胃粘膜微小循環系に対する内因性, 外因性 dopamine (DA) の作用とその作用部位につい♦て laser Doppler 法, 組織化学, 電子顕微鏡, radioautography を用いて検討した. 外因性DA投与時, 胃粘膜血流量は低濃度で増加, 高濃度で低下し, 腹部大動脈血流量の変化と相関せず, 高濃度に♦て arterio-venular shunt の開大が示唆された. 内因性DAの増加は胃粘膜血流量を低下すると考えられた. DA
1 antagonist は粘膜下層および粘膜基底部の細動脈, 細静脈上に, DA
2 antagonist は粘膜筋板, 集合細静脈上に多く結合し, DA含有神経はこれらの部位に一致して認められた. 以上より, DAは独自の胃粘膜微小循環調節を行い, その制御にDA作動性神経の介在が示唆された.
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