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最近の進歩
板井 悠二
1993 年 90 巻 5 号 p.
1381-1389
発行日: 1993年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
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時田 和彦, 土橋 康成, 細川 洋平, 若林 直樹, 伊勢谷 和史, 光藤 章二, 丸山 恭平, 児玉 正, 加嶋 敬
1993 年 90 巻 5 号 p.
1390-1396
発行日: 1993年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
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胃の粘膜下腺と発癌との関連が注目されている. 筆者らは粘膜下腺の構成細胞の増殖と分化とを調べた. 外科的摘出直後の3例のヒト胃の増殖細胞を, 遊離臓器循環法を用いてBrdUで標識した. 粘膜下腺の連続切片上で抗BrdU染色と同時にHE, PAS, AB, HID, ConA III, GOS染色を施した. その結果, 粘膜下腺の多くは粘膜固有層と類似した構造と構成細胞とをもち, BrdU標識率は0.2~0.7%と低かった. 2カ所に異型腺管がみられ, 標識率は2.6%と22.2%であった. 以上より, 粘膜下腺は粘膜固有層の増殖細胞が粘膜下層へ移動しできたものと考えられ, 前癌病変というよりも癌を合併しやすい病変と思われたが, 粘膜下腺内の異型腺管から発癌する可能性も否定できなかった.
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押谷 伸英, 北野 厚生, 岡部 弘, 中村 志郎, 松本 誉之, 小林 絢三
1993 年 90 巻 5 号 p.
1397-1404
発行日: 1993年
公開日: 2007/12/26
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急性期潰瘍性大腸炎13例に対して, hydrocortisone-21 sodium succinate ないし methylprednisolone sodium succinate 500~1000mgによるステロイドパルス療法を行った. 対象は男性10例, 女性3例であり, 中等症7例, 重症6例である. 罹患範囲別では左側大腸炎型4例, 全大腸炎型9例である. 臨床的治療成績としては10例が緩解となり, 1例が有効, 2例が無効であった. 内視鏡的治療成績では, 5例が緩解へ導入され, 6例が有効, 2例が無効であった. 臨床的緩解導入例および有効例においては1st course 直後より腹痛, 排便回数および下血が著明に改善した. 重篤な副作用はなく steroid withdrawal syndrome も認められなかった. 以上より, 本治療法は急性期潰瘍性大腸炎の治療法として有用であると考えられた.
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迫 順一, 安田 是和
1993 年 90 巻 5 号 p.
1405-1415
発行日: 1993年
公開日: 2007/12/26
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cimetidine による肝障害は知られているが, 肝血行動態に対する作用機序は明らかでない. われわれは雑種成犬にて cimetidine, histamine, 2-PEA (H
1-agonist), dimaprit (H
2-agonist), マレイン酸 (H
1-antagonist) による腹腔内臓器の血行動態の変化を調べた. cimetidine による総肝血流量の低下, 肝動脈の血管拡張, 門脈, 上腸間膜動脈の血管収縮, また histamine による肝動脈, 上腸間膜動脈の血管拡張, 門脈の血管収縮作用が認められた. histamine はマレイン酸により拮抗されたが, cimetidine は拮抗されなかった。以上より, cimetidine による変化は histamine receptor を介さないこと, および腹腔内臓器の血行動態のH
1-receptor の優位性が示唆された.
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考藤 達哉, 安保 博文, 鞆津 浩一, 臼井 辰彦
1993 年 90 巻 5 号 p.
1416-1424
発行日: 1993年
公開日: 2007/12/26
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過去7年間にTAEのみで治療した肝細胞癌113例 (男95例, 女18例, 62.1±8.2歳) を対象とし, 予後に関与する因子, 診断後早期のTAE効果と予後との関連を検討した. 予後因子は単変量解析ではT. Bil, 腫瘍型, Vp因子, 初回および6カ月以内TAE効果が有意となり, 重回帰分析では, 診断後6カ月で T. Bil, 2年でICG R
15, 3年までの経過を通じて6カ月以内TAE効果が有意となった. 初回不変例でも平均70日間隔で追加TAEを施行し, 6カ月以内に有効となれば生存率の改善を認めた. 以上より長期生存のためには, 結節型, Vp
0, 肝障害軽度の症例を対象とし, 早期に有効となるようにTAEを反復施行することが重要と思われた.
