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小林 健一, 卜部 健
1994 年 91 巻 3 号 p.
235-240
発行日: 1994年
公開日: 2008/02/26
ジャーナル
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大花 正也, 岡野 明浩, 松下 光伸, 小西 康弘, 久須美 房子, 松林 祐司, 鳴澤 博昭, 澤見 裕康, 高橋 裕子, 高鍬 博, ...
1994 年 91 巻 3 号 p.
241-249
発行日: 1994年
公開日: 2008/02/26
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胃悪性リンパ腫50症例(組織型は WF 分類の低悪性度群3例,中悪性度群42例,高悪性度群5例,病期は Stage I 15例,Stage II 17例,Stage III 5例,Stage IV 13例)について検討した.予後に影響を及ぼす因子として臨床病期,腫瘍の胃壁深達度,所属リンパ節転移の程度,腫瘍の肉眼型,治癒切除の可否があげられたが,多変量解析では治癒切除の可否が最も重要で,治癒切除例での5年生存率は93.8%に達した.Stage II 症例については,所属リンパ節転移が遠位に及ぶに従って治癒切除が困難となり,生存率が有意に低下しており,胃癌に準じた根治切除の必要性が示された.また,治癒切除不能な進行病期例においても胃切除により長期生存が得られる可能性が示され,いずれの病期においても外科的切除の重要性は高いと思われた.
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綾部 時芳, 蘆田 知史, 垂石 正樹, 野村 昌史, 渡 二郎, 榮浪 克也, 斉藤 裕輔, 柴田 好, 並木 正義
1994 年 91 巻 3 号 p.
250-256
発行日: 1994年
公開日: 2008/02/26
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栄養療法中の Crohn 病患者8例において,体重増加速度の周期性を検討した.平滑化スプライン関数を用いて,体重実測値より体重増加速度曲線を作成し,周期を求めた.その結果,4日間隔の体重実測値より求めた体重増加速度には,全例において平均周期が9.6±0.7日の長日リズムを認めた.著しい栄養障害を有する成長期の3例では,この長日リズムが特に明らかであった.栄養療法の内容,エネルギー摂取量および体重測定期間中の各種検査歴は,長日リズムの周期に影響しなかった.Crohn 病患者において,低栄養状態からの回復過程で共通の周期を認めたことは,体重増加速度には個人差の少ない固有の周期(長日リズム)が存在する可能性を示唆する.
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松坂 聡, 金沢 秀典, 小林 正文, 隈崎 達夫
1994 年 91 巻 3 号 p.
257-266
発行日: 1994年
公開日: 2008/02/26
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胃・食道静脈瘤破裂にて入院した肝硬変10例に対し直径8mmの Gianturco-Rösch 胆管Zステントを用いた経頸静脈的肝内門脈大循環短絡術を行った.9例で手技は成功し,門脈圧は平均25mmHgより術直後17mmHg,2週後15mmHgと低下した.3カ月後の検査例における短絡路の patency は良好であった.術後1カ月の内視鏡検査では全例に胃・食道静脈瘤の改善を認めた.術中合併症として胆道出血1例,腹腔内出血1例を,術後合併症として一過性黄疸2例,アンモニア上昇3例(うち肝性脳症1例)を認めたが易治療性であった.経頸静脈的肝内門脈大循環短絡術は大きな門脈圧低下が即時に得られることから門脈圧亢進症の新しい治療法として有望と思われた.
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城 知宏, 関 寿人, 内藤 雄二, 中川 泰一, 若林 正之, 伊藤 隆之, 塩崎 安子, 井上 恭一, 岡村 明治
1994 年 91 巻 3 号 p.
