H. pyloriはほとんどの上部消化管疾患と関連していると考えられている.日本ヘリコバクター学会による最新の除菌適応疾患としては,1)
H. pylori除菌治療が勧められる疾患:胃潰瘍,十二指腸潰瘍,胃MALTリンパ腫,2)
H. pylori除菌治療が望ましい疾患:早期胃癌に対する内視鏡的粘膜切除術後胃,萎縮性胃炎,胃過形成性ポリープ,3)
H. pylori除菌治療の意義が検討されている疾患:Nonulcer dyspepsia(NUD),Gastro-Esophageal Reflux Disease(GERD)を挙げている,今後はとくに実地臨床上診療頻度の高いNUD,GERDの除菌適応の検討が急務である.
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