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とくに食道X線像と食道内圧からの検討
越野 保一, 高井 哲, 森脇 久隆, 武藤 泰敏
1988 年 85 巻 12 号 p.
2549-2558
発行日: 1988年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
フリー
食道静脈瘤が食道の形態と機能に与える影響を知るため, 肝硬変を始めとする門脈圧亢進症患者の食道X線像の胸部食道最大横径と食道内圧を測定し, 両者の関係を検討した. 食道静脈瘤の大きさと占居部位の進展と共に, 胸部食道最大横径は増大し, 食道体部一次蠕動波最大圧は低下, 食道中部から下部10cm間の一次蠕動波 Δtransit time は延長した. 胸部食道最大横径は, 一次蠕動波最大圧と負の相関, 一方 Δtransit time と正の相関を示した. 上部食道昇圧帯圧と下部食道昇圧帯圧は control と差はなかつた. 食道静脈瘤破綻出血例では, 全例食道は拡張し機能の低下を認めた. 以上より, 食道静脈瘤と食道機能障害との間に密接な関連が示された.
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小泉 文明, 蝦名 弘子, 川村 武, 石森 章, 佐藤 玄徳
1988 年 85 巻 12 号 p.
2559-2562
発行日: 1988年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
フリー
各種胃疾患25名を対象としてアイソトープ法により測定した胃排出能と蛍光偏光免疫測定法により測定した食後の血中アセトアミノフェン動態を比較検討した. その結果, アイソトープの胃内半減期 (T1/2) または胃内残存率 (%) と各種ファルマコキネティクパラメータとの間で有意の相関が認められたが, 特にT1/2と最高血中濃度到達時間の間で最も高い相関が認められた. 以上より胃排出能の測定には食後の血中アセトアミノフェン動態の経時的変動を測定することが望ましいと考えられる.
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一瀬 雅夫, 三木 一正, 降旗 千恵, 丹治 雅夫, 高橋 健治, 景山 節, 岡 博
1988 年 85 巻 12 号 p.
2563-2568
発行日: 1988年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
フリー
ヒトペプシノゲン遺伝子の発現調節に遺伝子領域のメチル化が関与しているかを検討する為に, ヒトペプシノゲンの主成分であるペプシノゲンA (PGA) 遺伝子領域のメチル化およびmRNAの発現の関係をヒト由来の各組織について検討した. 約1.8kbのPGA mRNAの発現はPGA産生細胞の存在する胃体部粘膜にのみ認められ, 他の組織では認められなかつた. 胃体部粘膜由来のDNAでは, PGA遺伝子領域は5'および3'領域共に他の組織由来のDNAに比して低メチル化状態にあつた. すなわち, PGA蛋白の産生調節は少なくともmRNAの発現の段階で調節を受けており, その調節に同遺伝子領域のメチル化が関与している可能性が示唆された.
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岡野 裕行, 佐伯 進, 中島 卓利, 宮本 正喜, 王 東明, 高田 彰彦, 川井 行雄, 小野山 雄作, 三戸岡 英樹, 友藤 喜信, ...
1988 年 85 巻 12 号 p.
2569-2576
発行日: 1988年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
フリー
PGE
1誘導体 Ornoprostil の胃排出能に対する影響を健常人で検討した. RI固形食を用い, 4つのパラメーター〔S.I. (Starting Index), T1/2, K値, 120minRR〕にて分析し, また, 固形食摂取後の血中 gastrin, prolactin の分泌反応を placebo 投与時と比較した.
Ornoprostil 投与によりT1/2, 120min RRは有意に遅延, 増大し, 全体に胃排出能は低下した. 血中 gastrin の分泌反応は胃排出早期で増大する傾向を示したが, 血中 prolactin には影響を与えなかつた.
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CTscan による測定結果
星野 博, 多羅尾 和郎, 伊藤 義彦, 及川 裕望, 玉井 拙夫, 飯森 和人, 宇南山 史郎, 池田 俊夫, 桜井 彰, 林 和弘, 広 ...
1988 年 85 巻 12 号 p.
2577-2582
発行日: 1988年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
フリー
代償性肝硬変症21例に肝生検を行い, ウイルス性, アルコール性および混合性とに分けた. CTscan による肝容積は, 健常者群027±27cm
3, ウイルス性群887±79cm
3, アルコール性群1381±86cm
3, 混合性群1067±69cm
3であり, 脾容積は健常者群84±47cm
3, ウイルス性群186±46cm
3, アルコール性群158±21cm
3, 混合性群206±48cm
3であつた. 統計検定の結果アルコール性群の肝容積は健常者群, ウイルス性群および混合性群の何れよりも有意に大きく, 脾容積もアルコール性群は健常者群より有意に大きかつた.
