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特にEsophageal emptying及びGastroesophageal refluxについて
宮園 一博, 福田 一雄, 豊永 純, 江口 敏, 周山 秀昭, 村山 俊二, 里見 隆彦, 今村 賢一郎, 国崎 忠彦, 江村 武志, 谷 ...
1982 年 79 巻 6 号 p.
1245-1252
発行日: 1982/06/05
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
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99mTc-Macroaggregated Albuminを健常成人,achalasia,全身性進行性硬化症,逆流性食道炎例に,水と共に経口摂取させ,Esophageal emptying及びGastroesophageal refluxの状態をガンマカメラ下で観察し,核医学データ処理装置で食道機能を定量的に解析した.本法は従来の食道機能検査法に比し,食道通過状態,胃食道逆流を敏感にとらえ,被検者に苦痛を与えず,安全かつ生理的で客観的に定量的評価が得られる新しい食道機能検査法であり,方法と臨床的位置づけについて述べる.
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長谷川 吉康, 大沢 仁, 河原 弘規, 峯 徹哉, 王 紹英
1982 年 79 巻 6 号 p.
1253-1261
発行日: 1982/06/05
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
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急性ストレス潰瘍の発症機序解明のため,ラットの拘束水浸法を用い,胃粘膜血流,酸素分圧とエネルギー代謝の面から検討した.
その結果,胃粘膜血流は胃体部において水浸直後から著明に減少したが,前庭部での減少は軽度であつた.胃粘膜内のPO2はやはり胃体部で減少したが,前庭部では変らなかつた.この際,胃体部粘膜内エネルギー代謝は,血流減少と共に嫌気的解糖に傾き,高エネルギーリン酸化合物は減少した.同時にcyclic AMPの増加にもみられる胃液分泌亢進によるエネルギー需要の増大を考えれば,胃粘膜内のエネルギー代謝の障害の存在は明らかである.ストレス潰瘍の発症には,防御因子側のかかる障害が強く関与していると考える.
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房本 英之, 斉藤 光則, 中川 彰史, 川野 淳, 佐藤 信紘, 鎌田 武信, 阿部 裕
1982 年 79 巻 6 号 p.
1262-1271
発行日: 1982/06/05
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
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重度外傷患者60例(重度頭部外傷患者35例,広範囲熱傷患者25例)を対象に,cimetidineの急性上部消化管病変発生に対する予防効果および予防機序を検討した.急性上部消化管病変の発生頻度は対照群では29例中23例(79.3%)であつたが,cimetidine群では31例中8例(25.8%)にすぎず,又消化管出血の発生頻度もそれぞれ51.8%,9.7%であり,cimetidineは明らかに急性上部消化管病変および消化管出血の発生を抑制した.Cimetidineは重度外傷患者の胃液分泌量および胃液酸度を著しく減少させるとともに,胃粘膜血液量の低下を有意に阻止し,cimetidineの予防機序は胃液酸分泌の抑制と胃粘膜血液量の維持にもとずくものであると考えられた.
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十二指腸および胆管X線像と病理所見との対比
山本 義樹, 中澤 三郎, 内藤 靖夫
1982 年 79 巻 6 号 p.
1272-1280
発行日: 1982/06/05
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
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大十二指腸乳頭部癌の早期診断に役立てるため,切除された乳頭癌35例の新鮮標本を用いて,十二指腸および胆管X線造影を施行し,肉眼所見を参考にしてX線所見を,乳頭部の解剖学的基本形態の変化に基づいて各々,I,II,III型およびA,B,C型の3型に分類し,病理所見と対比した.I型からIII型へ,またA型からC型になるにしたがつて,癌病巣は大きく,癌浸潤範囲の増大がみられ,十二指腸X線像および胆管X線像を比較することにより,癌の大きさおよび浸潤範囲の判断が明瞭となつた.I型の16例中11例(68.8%),A型7例の全てが乳頭部内に限局しており,乳頭部癌の早期診断には1-A型の発見が大切であり,そのためには乳頭開口部および胆管末端部の微細な所見を描出し,把握することが重要である.
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いわゆる肝線維症の臨床病理学的研究
荻野 隆章
1982 年 79 巻 6 号 p.
1281-1289
発行日: 1982/06/05
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
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山田 剛太郎, 水野 元夫, 坂本 裕治, 西原 隆, 長島 秀夫
1982 年 79 巻 6 号 p.
1290-1297
発行日: 1982/06/05
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
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昭和40年以降に岡山大学第1内科へ入院した原発性肝癌症例でHBs抗原・抗体,HBc抗体いずれも陰性の1群(15例),HBs抗体とHBc抗体の一方ないしは両者陽性のII群(35例),HBs抗原陽性のIII群(55例)について比較検討した.非B型肝癌であるI群の肝癌診断時の平均年齢は59.9歳とIII群に比して9歳高く,男/女比も4とIII群の6.9に比して低い.飲酒歴,輸血歴には大差なく,肝疾患の家族内集積は1群では13.3%とIII群の44.4%に比し明らかに少なかつた.I群の15例中2例は岡山県下で肝炎が流行した昭和30年頃に急性肝炎に羅患していた.1群の地理的分布は岡山県内では東部にやや多く,一方,III群は広島県の備後地区や岡山県の備中地区で多く50%以上を占めた.
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東森 俊博, 阪上 吉秀, 志波 孝, 溝口 靖紘, 門奈 丈之, 山本 祐夫, 森沢 成司
1982 年 79 巻 6 号 p.
