日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
68 巻 , 10 号
選択された号の論文の5件中1~5を表示しています
  • 後藤 淳郎
    1971 年 68 巻 10 号 p. 1049-1062
    発行日: 1971年
    公開日: 2007/12/26
    ジャーナル フリー
    下痢と吸収の関係, ことに bulk 下剤のビタミンB12収におよぼす影響を調べる目的で硫マ, D-sorbitol その他の塩類下剤とヒマシ油をシロネズミに与え, 下痢が57Co-B12の吸収におよぼす影響を調べた. また硫 マの131I-アルブミン, 131I-Triolein などの吸収におよぼす影響を放射能の回収と whole body counting の2 つの方法で測定した. その結果, 硫マや sorbitol はB12の吸収を増加し, その効果はB12の量が大きいほど著明で, しかもB12経口投与後時間が経過しないと明らかになつてこないことがわかつた. その機序を調べた結果, これらの下剤は胃内容の腸内下降を遅延させ, 盲腸内容を水様にして増加させ, それを回腸へ逆流させることがわかつた. B12のみならず131I標識物質の吸収も増加したが, それはこの2つの機序によるものと考えられる.
  • 関 宗光
    1971 年 68 巻 10 号 p. 1063-1079
    発行日: 1971年
    公開日: 2007/12/26
    ジャーナル フリー
    (I) 再生肝に対する自律神経系の影響
    迷走神経の横隔膜直下での切断により, 肝切除後7日目の再生率の低下すること, DNAえのP32-Incorporation は対照と差のないことが判明した. 大内蔵神経切断では再生肝への影響はなかつた. したがつて迷走神経切断は胞細分裂後の個々の細胞の増大を抑制するものと考えられる.
    (II) 再生肝に対する門脈血行遮断の影響
    Right lateral lobe への門脈枝を結紮した. 同時に1/3および2/3肝切除を行なつた. 各小葉の重量変化, Mitosis Index, P32 Incorporation to DNA, H3-thymidine Autoradiography を検討した. その結果, 一方では門脈枝結紮領域より非結紮領域に細胞分裂促進的に作用し, 他方では非結紮領域より結紮領域に細胞分裂促進的に作用する humoral factor の存在を推定せる結果を得た.
  • 勝 健一, 島本 多喜雄, 市岡 四象, 竹本 忠良, 吉井 隆博, 平塚 秀雄
    1971 年 68 巻 10 号 p. 1080-1088
    発行日: 1971年
    公開日: 2007/12/26
    ジャーナル フリー
    われわれは従来の胃内視鏡検査ではとらえ難い微細な胃粘膜の変化を把握するために拡大観察用のフアイバースコープ (FGS-ML) を用いて検討を行なつてきた. その基礎的研究として実体顕微鏡および走査電顕で微細所見の観察を試みているが, 今回, 人の胃を用いて線状潰瘍瘢痕を走査電顕で観察した. その結果, 胃小窩は梯子状のものとドーナツ状を呈するものに大別できた. 特に線状潰瘍瘢痕で再生した上皮で被われた部分のうち, 噴門側に梯子状のもの, 幽門側にドーナツ状の胃小窩が認められた. 3,000倍拡大走査電顕像には胃上皮細胞表面が観察されたが, 薄い粘液膜が被つており, microvilli と思われる多くの顆粒状の突起を認めた. しかし, 本症例が胃潰瘍切除例であり, 表層性胃炎が強く, 粘液が充分除去されておらず, したがつてこのような場合の粘液除去法が今後の問題と考える.
  • 武内 重五郎, 高田 昭
    1971 年 68 巻 10 号 p. 1089-1096
    発行日: 1971年
    公開日: 2007/12/26
    ジャーナル フリー
  • 赤松 興一, 小坂 淳夫
    1971 年 68 巻 10 号 p. 1097-1104
    発行日: 1971年
    公開日: 2007/12/26
    ジャーナル フリー
    A 58-year-old man was admitted to our hospital in November, 1970, because of hypercholesterolemia developed during treatment with 4, 4'-diethylaminoethoxy hexoestrol dihydrochloride.
    The results of general physical examination were negative except for slight enlargement of the liver. Laboratory data disclosed vacuolated leucocytes in peripheral blood, morphologically distinct histiocytes packed with blue-staining granules in bone marrow aspirates, hyperlipidemia and accumulation of a laminated myelinoid substance and of lysobisphosphatidic acid in the liver and other organs. These are characteristic of the so-called drug-induced lipidosis reported by Adachi et al. in 1971. There was no increase of liver triglycerides. The concentrations of serum triglycerides, phospholipids and cholesterol showed about 3-, 2- and 2-fold increases, respectively, above the normal value. The level of serum non-esterified fatty acids was normal throughout the clinical course.
    The patient showed normal glucose tolerance and insulin response to glucose. The triglyceride level was not further increased by a high carbohydrate diet. Post-heparin lipolytic activity was found decreased to about one third of the normal value. These results suggest that the elevated serum triglyceride level in the present case is probably caused by the low post-heparin lipolytic activity.
feedback
Top