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古川 みどり, 中西 敏己, 奥田 博明, 小幡 裕
1988 年 85 巻 12 号 p.
2583-2589
発行日: 1988年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
フリー
Vitamin (vit.) K欠乏症と肝細胞癌 (HCC) において, 血漿異常プロトロンビン (Protein Induced by Vitamin K Absence or Antagonist-II, PIVKA-II) 高値例に対して vit. Kを大量持続投与し (50mg 20日間連日i.v.) PIVKA-IIの半減期を求めたところ, いずれの場合においても60hrであつた. PIVKA-II高値HCC例に vit. Kを少量1回投与 (10mg one-shot i.v.) した場合には, 3日目前後までPIVKA-II値は vit. K欠乏症例の半減期に一致して低下したが, 10日目前後には投与前値にまで再上昇した. したがつて, HCC例におけるPIVKA-IIの vit. Kに対する感受性は, vit. K欠乏症例のそれと同じであることが示唆された. また, HCC例における手術, 動脈塞栓術施行後に, PIVKA-IIの半減期を考慮してPIVKA-II値の推移を観察することは, 治療効果の判定, 腫瘍の増大•再発の早期発見及び予後推定の指標として有用であると考えられた.
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安本 潔, 神代 龍吉, 麻生 重仁, 石井 邦英, 村岡 晴雄, 古寺 重喜, 赤司 隆裕, 古賀 郁利子, 浜田 隆臣, 鈴木 宏, 上 ...
1988 年 85 巻 12 号 p.
2590-2595
発行日: 1988年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
フリー
急性肝炎および劇症肝炎例において血清亜鉛値, 尿中亜鉛排泄量を測定し, 同疾患にみられる低亜鉛血症の機序について検討した. 対照とした健常人例の血清亜鉛値は, 84.0±12.2μg/dl (M±SD) で, 劇症肝炎例では46.0±16.0μg/dlと低値を示し, 有意 (p<0.001) な差がみられた. 急性肝炎例での急性期血清亜鉛値は74.8±12.0μg/dlで, 健常人例よりも低値であつた. 1日尿中亜鉛排泄量は健常人例0.4±0.14mg/日であり, 急性肝炎例1.2±0.5mg/日, 劇症肝炎例2.4±0.6mg/日と高値を呈し, 健常人例に比べ共に有意 (p<0.001) な差がみられた. 急性肝障害での血清亜鉛の低下の原因の一つに, 同疾患にみられる低アルブミン血症および高アミノ酸血症により, 亜鉛とアミノ酸との結合が多くなり, 尿中亜鉛排泄量の増加が関わるものと推察した.
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児玉 千枝, 溝口 靖紘, 山本 祐夫, 森沢 成司
1988 年 85 巻 12 号 p.
2596-2600
発行日: 1988年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
フリー
Propionibacterium acnes (P. acnes) 加熱死菌をマウスに静注し, 一定期間後に少量のlipopolysaccharide (LPS) を静注すると, ほとんどのマウスは死亡し, その肝には広範な壊死像が認められる. このP. acnes 処理7日後のマウス肝から Kupffer 細胞を含む粘着性細胞を分離し, in vitro でLPSを加えて培養すると, 培養上清中に著明な肝細胞障害因子活性が検出され, 本因子が肝障害を惹起する. この細胞障害因子による初代培養マウス肝細胞障害に対し, polyenephosphatidyl choline (PPC) がどのような影響をおよぼすかについて検討した. その結果, PPCは肝細胞障害因子による肝細胞障害を阻止した.
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柳澤 伸嘉, 菅谷 仁, 久内 徹, 原田 尚
1988 年 85 巻 12 号 p.
2601-2609
発行日: 1988年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
フリー
組織学的に確定した127症例の肝疾患を対象として, 血中AT-III, α
2-PI, PLGを測定し, 肝疾患におけるその臨床的意義につき検討した. 対象例中DICを示した例は除外した.
AT-IIIなど三因子は, 肝疾患が進行するにしたがつて低下し, 肝疾患の慢性度, 重症度を表すよき指標となることが示唆された.