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長谷川 博司, 岡林 克典, 小出 亮, 木戸 良明, 奥谷 俊夫, 松下 健次, 杉本 裕, 中村 隆彦, 大槻 眞, 春日 雅人
1993 年 90 巻 5 号 p.
1425-1431
発行日: 1993年
公開日: 2007/12/26
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ソマトスタチンの膵導管系に対する作用を明らかにするために, ラット摘出膵灌流標本において10pMセクレチン単独, あるいは10pMコレシストキニン (CCK) との同時刺激による膵液および蛋白分泌反応に及ぼすソマトスタチンアナログSMS201-995 (SMS) の作用を検討した. SMSは, セクレチン刺激による膵液ならびに蛋白分泌反応を有意に抑制した. SMSの作用は濃度依存性で膵液分泌におけるID
50は140pMであった. SMSはCCK刺激による膵液分泌反応には影響を及ぼさず, セクレチンとCCK同時刺激下ではセクレチン単独刺激時と同等の抑制が認められた. したがって, SMSは膵導管系に作用して, 生理的濃度のセクレチンの作用を抑制することが明らかとなった.
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山田 治, 内藤 智雄, 島崎 信, 畠山 啓朗, 沼口 諭, 渡辺 裕, 高橋 健, 加藤 則廣, 二ノ宮 三生, 森脇 久隆, 武藤 泰 ...
1993 年 90 巻 5 号 p.
1432-1436
発行日: 1993年
公開日: 2007/12/26
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脇谷 勇夫, 山本 博, 松枝 和宏, 有吉 正憲, 横井 徹, 毛利 裕一, 島村 淳之輔, 土居 偉瑳雄, 井上 武紀, 矢野 慧
1993 年 90 巻 5 号 p.
1437-1444
発行日: 1993年
公開日: 2007/12/26
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伊藤 敬義, 西田 均, 川田 泰司, 千住 晋, 南部 かおり, 西川 順一, 小貫 誠, 三田村 圭二, 伊藤 洋二, 小池 正
1993 年 90 巻 5 号 p.
1445-1449
発行日: 1993年
公開日: 2007/12/26
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山田 博康, 小出 和伸, 石田 邦夫, 関口 善孝, 高科 成良, 角 重信, 季白 雅文
1993 年 90 巻 5 号 p.
1450-1454
発行日: 1993年
公開日: 2007/12/26
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steroid 療法の有用性について
村田 雅彦, 大高 道郎, 千葉 満郎, 正宗 研
1993 年 90 巻 5 号 p.
1455-1458
発行日: 1993年
公開日: 2007/12/26
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神長 憲宏, 佐竹 儀治, 片倉 重弘, 坪水 義夫, 藤田 力也, 菅田 文夫, 石田 康男, 岡 壽士
1993 年 90 巻 5 号 p.
1459-1462
発行日: 1993年
公開日: 2007/12/26
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桑原 義之, 片岡 誠, 呉山 泰進, 岩田 宏, 加島 健利, 佐藤 篤司, 篠田 憲幸, 服部 浩次, 正岡 昭
1993 年 90 巻 5 号 p.
1463-1466
発行日: 1993年
公開日: 2007/12/26
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福永 潔, 野末 睦, 文 由美, 物井 久, 山本 祐二, 長田 明, 川本 徹, 小池 直人, 深尾 立
1993 年 90 巻 5 号 p.
1467-1471
発行日: 1993年
公開日: 2007/12/26
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永井 一毅, 山室 渡, 佐藤 隆, 石井 耕司, 羽鳥 知樹, 住野 泰清, 杉本 元信, 相川 勝則, 井上 浄, 保坂 洋夫, 鬼頭 ...
1993 年 90 巻 5 号 p.
1472-1479
発行日: 1993年
公開日: 2007/12/26
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