日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
70 巻 , 5 号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
  • 斉藤 達雄, 中村 尚志, 高橋 渉, 三条 忠夫, 佐藤 寿雄
    1973 年 70 巻 5 号 p. 435-441
    発行日: 1973年
    公開日: 2007/12/26
    ジャーナル フリー
    Dihydrocholesterol を家兎に投与して胆嚢に結石を発生させ, その際の血清および肝のコレステロール値を測定し, 肝•胆嚢•膵の組織学的検索を行なつた. 肝総コレステロール量が, 投与後, 有意の増加を示し, 組織学的には, 胆嚢粘膜上皮脱落, 筋層肥厚や, 肝グリソン鞘内•小葉内細胞浸潤が認められる例が多かつた. 胆嚢結石は全例に発生し, これら結石は鏡検により顆粒状の結晶が不規則に集積したものであることを認めた. 結石の超軟X線撮影や偏光顕微鏡下では, この結晶構造を観察することはできなかつた. 従来, Dihydrocholesterol 投与により随伴する胆嚢炎の意義について相反する報告がなされているが, 胆嚢の組織変化から, 胆汁中胆汁酸の急激な変化による可能性を示唆した.
  • 小林 航三
    1973 年 70 巻 5 号 p. 442-455
    発行日: 1973年
    公開日: 2007/12/26
    ジャーナル フリー
    胃粘膜血流を調節する因子としての動静脈吻合 (A.V.A) について, rat の胃を用い動静脈より濃度の異なる色素を注入する"double injection method"を用いて観察した. 動静脈吻合は主として胃では粘膜下層に, 十二指腸では villi 先端附近の粘膜面に見られ, その太さは毛細管の2~3倍であり, 形態的には特に一定の特徴は見られない. また, 吻合の長さ, 太さ, 分布状態について観察を行ない, さらと adrenalin 及び histamin 投与時における口径の変化について検索した. これによると adrenalin 投与時には吻合は開き, histamin 投与時には閉じる傾向が認められる. これらの実験は胃十二指腸潰瘍と吻合の関係, 動静脈吻合と微小循環の関係などの重要性を示すものである.
  • 海藤 勇
    1973 年 70 巻 5 号 p. 456-463
    発行日: 1973年
    公開日: 2007/12/26
    ジャーナル フリー
  • 佐藤 寿雄
    1973 年 70 巻 5 号 p. 464-474
    発行日: 1973年
    公開日: 2007/12/26
    ジャーナル フリー
  • 土屋 雅春, 亀谷 麒与隆, 高木 桂三, 織田 正也, 岡崎 勲, 船津 和夫, 出口 修宏
    1973 年 70 巻 5 号 p. 475-484
    発行日: 1973年
    公開日: 2007/12/26
    ジャーナル フリー
    肝転移を伴い血清 α-Fetoprotein (以下AFPと略す) 陽性を示した Borrmann III型胃癌の1例を報告する. 当症例は血清AFPが384mg/dlと高値を示し, 腹水AFPは約5mg/dlであつた. 制癌剤の投与により血清AFPは著減を認めたが, 自覚症状, 肝機能検査成績は改善せず, 約100病日目に死亡した. 胃癌部及び肝転移部の組織像は共に髄様部に富む腺管型腺癌であつた. なお肝腫瘍部及び非腫瘍部の組織抽出液のAFPの有無を micro-Ouchterlony 法にて調べ, さらに Radioimmunoassay 法にて定量した結果, 前者は48ng/ml, 後者は43ng/mlであつた. 血清AFP陽性を示した胃癌肝転移の本邦報告例は現在まで38例に及ぶが, 血清AFPが本症例の如く異常に高値を示したものは見当らず, 興味ある症例と思われる.
  • 早川 哲夫, 戸田 安士, 野田 愛司, 中島 澄夫, 鈴木 敏行, 菊地 三郎
    1973 年 70 巻 5 号 p. 485-490
    発行日: 1973年
    公開日: 2007/12/26
    ジャーナル フリー
    Remazol Brilliant Blue R Starch の一つである Amylose Azure を基質としたアミラーゼ活性測定法 (RBB法) と和光のアミラーゼ測定用デンプンを基質として用いた Caraway 法で唾液および膵アミラーゼ活性を測定比較し, 膵アミラーゼでは Caraway 法よりもRBB法でより鋭敏に測定できることを明らかにした. また, 膵疾患の高アミラー血症および高アミラーゼ尿症の検出率をRBB法と Caraway 法で比較し, RBB法の臨床的応用価値を確認した. 血清アミラーゼの異常高値検出率は Caraway で23%, RBB法で30%と, 前者の1.3倍であつた. 尿アミラーゼでは Caraway 法が18%, RBB法は38%で前者の2.1倍であつた.
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