また, これらは肝での蛋白合成能を表すCh-E, HPT, Albと有意な正の相関を, ICG R-15値と負の相関を認め, 肝実質機能を良好に反映する指標となりうることが示唆された.
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長谷 寛二, 福田 善弘, 国立 裕之, 境 祐二, 平岩 望, 姫野 泰雄, 小林 展章, 小沢 和恵, 黒部 真章, 林 恭三, 井村 ...
1988 年 85 巻 12 号 p.
2610-2617
発行日: 1988年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
フリー
肝胆道疾患すなわち胆嚢ポリープ, 胆石症, 胆道癌, 肝細胞癌, および膵癌患者より得た胆汁中のヒト上皮成長因子 (hEGF) について, 高感度酵素抗体法 (EIA法) を用いて検討した. hEGF様免疫活性 (hEGF-LI) は胆汁中にも存在し, その濃度は2~263ng/mlと血中より高く, 蛋白補正をすると, 0.43~53.7ng/mg protein であつた.胆道癌において胆汁中hEGF-LIは高値をとる傾向がみられた. また胆汁中hEGF-LIは尿中のhEGFより大分子 (約20kDおよび50kD) として存在した. 胆汁中hEGFの意義はいまだ不明であるが, その生化学的性状を含め, 胆管や腸管の粘膜上皮に対する作用など今後さらに検討すべき問題と考えられた.
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臨床的意義について
永井 孝三
1988 年 85 巻 12 号 p.
2618-2623
発行日: 1988年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
フリー
慢性肝疾患における空腹時血清亜鉛濃度を測定した. 血清亜鉛濃度は慢性肝疾患で健康成人に比し明らかに低値を示した (p<0.01). しかも病態の進行とともにこの傾向は顕著となり, 非代償性肝硬変症では著明な低亜鉛血症を認めた. 肝硬変症では血清亜鉛濃度; 50μg/dlを境に代償性と非代償性が良く判別された. また肝硬変症における血清亜鉛濃度と各種肝機能検査との相関をみると血清アルブミン (r=0.6240) 総コレステロール (r=0.5349) コリンエステラーゼ (r=0.7148) 等, 主に肝合成能を反映する検査と良い相関をみた. 以上の成績は肝硬変症では継時的血清亜鉛濃度測定は予後推定の指標として有用であると考えられた.
また近年肝性脳症に特殊アミノ酸製剤が繁用されているが, 肝硬変症ではこのアミノ酸製剤の補給で高度に遷延する低亜鉛血症の増強作用が認められた. これは含有するヒスチジン, シスチン等の亜鉛キレート効果をもつアミノ酸の影響と考えられ特殊アミノ酸製剤の改良, 亜鉛補給の必要性が示唆された.
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草野 敏臣
1988 年 85 巻 12 号 p.
2624-2632
発行日: 1988年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
フリー
肝大量切除後の肝機能不全発生の要因となりうる術直後の門脈血流量減少を予防する目的で, 雑種成犬に De Bakey 型ポンプを用い, 実験的に大腿動脈-門脈体外循環回路を作製し, 門脈圧, 門脈血流量のコントロール可能な門脈の動脈化を行い, 肝大量切除後の肝エネルギー代謝に及ぼす影響を検討した.
体外 Shunt により, 門脈血流量, 門脈圧が200~300ml/min, 12~21cmH
2Oを維持するように調節すると, 門脈血酸素分圧は, 平均75mmHgまで上昇した. その結果, 肝切除後の, 肝 Energy charge(EC) <Atkinson>は0.72~0.85を示し, 直接門脈動脈化群および対照群と比較しEC低下を招かず肝機能不全予防において有用であると思われた.
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遠山 正博, 寺内 一三, 飯塚 誠一
1988 年 85 巻 12 号 p.
2633-2641
発行日: 1988年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
フリー
急性肝疾患42例, 慢性肝疾患363例の血清アデノシンデアミナーゼ (AD) 活性を測定し次の成績を得た. 1) 急性肝炎 (AH) では高値を示す. 2) A型を除きGPT値と相関せず, 非A非B (NANB) 型で, 回復期高値持続例は遷延化傾向を示す. 3) 肝硬変 (LC) では慢性肝炎 (CH) より高い. 4) 高度上昇例(mean+8SD)の割合は, NANB型LC, B型LC, NANB型CH, B型CHの順に高率である. 5) CH, LCではそれぞれGPT, GOT値と相関せず, 特にNANB型ではトランスアミナーゼ正常例でも高値を維持し動揺が少ない. 以上より, 肝疾患における血清AD活性の測定はNANB型AHの予後推定, 潜在性の慢性肝疾患特にNANB型CHおよびLCのスクリーニングを行う上に有用と考えられた.
