総胆管ドレナージせる雑種成犬に, 50% iodipamide を5%糖50mlに稀釈し, 造影剤量と注入速度を変えて点滴静注して, 胆汁, 尿, 血清中のヨード濃度を計測し, 点滴静注胆道造影法における iodipamide の適量と, 至適注入速度とを検索した. 30分間で点滴注入した場合, 肝正常犬では50% iodipamide 0.6ml/kg~0.8ml/kgが適量と推測され, 肝障害のある場合には, 同一時間注入であれば, 正常犬よりむした退影剤量を減じた方が良い傾向にある. 注入速度は, 50% iodipamide 0.8ml/kgを用いて点滴静注する場合, 15分~60分が適当で, 肝障害のある場合は, 肝障害の程度に応じて注入速度をより緩徐にした方が良いものと推測される.
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