267-278
発行日: 1994年
公開日: 2008/02/26
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腫瘍径3.5cm以下の切除肝癌23例[A群9例;Vp,im(-),B群14例;im(+)]に対しAgNOR染色,PCNA染色を行い,両群におけるAgNORの形態的特徴を画像解析装置を用いて比較検討し,以下の結果を得た.1)B群の平均AgNOR score は4.2±0.86,PCNA labeling index(LI)は39.3±9.2%,でA群の AgNOR score(2.8±0.36),PCNA LI(23.0±8.6%)に比べ有意に高値であった(p<0.01).2)AgNOR score と PCNA LI との間に高い相関関係を認めた(r=0.73).3)A群におけるAgNORの形態は中等大正円形(面積;1.5~4.5μm
2,真円率80%以上)の dot が60%以上を占め,不整形 dot はほとんど観察されなかった.4)B群ではAgNORの大小不同性が著明で,不整形 dot も20%以上に観察された.以上より,AgNORの形態的特徴は肝癌の悪性度の指標として有用であることが示唆された.
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小熊 資男, 川野 正樹, 門馬 恒夫
1994 年 91 巻 3 号 p.
279-286
発行日: 1994年
公開日: 2008/02/26
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肝腫瘍内血流分析をカラードプラ法により行い,鑑別診断におけるその有用性を検討した.対象 HCC 57例,HEM 12例であり,血流が検出された HCC 症例については TAE あるいは PEI 後に再度血流検出の有無を検討した.HEM では血流検出率は低く(17%),検出された血流は低速の定常性あるいは拍動性血流であった.HCC では血流検出率は HEM に比し有意に高く(75%),その98%に拍動性血流(平均Vmax 40cm/sec以上)を認めた.治療後の再度の血流分析は,治療効果判定に有用であった.以上よりカラードプラ法による腫瘍内血流分析は,HCC と HEM の鑑別の一助になりうる.また HCC では,治療効果判定,追加治療の必要性の判定および時期の決定にも有用と考えられる.
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富田 浩, 宮坂 京子, 松本 雅裕, 船越 顕博
1994 年 91 巻 3 号 p.
287-292
発行日: 1994年
公開日: 2008/02/26
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横隔膜下で迷走神経切離(迷切)し,胆汁膵液外瘻を造設した Wistar 雄性ラットを用い,覚醒状態で膵基礎外分泌と,胆汁膵液を十二指腸から除去(bile-pancreatic juice(BPJ)diversion)して生じるcholecystokinin(CCK)分泌と膵外分泌亢進に,迷切が及ぼす影響を検討した.また外因性 CCK-8(100pmol/kg/h)による膵外分泌亢進作用への迷切の影響も併せて検討した.
結果:迷切は膵基礎外分泌に影響しなかった.BPJ diversion による膵外分泌の亢進は迷切群で有意に抑制されたが,BPJ diversion 3時間後の血中 CCK 濃度は非迷切群に比較して約2倍と有意な高値を呈した.さらに迷切ラットでは外因性 CCK 投与による膵外分泌亢進反応も有意に低下していた.以上より,迷走神経は BPJ diversion による内因性 CCK の上昇と,また血中に上昇した CCK に対する膵外分泌反応の双方に影響している可能性が示唆された.
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樫田 博史, 井谷 智尚, 三村 純, 岡部 純弘, 平佐 昌弘, 伊吹 康良, 工藤 正俊, 冨田 周介, 小森 英司, 織野 彬雄, 藤 ...
1994 年 91 巻 3 号 p.
293-302
発行日: 1994年
公開日: 2008/02/26
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3cm以下の膵腫瘤性病変28例に対し,US angiography(USAG)による鑑別を試みた.各腫瘤におけるUSAGの所見を,hypovascular,isovascular,hypervascularに分類すると,USAG上hypovascularを示せば,感度94.1%,特異度90.9%でもって膵管癌と診断できた.isovascularという所見は炎症性膵腫瘤の診断に有用であった(感度100%,特異度95.8%).hypervascularなものには粘液産生膵腫瘍と膵島細胞腫瘍が含まれ,USAGのみでは両者の鑑別はできないが,膵管癌との鑑別はnegative predictive value83.3%で可能であった・USAGは,血管造影や造影CTに比して小さい膵腫瘤の血行動態の把握に優れ,鑑別診断の一助となるものと思われた.
