日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
72 巻 , 8 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
  • 丸山 勝也
    1975 年 72 巻 8 号 p. 961-974
    発行日: 1975年
    公開日: 2007/12/26
    ジャーナル フリー
    慢性 CCl4 障害ラット肝の線維化過程ならびに回復期において, 肝組織培養法により collagenolytic activity を検出した. さらにその活性は, disc 電気泳動所見より既知の mammalian collagenase と同様の collagenase によるものであることを証明した. 線維化過程における collagenase 活性の推移は, 無処置ラット肝では微弱であり, 線維化の進展とともに上昇するが, もはや硬変肝に至ると無処置ラット肝の活性よりや や強い程度にまで低下する. 回復期における collagenase 活性は, いまだ組織学的に膠原線維吸収のみられな い早期 (CCl4 投与中止後48時間) に活性のピークがあり, 吸収のみられる7日後ではほぼ無処置ラット肝と 同程度まで低下する.
  • 大橋 淑人
    1975 年 72 巻 8 号 p. 975-986
    発行日: 1975年
    公開日: 2007/12/26
    ジャーナル フリー
    内視鏡観察下に生検したヒト十二指腸粘膜を材料として走査電子顕微鏡による絨毛形態及び表面微細構造の観察を行なつた. pronase, hyaluronidase 等の酵素処理により粘膜附着粘液を除去しタンニン•オスミウム固定法 (村上), 臨界点乾燥法を用い走査電顕用の試料を作成した. 低倍率の観察では, 絨毛形態は尾根状, 葉状を呈し, 絨毛表面には細溝及び杯細胞の開口部に相当する小陥凹が認められ, 内視鏡, 実体顕微鏡で観察された絨毛の, より詳細な形態と絨毛相互の関連を明らかにし得た. 高倍率では, 微絨毛の立体構造及び杯細胞の粘液分泌形態が認められ, 更に割断面において上皮細胞間の接合部の立体構造と細胞内の超微形態を立体的に明らかにした.
  • 冬野 誠助, 八尾 恒良, 尾前 照雄, 大里 敬一, 渡辺 英伸
    1975 年 72 巻 8 号 p. 987-991
    発行日: 1975年
    公開日: 2007/12/26
    ジャーナル フリー
    A case of cancer complicating tuberculosis of the colon in a 39-year-old man is described. Barium enema showed strictures of coecum, transverse colon, descending colon, sigmoid colon and rectum. The lesion was diagnosed tuberculous on the findings of barium enema and biopsy from the rectal stricture. After the treatment with antituberculotic drugs for a year, passing disturbance of the coecum appeared. Right hemicolectomy was performed and papillary adenocarcinoma was found scattered in the hard scarring tissue of the coecum microscopically.
  • 大久保 秀樹, 武者 広隆, 小藤田 和郎, 奥田 邦雄
    1975 年 72 巻 8 号 p. 992-1001
    発行日: 1975年
    公開日: 2007/12/26
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    Gilbert 病を合併したICG高度停滞症2例と非合併例1例について肝色素代謝の面から検討した. ICGおよびBSPの移行率係数 (a, b, h), 最大排泄能 (Tm), 比較的貯臓能 (S) を測定した結果から3症例ともICGの肝細胞へのとり込み障害が疑われた. Sephadex G 200やDEAE Cellulose によるカラムクロマトグラフイーでの血清蛋白とICGの結合パターンの分析では正常対照例との間に差がなく, 血清蛋白とICGの結合異常に関する問題は否定的で, 肝細胞膜を含めた肝内移送機構の問題が今後究明されるべきである. またビリルビン負荷試験にて Gilbert 病2例とともに非合併例にも軽度のビリルビンのとり込み低下がみられた. これらの結果から, ICG排泄異常症と Gilbert 病の間には一部重りあう部分が存在する可能性がある.
  • 南部 勝司, 浪久 利彦
    1975 年 72 巻 8 号 p. 1002-1014
    発行日: 1975年
    公開日: 2007/12/26
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    昭和49年12月までに, アンケート方式によつて集計されたICG試験高度異常, BSP試験正常の解離例は76例である. これを肝の病態によつて7グループに分け, 血漿消失率, 停滞率, 移行率, ICG血中消失曲線, 胆のう退影, 組織学的所見および家族内発生などについて検討した. 76例中肝機能成績や組織学的所見に著変を認めなかつたか, あるいは家族内発生を証明しえた症例は28例であり, これに家族例17例を加えた総数45例を体質性ICG排泄異常症と判断した. さらに, 高ビリルビン血症を伴つた9例について考察し, 体質性黄疸との関係について述べた.
  • 瀬川 昂生, 中沢 三郎, 内藤 靖夫, 落合 英朔, 水野 文雄, 今井 健二, 中野 浩, 石黒 三雄, 山本 義樹, 神谷 直三, 塩 ...
    1975 年 72 巻 8 号 p. 1015-1022
    発行日: 1975年
    公開日: 2007/12/26
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    8人の原発性副甲状腺機能亢進症の患者に対して上部消化管レ線検査を行ない, その腫瘍剔出術の前後においてテトラガストリン刺激による胃液検査と空腹血中ガストリンを測定した. レ線検査では1例の十二指腸潰瘍を発見した. この患者のBAO, MAOは高かつた. 残りの患者の中には低酸•正酸もみられ, その平均値は Hospital control との間に差はなかつた. 空腹時血中カルシウム値が是正されると共に胃酸分泌量, ペプシン分泌量, 空腹時血中ガストリン量は共に術前より低下した. 3例については術後の胃液検査の後更に日を経てから繰り返した所, 胃酸分泌は前回の術後第1回目の時より高かつたが, 術前の値には及ばなかつた.
  • 山口 毅一, 北見 啓之, 山田 隆治, 高桜 芳郎, 橋本 英明, 黒田 博之, 浪久 利彦
    1975 年 72 巻 8 号 p. 1023-1031
    発行日: 1975年
    公開日: 2007/12/26
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    Halothane 肝障害が疑われた症例に, RNA合成能を指標とし, リンパ球幼若化現象を観察し, 1回麻酔群9例, 2回以上麻酔群4例, 麻酔科医1例, 計14例で陽性の成績を得た. 1回群の潜伏期は8~22日, 平均14日で, 2回以上群では3~12日, 平均6日であり, これらはほとんどの症例には麻酔後一過性に不明の発熱を認めた. 好酸球増多は, 生存例では全測定回数の40%強に, 死亡例では14%に出現した. 肝機能および肝組織所見では, ウイルス肝炎との鑑別が困難であつた. 死亡率は2回以上群では50%, 一回群で11%であつた. 本症発生機序に細胞性免疫の関与が強く示唆された.
  • 坂本 清人, 堀之内 幸士, 八尾 恒良, 尾前 照雄, 田中 靖邦, 水田 朝博, 成富 義幸, 渡辺 英伸
    1975 年 72 巻 8 号 p. 1032-1046
    発行日: 1975年
    公開日: 2007/12/26
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