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肝切除標本との対比を中心に
広橋 一裕, 酒井 克治, 木下 博明, 街 保敏, 井上 直, 久保 正二, 岩佐 隆太郎, 李 光春
1988 年 85 巻 12 号 p.
2642-2650
発行日: 1988年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
フリー
肝細胞癌症例のPTP像を観察し, 肝細胞癌の肝内門脈枝に及ぼす変化を肝切除標本と対比, 検討した.
1) PTP像上の所見を圧排像, 先細り様圧迫閉塞像, 中断閉塞像, 門脈枝内陰影欠損像, sinusoidal phase での陰影欠損像に分類した.
2) 肝切除標本の検索から中断閉塞像および門脈枝内陰影欠損像は門脈内腫瘍塞栓に起因することが多く, そのsensitivity 88%, specificity 94%, accuracy 93%であつた.
3) 圧排像や先細り様圧迫閉塞像は1例を除き肝細胞癌による単なる圧排所見であつた.
4) 選択的PTPやPTP像の経時的観察により, 肝細胞癌周囲の門脈血行動態や肝細胞癌の肝内門脈枝に及ぼす影響を詳細に観察しえた.
したがつてPTPは肝細胞癌の門脈内進展の把握ひいてはその治療方針の樹立に有用な情報を提供すると考えられた.
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山下 幸孝, 森安 史典, 木村 達, 小野 成樹, 川崎 俊彦, 玉田 尚, 伴 信之, 中村 武史, 内野 治人
1988 年 85 巻 12 号 p.
2651-2657
発行日: 1988年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
フリー
簡便な肝機能評価法を目的として, 慢性肝疾患48例にUDCA. GLUCAGON負荷試験を施行した. 方法は早朝空腹時UDCA 300mgを経口負荷し, 60分後に glucagon 1mgを静注, 空腹時及び, glucagon 静注前, 静注後10, 20, 30, 60分に採血し, 各々血清総胆汁酸濃度を測定した. また組織像の明らかな31例を間質の線維化の程度により4群に分類し, 各々のグループ間で, 各採血ポイントにおける総胆汁酸濃度を比較検討した. その結果, glucagon 静注30分後に得られた血清総胆汁酸濃度 (G30 TBA) は, 線維化の進展と共に高値をとり, また各グループ間の重なりも少なく, 従来の生化学的検査や負荷試験に比し, 肝線維化程度の推定に有用と思われた.
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超音波所見, CT所見と組織所見との対比
齋藤 修一, 長嶺 竹明, 高木 均, 関口 哲郎, 植原 政弘, 湯浅 圭一朗, 佐伯 俊一, 高橋 仁公, 新井 孝之, 竹沢 二郎, ...
1988 年 85 巻 12 号 p.
2658-2665
発行日: 1988年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
フリー
肝生検にて脂肪浸潤, あるいは脂肪肝と診断された42例について肝脂肪占拠率を算出し, 各種超音波所見と対比し, その診断能を検討した. また11例においてCT number における肝脾率を算出し, 肝脂肪占拠率と対比検討した. US上 fatty bandless sign (+) 以上, fatty score 3以上, またCT number 肝/脾率0.90以下を異常とすると, それぞれの sensitivity は100%, 87.5%, 85.7%, accuracy は78.1%, 81.8%, 81.8%で脂肪肝の診断が可能であり, それぞれのUS所見及びCT number 肝/脾率の測定は脂肪肝の診断上, スクリーニング法として有用と思われた. また fatty score, CT number 肝/脾率は肝脂肪占拠率と相関した.
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野ツ俣 和夫, 清水 元茂, 鵜浦 雅志, 水野 恭嗣, 両林 英之, 元雄 良治, 小林 健一, 服部 信, 松井 修, 泉 良平
1988 年 85 巻 12 号 p.
2666-2672
発行日: 1988年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
フリー
超音波ガイド下エタノール注入療法 (Percutaneous Ethanol Injection Therapy: 以下PEIT) の適応と方法を再考察するために肝細胞癌患者16例, 22病変を対象としPEITを行つた.
