1) マウスの闘争反応において闘争現場の傍に第三者マウスが1匹いる場合, positive-fighting (PF) (闘争回数が正常値の150%以上になるもの)が全実験ペアー数の42%において出現した.
2) 第三者マウスの匹数の増加に伴いPF出現率(PFD)が減少し,第三者が4匹以上ではPFDはほとんど0であった.
3) PFDと闘争マウスの第三者マウスへの関心度との間にはある程度の逆相関関係が見られた.
4) PFDに対し第三者が自発運動消失マウス,死亡マウス,動揺させつつある死亡マウスあるいは鏡に写ったマウスの場合は大きな影響を与えなかった.
5) PFDは明,暗,音により減少的な影響を受けることがわかった.
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