日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
69 巻 , 3 号
選択された号の論文の10件中1~10を表示しています
  • 原島 三郎, 金 孟和, 舟田 彰
    1972 年 69 巻 3 号 p. 215-227
    発行日: 1972/03/05
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    胃癌の組織型と細胞型について検討したところ, 細胞, 核の大きいのは腺管腺癌であり, 小さいのは硬性癌であつた. 細胞形態が円柱形を示すものは乳頭腺管腺癌に多かつた. 細胞質の空胞形成は粘液細胞癌に多くみとめられた. 核小体は腺管腺癌と乳頭腺管腺癌で大であつた. 腺管腺癌と粘液細胞癌で, 進行癌と早期癌の細胞を比較したところ, 細胞, 核と核小体の大きさでは早期癌が小であつたが, 核形態, 核構造では差がなかった. 胃癌115例のB型フアイバースコープによる細胞診陽性率は87.0%であり, 生検陽性率は94.8%であつた. 組織型別生検陽性率は硬性癌で稍低く, 部位別生検陽性率では前庭部が稍低かつた.
  • 金井 卓也
    1972 年 69 巻 3 号 p. 228-243
    発行日: 1972/03/05
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    Indocyanine green (ICG) を用いて肝の移行率 (a, b, h) および最大排泄能 (Tm)・比較的貯臓能 (S) を測定し, 肝における色素の移送と代謝について検討した. 血漿から肝への移行率 (a) の低下は急性肝炎極期, 肝硬変, 閉塞性黄疸, Rotor型に著明であり, 肝から胆汁への移行率 (h) の低下は急性肝炎極期, 回復期, 慢性肝炎, 閉塞性黄疸, Dubin-Johnson症候群に著明であつた. 肝から血漿への移行率 (b) は閉塞性黄疸およびRotor型において増加がみられた. 最大排泄能 (Tm) の低下は急性肝炎, 肝硬変, 閉塞性黄疸, Rotor型, Dubin-Johnson症候群に認められ, 比較的貯臓能 (s) の低下は急性肝炎, 肝硬変, Rotor型に認められた.
  • 矢花 剛, 阿部 弘, 谷内 昭
    1972 年 69 巻 3 号 p. 244-264
    発行日: 1972/03/05
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    Gastrin (G) の二抗体法によるradioimmunoassayを確立し基礎的・臨床的研究を行なつた. 抗合成ヒトG (SHG)(自製) および抗ブタG血清 (Wilson製), 125I-SHGおよび未標識SHGを用いて検量曲線を作製したが, 血中Gの測定下界は使用抗血清の力価により, 50~130pg/mlであつた. 測定条件を種々吟味し良好な再現性を得た.
    早朝空腹時G値は加令に伴い増加し, 萎縮性胃炎でも増加するが, 消化性潰瘍では対照との間に差を認めなかつた. 悪性貧血, 糖尿病および腎疾患において高G血症を認め, 臨床所見との対比によりその要因, とくに腎のG代謝における意義について考察した. また血中Gと平行して尿・胃液Gの測定を試みると共に, 電気泳動およびゲル濾過分析を行ない知見を得た.
  • 芝 寿彦
    1972 年 69 巻 3 号 p. 265-274
    発行日: 1972/03/05
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    慢性肝炎9例, 肝硬変症4例計13例にLathyrogenであるβ-mercaptoethylamineを1日300mg, 6~22週の長期に亘つて投与した. 慢性肝炎活動型, 肝硬変症の殆んどの症例において血中hydroxyprolineは一旦上昇し, その後下降の傾向を示した. 尿中hydroxyprolineは変動が見られなかつたが, Collagenの架橋形成に関与する血中monoamine oxidaseは活性値の減少を認めた. 組織学的には著明な改善は認められなかつたが種々の肝機能検査特に血清トランスアミナーゼ, 血清γグロブリン, 肝循環血液量では改善傾向が認められた. しかも長期間の投与に際して何らの副作用も認められず, β-mercaptoethylamineセま肝線維症の予防及び治療に有力なる薬剤となり得る事が示唆された.