比較的大きな肝癌でも, Ethanol の総注入量を増加することにより充分な壊死が得られ, 肝癌の大きさ別に検討した壊死の程度に差はなかつた.
5例で行つたPEIT前後の血管造影では, 後に動脈造影で tumor stain の消失が, 門脈相CTで perfusion defect が出現し, PEITにより動脈のみでなく門脈血流の遮断も来すことが明らかとなつた.
核医学的に求めたエタノール半減期は約4時間と短かかつた.
当初手術不能であつた肝癌3例にPEITを行つたところ, 3例とも切除範囲の縮小が可能となり, 根治切除が行われた.
PEITの適応の拡大が期待された.
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篠崎 博嗣, 船越 顕博, 天ケ瀬 洋正, 中野 逸郎
1988 年 85 巻 12 号 p.
2673-2678
発行日: 1988年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
フリー
神経ペプチドとして生体内で重要な役割を有すると考えられるGRP (Gastrin-Releasing Peptide) の, 膵外分泌, 膵内分泌, 消化管ホルモン分泌動態について健常人を用いて観察した. GRPは合成ヒトGRP (hGRP) を用いて検討した. 1μg/kg/hr GRP投与にて各ホルモン, 膵外分泌は有意の上昇を認めた. GRPのホルモン分泌及び膵外分泌刺激作用はアトロピン, プログルミドにて影響されず直接作用が示唆された. 以上の成績よりGRPは Non-Cholinergic neuron 神経伝達物質として作用するものと思われた.
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花田 稔, 小泉 勝, 大平 千秋, 宍戸 輝彦, 小針 瑞男, 後藤 由夫, 若松 秀樹, 小松 寛治
1988 年 85 巻 12 号 p.
2679-2686
発行日: 1988年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
フリー
膵 echogenicity の定量化を超音波装置により測定した echo level 値を用いて試み, その妥当性を検討した. また高齢者の膵 echogenicity の増強の原因を明らかにするため, 65歳以上の高齢者剖検例の膵超音波像と組織所見を対比した. 膵と肝の echo level の比 (P/L値) は肉眼所見を良好に反映した. また年齢の増加と共にP/L値は上昇し, 年齢との間に正の相関を認めた. P/L値の上昇傾向を呈した剖検例の膵組織では, 種々の程度の線維の増生や脂肪浸潤が複雑に混在していた. 以上より, 膵echogenicity の定量化においてP/L値は有用な index と考えられた. 高齢者剖検膵において echogenicity 増強の原因を病理組織学上単一な病像に特定することは困難であつた.
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村上 啓雄, 島崎 信, 永木 正仁, 加藤 則広, 杉原 潤一, 中村 俊之, 斎藤 公志郎, 森脇 久隆, 冨田 栄一, 武藤 泰敏, ...
1988 年 85 巻 12 号 p.
2687-2691
発行日: 1988年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
フリー
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荒川 哲男, 佐久間 裕之, 中村 肇, 佐藤 博之, 福田 隆, 小林 健司, 北田 恵一, 小林 絢三
1988 年 85 巻 12 号 p.
2692
発行日: 1988年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
フリー
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木平 健, 吉田 行雄, 広瀬 完夫, 笠野 哲夫, 佐藤 貴一, 木村 健
1988 年 85 巻 12 号 p.
2693
発行日: 1988年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
フリー
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中村 晃, 千葉 勉, 森下 智行, 乾 哲也, 山口 彰則, 山谷 利幸, 藤田 拓男
1988 年 85 巻 12 号 p.
2694
発行日: 1988年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
フリー
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熊田 博光, 池田 健次, 荒瀬 康司, 斉藤 聡, 古明地 弘和, 牧口 裕介, 茶山 一彰, 吉場 朗, 小林 万利子, 松本 豊海, ...
1988 年 85 巻 12 号 p.
2695
発行日: 1988年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
フリー
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鈴木 通博, 鈴木 博, 吉野 浄, 加藤 行雄, 岡部 和彦, 打越 敏之, 岡崎 伸生, 大島 章, 小幡 賢一, 岩田 和士
1988 年 85 巻 12 号 p.
2696
発行日: 1988年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
フリー
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Pei RYU, 大西 弘生, 森脇 久隆, 名倉 一夫, 安藤 量基, 加登 通正, 冨田 栄一, 武藤 泰敏
1988 年 85 巻 12 号 p.
2697
発行日: 1988年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
フリー