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冨山 剛, 上野 規男, 福田 正巳, 田野 茂夫, 相澤 俊幸, 木村 健
1994 年 91 巻 3 号 p.
303-310
発行日: 1994年
公開日: 2008/02/26
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膵内分泌腫瘍5例に対し US,EUS およびカラードプラUS,カラードプラ EUS を施行した.US では5例中4例(80%)で腫瘍が描出可能であったが,腫瘍内部の詳細な評価は困難であった.カラードプラ US では1例(25%)にのみ血流描出が可能であった.EUS では5例全例(100%)で極めて鮮明な腫瘍像が描出可能であり,またカラードプラ EUS では全例(100%)で内部に多数の血流が描出可能であった.またカラードプラ EUS 所見は,血管造影所見の vascularity や組織学的血管増生所見を反映していた.以上より超音波検査法,特に EUS は腫瘍の局在診断および内部エコー評価に,またカラードプラ EUS は腫瘍の vascularity の評価に有用と考えられた.
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石田 文生, 大村 健二, 松 智彦, 渡辺 洋宇, 小林 和美, 中村 忍, 野々村 昭孝, 綱村 幸夫, 森 明弘
1994 年 91 巻 3 号 p.
311-316
発行日: 1994年
公開日: 2008/02/26
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林 香予子, 中村 栄男, 越川 卓, 中村 常哉, 小松 弘和, 森本 剛史, 須知 泰山
1994 年 91 巻 3 号 p.
317-321
発行日: 1994年
公開日: 2008/02/26
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佐々木 茂, 矢花 剛, 阿部 敬, 得能 徹也, 矢和田 敦, 得地 茂, 杉山 敏郎, 谷内 昭, 小野 晃裕, 米沢 和彦, 石橋 文 ...
1994 年 91 巻 3 号 p.
322-327
発行日: 1994年
公開日: 2008/02/26
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青井 東呉, 川崎 恒雄, 丸山 祥司, 佐藤 栄吾, 出江 洋介, 野坂 俊壽, 上江田 芳明, 湊 志仁, 菊池 正教
1994 年 91 巻 3 号 p.
328-334
発行日: 1994年
公開日: 2008/02/26
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中村 和彦, 丸岡 彰, 岡部 宏明, 秋穂 裕唯, 安田 大助, 田中 宗浩, 原田 直彦, 千々岩 芳春, 名和田 新
1994 年 91 巻 3 号 p.
335-339
発行日: 1994年
公開日: 2008/02/26
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新本 修一, 太田 信次, 中川原 儀三, 大中 正光
1994 年 91 巻 3 号 p.
340-344
発行日: 1994年
公開日: 2008/02/26
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道免 和文, 中村 東樹, 森田 千絵, 荒瀬 高一, 横川 泰, 浅山 良吉, 石橋 大海
1994 年 91 巻 3 号 p.
345-349
発行日: 1994年
公開日: 2008/02/26
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茂木 一通, 山田 昇司, 猿谷 真也, 林 禎, 大谷 紀夫
1994 年 91 巻 3 号 p.
350-354
発行日: 1994年
公開日: 2008/02/26
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佐藤 浩明, 国分 政樹, 黒田 聖仁, 石川 秀雅, 近藤 祐一郎, 宮田 昌之, 小原 勝敏, 西間木 友衛, 粕川 禮司
1994 年 91 巻 3 号 p.
355-359
発行日: 1994年
公開日: 2008/02/26
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金川 博史, 美馬 聰昭, 後藤 賢一郎, 香山 明一, 高妻 一郎, 関谷 千尋
1994 年 91 巻 3 号 p.
360
発行日: 1994年
公開日: 2008/02/26
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