大腿動脈に:おけるKClとNE収縮に対するIC50値の比から,amlodipineはK+収縮に対し846倍の選択性を示し,この選択性はnifedipineの場合(50倍)に比べ極めて高かった.amlodipineはCa2+-free下でラット大動脈標本のNE収縮に影響せず,外因性CaCl2による収縮を著明に抑制した.以上の結果より,amlodipineは今回用いた血管のいずれにおいても低濃度でK+-収縮(脱分極収縮)を著明に抑制し,その効力はnifedipineよりもやや弱いが,NE収縮と比べた場合K+-収縮に対する選択性はnifedipineよりも高いことが示唆された,そしてその作用は,nifedipineと異なり,緩徐に発現し,かつ持続的であることが確認された.
  • 増淵 美子
    1991 年 97 巻 3 号 p. 179-182
    発行日: 1991年
    公開日: 2007/02/13
    ジャーナル フリー
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