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今井 浩三, 伊東 文生
1995 年 92 巻 9 号 p.
1227-1232
発行日: 1995/09/05
公開日: 2008/02/26
ジャーナル
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梅原 松臣, 恩田 昌彦, 田尻 孝, 鳥羽 昌仁, 山下 精彦, 金 徳栄, 増森 興治, 吉田 寛, 真々田 裕宏, 西久保 秀紀, 谷 ...
1995 年 92 巻 9 号 p.
1233-1240
発行日: 1995/09/05
公開日: 2008/02/26
ジャーナル
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密集結紮法による内視鏡的静脈瘤結紮術(endoscopic variceal ligation:EVL)単独療法を行った食道静脈瘤患者17例の成績について検討した.静脈瘤の完全消失は,17例中14例(82.4%)に得られた.EVLの施行回数は2.2±0.5回で,結紮総数は20.2±8.4カ所(初回施行時14.1±6.0カ所)であった.完全消失例の再発は7例(50%)にみられ,再発までの期間は効果判定後6.3±0.7(5~7)カ月であった。静脈瘤の完全消失には,初回施行時にできるだけ数多く結紮することが必要条件であったが,その一方で短期間の再発も多く,EVL単独療法には限界があることが確認され,EVLの位置付けについて再検討する必要があると思われた.
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渡辺 量己, 中澤 三郎, 芳野 純治, 山雄 健次, 乾 和郎, 山近 仁, 印牧 直人, 若林 貴夫, 藤本 正夫, 度会 京子, 原田 ...
1995 年 92 巻 9 号 p.
1241-1249
発行日: 1995/09/05
公開日: 2008/02/26
ジャーナル
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健常対照(対照)7例,胃潰瘍(GU)19例,十二指腸潰瘍(DU)6例に終夜脳波と胃内pH値の連続測定を行い,睡眠深度に伴う胃内pHの変化を検討した.対照では覚醒期のpH値は睡眠時に比べ低値を示し,特に1期,4期,REM期と比較し有意差が認められた.また,REM期のpH値は他の睡眠段階と比べ高値を示し,1期,2期と有意差がみられた.GUでは覚醒期のpH値は睡眠時より低値を示し,1期,REMと有意差を認めた.またREM期のpH値は他の全睡眠段階と比較し有意に高値を示した.DUでは睡眠段階によるpH値の変動はなかった.睡眠覚醒リズムに伴って対照およびGUでは胃内pHは変動したが,DUでは変動がみられず,DUの発生要因の1つに自律神経の機能異常が考えられた.
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渡 二郎, 折居 裕, 斉藤 裕輔, 村上 雅則, 水上 裕輔, 村中 茂人, 太田 智之, 高橋 邦幸, 大田 人可, 山野 三紀, 都丸 ...
1995 年 92 巻 9 号 p.
1250-1257
発行日: 1995/09/05
公開日: 2008/02/26
ジャーナル
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大腸sm癌32病変の病理組織構築像の解析から,特に隆起性病変(表面隆起型,無茎性病変)における浸潤癌の特徴を検討した.病理割面形態を下田らの分類に準じPG型とNPG型,さらに類PG(PG')型の3型に分類し,これらを基に病理組織構築像を作製した.PG癌(PG型のみで構築される癌,n=7)は,腫瘍径とsm浸潤度の間には一定の関係はみられず71.4%がsm1であった.一方,NPG癌(NPG型のみで構築される癌,n=12)と混合型癌(組織構築上,複数の割面形態で構築される癌,n=12)は腫瘍径が1cm以上でsm2以深に浸潤しており,これらはsm浸潤度からみた生物学的態度は類似していると考えられた.さらに,PG癌,混合型癌,NPG癌の順にsm浸潤量も増加した.混合型癌は組織構築上,全例PG型とPG'型を混在する病変であり,さらにPG型を主体とする病変が91.7%と多くを占めた.また,この混合型癌はIs型の88.9%,IIa型の40.0%に認めた.以上の結果より,sm癌においてはPG'型はPG型の一亜型であり,さらにPG型からPG'型への割面形態の変化と腫瘍の浸潤との関連性が示唆された,臨床的に一見隆起型ととらえられる病変(IIa型,Is型)において,その腫瘍辺縁にPG'型の形態学的特徴を明らかにしていくことが,大腸sm癌の深達度診断における今後の課題と考えられた.
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熊田 卓, 中野 哲, 武田 功, 杉山 恵一, 長田 敏正, 桐山 勢生, 豊田 秀徳, 高橋 美香子
1995 年 92 巻 9 号 p.
1258-1265
発行日: 1995/09/05
公開日: 2008/02/26
ジャーナル
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治療後の経過観察が1年以上なされた最大径が2cm以下の肝細胞癌96例の再発様式を多中心性発生による異時性多発再発(MC)と肝内転移再発(IM)に分けて検討した.再発は57例59.4%の高率に認め,IM例は35例61.4%,MC例は22例36.4%であった.IMは初回治療後2年以内に多く認められ,初発癌の生物学的な悪性度の高い症例に多かった.MCは初回治療後の再発時期は一定しておらず,C型肝硬変に多く,初発癌の生物学的な悪性度との関連は認められなかった.MC例の再治療後の予後はIM例に比して良好で,予後制約因子とはなっていなかった.したがって再発を論ずる際にはその再発の内容を分けて治療に当たる必要があると考えられた.