1298-1302
発行日: 1982/06/05
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
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各種肝疾患患者の末梢血単球機能を解析する目的で,単球を分離し,lipopolysaccharide(LPS)で刺激して,その応答を3H-グルコサミンのとりこみを指標として検討した.
その結果,急性肝炎患者の末梢血単球はLPS刺激に強く応答し,臨床経過と単球の応答は相関した.一方,慢性活動性肝炎患者の単球のLPS刺激に対する応答は多様であり,比較的強く応答するものと,応答の度合が低いものなど,種々の段階が認められた.これに反して,肝硬変症および肝癌患者の末梢血単球のLPSに対する応答はすべて相対的に低下していた.
以上の成績から,各種肝疾患の病態と末梢血単球の機能には何らかの関係があることが示唆され,単球の機能の面からも肝臓疾患を詳細に検討する必要があると考えられた.
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(第3報)摂取エネルギー制取初期に生ずる血清GPT活性の一過性上昇について
吉次 通泰, 原田 尚, 岩瀬 透, 佐々 隆之
1982 年 79 巻 6 号 p.
1303-1308
発行日: 1982/06/05
公開日: 2007/12/26
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標準体重の+15%以上の男性肥満者9例につき摂取エネルギー制限後の血清GPT活性の変動を検討した.1)エネルギー制限後の血清GPT活性の変動様式は,制限初期(2週以内)に一過性に上昇,以後下降する型と轍的に下降する型とに区牙できた.2)肥満度(実測体重/標準体重×100%)当りの一日摂取エネルギーは,一過性上昇型で10.2±1.4kcal,漸減型で13.8±1.8kcalであり,前者で有意に少なかつた.3)エネルギー制限4週間の一日平均体重減少量は,一過性上昇型では肥満度で0.38±0.04%,実測体重で210±40g,漸減型では各々0.16±0.05%,100±27gであり,前者で有意に大きかつた.過度の摂取エネルギーの制限は,初期に血清GPT活性の一過性上昇を起すとの結論を得た.
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RIA法の開発とその臨床的応用
米島 正廣
1982 年 79 巻 6 号 p.
1309-1317
発行日: 1982/06/05
公開日: 2007/12/26
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ヒト初乳よりlactoferrin(LF)を精製し,そのRIA法を開発した.さらにこれを用い,PS test採取液中のLFの定量を行ない,膵疾患におけるその診断的有用性を検討した.
開発したLFのRIA法は2ng/mlまで定量可能な,特異性の高い測定系であつた.LF濃度は対照群に比して石灰化慢性膵炎群では平均P分画35倍,S分画32倍,非石灰化慢性膵炎ではそれぞれ13倍,5倍の上昇がみられた.対照群の(M+2SD)×2=476ng/ml以上を陽性とすると,その異常出現率は石灰化慢性膵炎群で60%,非石灰化慢性膵炎群で36%であつたが,膵癌では総て陰性であつた.PS test採取液中のRIA法によるLF測定は慢性膵炎の診断法として重要な位置を占めるものとなろう.
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施 清源, 杉山 貢, 衛藤 俊二, 土屋 周二, 長岡 英和
1982 年 79 巻 6 号 p.
1318-1321
発行日: 1982/06/05
公開日: 2007/12/26
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山名 保則, 村上 哲之, 神雅 彦, 稲本 純三, 加藤 智, 外村 紀知也, 工藤 一
1982 年 79 巻 6 号 p.
1322-1325
発行日: 1982/06/05
公開日: 2007/12/26
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山田 稔, 三浦 邦彦, 中山 健二, 渡部 和彦, 川崎 寛中, 平山 千里, 井上 淳, 岸本 幸広, 宝意 規嗣
1982 年 79 巻 6 号 p.
1326-1330
発行日: 1982/06/05
公開日: 2007/12/26
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山本 晋一郎, 大海 庸世, 福嶋 啓祐, 山下 佐知子, 日野 一成, 平野 寛
1982 年 79 巻 6 号 p.
1331-1335
発行日: 1982/06/05
公開日: 2007/12/26
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西巻 正, 吉田 奎介, 高桑 一喜, 広田 正樹, 武藤 輝一, 高橋 益広, 森山 美昭
1982 年 79 巻 6 号 p.
1336-1340
発行日: 1982/06/05
公開日: 2007/12/26
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乾 和郎, 中江 良之, 中村 二郎, 佐藤 太一郎, 二村 雄次
1982 年 79 巻 6 号 p.
1341-1346
発行日: 1982/06/05
公開日: 2007/12/26
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中田 恵輔, 河野 健次, 室豊 吉, 古河 隆二, 楠本 征夫, 棟久 龍夫, 長瀧 重信, 石井 伸子, 小路 敏彦, 西信 三, 平井 ...
1982 年 79 巻 6 号 p.
1347
発行日: 1982/06/05
公開日: 2007/12/26
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冨田 栄一, 武藤 泰敏, 杉原 潤一, 中村 俊之, 大山 正已, 瀬古 章, 川出 靖彦, 清水 勝, 高井 哲, 高橋 善彌太
1982 年 79 巻 6 号 p.
1348
発行日: 1982/06/05
公開日: 2007/12/26
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金山 隆一, 松田 芳郎, 高瀬 修二郎, 高田 昭
1982 年 79 巻 6 号 p.
1349
発行日: 1982/06/05
公開日: 2007/12/26
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佐藤 友信, 谷村 弘, 日笠 頼則
1982 年 79 巻 6 号 p.
1350
発行日: 1982/06/05
公開日: 2007/12/26
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