日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
107 巻 , 8 号
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総説
今月のテーマ:H. pylori 研究の最近の進歩
  • 山岡 吉生
    2010 年 107 巻 8 号 p. 1262-1272
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/08/05
    ジャーナル フリー
    欧米の一部の国やアフリカ諸国ではHelicobacter pyloriH. pylori)感染率が高いにもかかわらず,胃癌の発症率は,東アジア諸国に比べかなり低い.さらに同じ東アジア内でも,南方にいくほど胃癌の発症率は低くなる.このような疾患パターンの地域差は何に起因するのであろうか? さらにH. pylori感染は,胃癌と十二指腸潰瘍という対極にある疾患のどちらにも関与すると考えられているが,その理由は何であるのか? これらの疑問を説明できる因子として,H. pylori菌の病原性の多様性が注目を浴びるようになってきた.本稿では,4つのH. pyloriの病原因子に注目して最新知見を概説する.
  • 高橋 信一, 田中 昭文, 徳永 健吾
    2010 年 107 巻 8 号 p. 1273-1282
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/08/05
    ジャーナル フリー
    2009年,日本ヘリコバクター学会から改訂ガイドラインが発表され,そこではすべてのH. pylori感染者に対し除菌を行うよう強く勧められるとされた.H. pylori胃炎を背景として,さまざまな上部消化管疾患や消化管以外の疾患が発症するが,除菌により組織学的胃炎の改善とその後発症する疾患の予防に結びつくことが期待されている.世界の標準除菌治療は,プロトンポンプ阻害剤(PPI)+クラリスロマイシン(CAM)+アモキシシリン(AMPC)もしくはメトロニダゾールによるものだが,CAM耐性菌による除菌率の低下が問題であり,近年,連続療法やラクトフェリンなどによる除菌率上乗せ効果が注目されている.
症例報告
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