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斎藤 整, 金沢 秀典, 小林 正文, 隈崎 達夫
1995 年 92 巻 9 号 p.
1266-1274
発行日: 1995/09/05
公開日: 2008/02/26
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門脈圧亢進症による上部消化管出血を生じた肝硬変25例に対し経頸静脈的肝内門脈大循環短絡術(TIPS)を行い23例で手技に成功した.門脈圧は51%低下し,緊急止血を目的とした5例では全例止血が可能であった.平均367日の追跡期間中に短絡路狭窄によるshunt dysfunction(SDF)を術後1年目には75%に認めたが,バルン拡張術を行うことにより最終的にはpatencyを1年目85%,2年目73%に保つことができ,術後の再出血率は1年目,2年目ともに13%であった.SDFの発見にはカラードプラ超音波検査が有用であった.TIPSは門脈圧亢進による上部消化管出血の新しい治療法として有用と思われた.
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高崎 元宏, 森田 荘二郎, 堀見 忠司, 高松 正宏, 菅野 尚, 依光 幸夫
1995 年 92 巻 9 号 p.
1275-1284
発行日: 1995/09/05
公開日: 2008/02/26
ジャーナル
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12例の悪性胆道狭窄症例に対してWallstentを経乳頭的に留置し,その臨床的有用性について検討を行った.Wallstentの留置には12例全例で成功し,12例中11例(91.7%)において留置後3週間以内に総ビリルビン値は2.0mg/dl以下に低下した.早期合併症としては,acuteobstructionが2例(16.7%)に,気腫性胆嚢炎が1例(8.3%)に発生した.退院可能となった8例のうち7例でのステント留置後の入院期間は6~15日(平均12.7日)であった.早期合併症による死亡例1例および手術症例1例を除く10症例のうち6例は原疾患のために死亡し,生存期間は39~189日(平均90.7日)であった.残る4例は観察期間60~174日(平均102.5日)の現在,無黄疸で生存中である.全経過観察期間11~189日(平均82.1日)中にステントの再閉塞を来した症例はみられなかった.全症例のステント留置術後の累積生存率は,3カ月生存率64%,6カ月生存率32%であった.患者の早期日常生活復帰を目的として,5例で一期的にWallstentを留置したが,この場合acuteobstructionを回避するために,ステント留置後短期間ENBDを留置することが有用であるものと思われた.
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角南 和治, 谷口 英人, 森山 友章, 三上 肇, 真鍋 良二, 井村 誠, 重見 公平
1995 年 92 巻 9 号 p.
1285-1288
発行日: 1995/09/05
公開日: 2008/02/26
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星 進悦
1995 年 92 巻 9 号 p.
1289-1292
発行日: 1995/09/05
公開日: 2008/02/26
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山本 欣宏, 坂谷 則彰, 矢野 彰三, 高 貴範, 越智 深, 吉田 優, 藤本 良介, 大野 恭太, 澤井 繁明
1995 年 92 巻 9 号 p.
1293-1296
発行日: 1995/09/05
公開日: 2008/02/26
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宮永 修, 澤部 琢哉, 菊池 郁夫, 三原 謙郎, 石橋 大海
1995 年 92 巻 9 号 p.
1297-1303
発行日: 1995/09/05
公開日: 2008/02/26
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櫻井 経徳, 佐治 裕, 数井 啓蔵, 山賀 昭二, 広瀬 邦弘, 篠原 敏樹, 内野 純一
1995 年 92 巻 9 号 p.
1304-1308
発行日: 1995/09/05
公開日: 2008/02/26
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藤澤 貴史, 友藤 喜信, 黒田 信稔, 萩野 晴彦, 阪本 哲一, 坂下 正典, 前田 光雄, 河野 富雄
1995 年 92 巻 9 号 p.
1309-1314
発行日: 1995/09/05
公開日: 2008/02/26
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山科 哲朗, 丸山 裕, 木田 雅也, 藤田 宏之, 中島 正博, 深浦 純生, 新津 洋司郎
1995 年 92 巻 9 号 p.
1315-1319
発行日: 1995/09/05
公開日: 2008/02/26
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内田 淳, 志村 和穂, 竹中 真樹, 中村 和恵, 佐藤 俊之, 虎谷 彰久, 赤松 尚明, 小松 須美生, 玉垣 俊幸, 中田 徹男, ...
1995 年 92 巻 9 号 p.
1320-1326
発行日: 1995/09/05
公開日: 2008/02/26
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新生 修一, 井口 東郎, 菅野 康吉, 大倉 久直, 北田 秀久, 小川 芳明, 千々岩 一男, 田中 雅夫, 永井 英司, 船越 顕博, ...
1995 年 92 巻 9 号 p.
1327-1330
発行日: 1995/09/05
公開日: 2008/02/26
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