  • 川島 震一
    1972 年 69 巻 3 号 p. 275-283_1
    発行日: 1972/03/05
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
  • 池見 酉次郎, 中川 哲也, 高山 武彦, 河野 友信
    1972 年 69 巻 3 号 p. 284-296
    発行日: 1972/03/05
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
  • 飯塚 紀文, 平田 克治, 三富 利夫, 尾形 利郎, 御厨 修一, 飯田 孔陽, 藤井 正敏, 広田 映五, 下里 幸雄, 片桐 一
    1972 年 69 巻 3 号 p. 297-303
    発行日: 1972/03/05
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    Fifty six years old man was admitted to the National Cancer Center Hospital, complaining of dysphagia. Fluoroscopic examination revealed the carcinoma of middle thoracic esophagus.
    Bby chest X-ray film tumor of the right lower lobe was found. Total esophagectomy and resection of the tumor of the lung was performed at the same time.
    Histologically, The esophagus tumor was squamous cell carcinoma, and the lung tumor was undifferentiated small cell carcinoma, so these two tumors were double primary carcinoma.(Author's abstruct)
  • 石原 陽一
    1972 年 69 巻 3 号 p. 304-312
    発行日: 1972/03/05
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    古くから乳頭部領域癌のレ線的研究がなされているが, 著者は病理組織像で確認出来た7例の小さな乳頭部領域癌について, 半連続切片を作成し大乳頭癌と膨大部癌の範疇に分けそのレ線的臨床的研究を行なつた. 10mm前後の小さな癌では両者の鑑別は困難であるが, 瘤がそれ以上の大きさになれば, 癌巣が十二指腸粘膜に浸潤していない膨大部癌はその癌発生の解剖学的位置により粘膜下腫瘤としてのレ線的性格をもつて来る. 10mm前後からやや大きい乳頭癌では表面はpolypoidとなるが, 周辺粘膜に浸潤を伴わない限り正確なレ線像をとらえれば診断は可能である. 癌が十二指腸粘膜まで浸潤すれば, 両者の鑑別は困難であり, さらに膵頭部癌との鑑別も困難になる. しかし, 乳頭部領域癌では十二指腸粘膜の破壊像が主所見で, 膵頭部癌は十二指腸壁の圧迫所見が主所見であると考えられた. 臨床所見では大乳頭癌では全例展潜血反応陽性, 膨大部癌は全例陰性であった.
  • 木原 彊, 太田 淳久, 石原 陽一, 森田 稔, 小林 良一
    1972 年 69 巻 3 号 p. 313-323
    発行日: 1972/03/05
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    著者らは剖検または手術により所見を確認し得た18例のいわゆる膵頭部癌について, 腫瘤の大きさ, 十二指腸壁への癌腫の浸潤度を中心に肉眼病理所見による分類を試みた. またこの分類とそのHypotonic duodenogramについて比較検討した. その分類は次の如くである.
    1) Central localizated form.
    A) without protruding of the duodenal wall.
    B) with protruding of the duodenal wall.
    2) Segmental invading form.
    A) Carcinoma invading limited in the duodenal wall.
    B) with ulcer or tumor formation into the duodenal lumen.
    3) Diffused extensive form (広範性膵頭部癌) (このなかには膨大部癌, 膵内総胆管癌の進展したものが含まれる.)
    Hypotonic duodenogramについてみると1) Aは表現出来ない. 1) Bは十二指腸壁の部分的な圧排像, 直線硬化像がみとめられた.
    2-B, では十二指腸壁の部分的な不整像, 陰影欠損像, 硬化像, 粘膜面の潰瘍形成像や腫瘤形成像をみとめた. 3) では十二指腸壁の広範な不整像, 陰影欠損像, 二重輪廓像などを認めた.
  • 1972 年 69 巻 3 号 p. 324-330
    発行日: 1972/03/05
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
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