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佐藤 寿雄
1988 年 85 巻 7 号 p.
1335-1339
発行日: 1988年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
フリー
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船越 琢
1988 年 85 巻 7 号 p.
1340-1346
発行日: 1988年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
フリー
Crohn 病 (CD) 病因としての Mycobacteria 説について検討を加えた. 抗
Mycobacterium (
M.)
paratuberculosis 抗体と反応するCD腸管組織蛋白をイムノブロット法により検索したが,
M. paratuberculosis由来の蛋白は検出できなかつた. また, CD患者血清に認識される
M. paratuberculosis 抗原を蛋白分画ごとに検討したが, 対照との間で差はなく, CD血清と特異的に反応する蛋白はなかつた. 次に, CD腸管組織より分離された
M. linda の全菌体抗原を用いてELISA法により血清抗体価を測定したが, CD群, 潰瘍性大腸炎群, 対照群の間で有意差は認められなかつた. 以上より,
M. paratuberculosisおよび類似菌がCDの病因である可能性は乏しいと考えられた.
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坂本 長逸, 長尾 宗彦, 的崎 尚, 誉田 芳孝, 西崎 朗, 馬場 茂明
1988 年 85 巻 7 号 p.
1347-1352
発行日: 1988年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
フリー
モルモットより遊離胃主細胞を作成し cholecystokinin C端 octapeptide (CCK8), carbachol(CCH) 刺激の細胞内遊離Ca
++濃度 ([Ca
++]i) やペプシノーゲン分泌反応に及ぼす効果を検討した. CCK8, CCHはペプシノーゲン分泌反応を刺激する夫々10
-9M, 10
-6Mの濃度から, 濃度依存性にCa
++結合 Quin-2 の蛍光を指標とした主細胞内[Ca
++]iの増加を刺激した. 従つて, CCK8, CCHは細胞内[Ca
++]iの増加を介してペプシノーゲン分泌反応を刺激すると思われた. またCCK8, CCHは細胞外Ca
++には依存せず, 共通の細胞内Ca
++プールよりCa
++を動員し, [Ca
++]iの増加を刺激した. 一方histamine, vasoactive intestinal peptide (VIP), secretin, forskolin には主細胞内 [Ca
++]i増加作用がなかつた.
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大原 秀一, 本郷 道夫, 浅木 茂, 佐藤 彰, 渋谷 大助, 佐藤 寛, 本島 正, 山口 典男, 大原 正志, 田村 節, 佐々木 浩 ...
1988 年 85 巻 7 号 p.
1353-1359
発行日: 1988年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
フリー
健常人10名を対象に, H
2受容体拮抗剤及びプロトンポンプ阻害剤の胃内pHに対する影響を胃内pH連続24時間記録し, 胃酸分泌機序におけるH
2受容体の役割について検討した. H
2受容体拮抗剤ファモチジンは20mgの就寝前, 朝食後の1日2回投与により, 夜間は著明な胃内pH上昇がみられたが日中のその効果は極めて軽度であつた. 一方プロトンポンプ阻害剤のオメプラゾールは, 就寝前1回20mg投与により夜間はH
2受容体拮抗剤と同様著明な胃内pH上昇をおこすことのみならず, 日中も食間のpHを上昇させる効果がみられ, その効果は薬剤投与24時間後までも持続していた. このような両薬剤の効果の差は日中と夜間の胃酸分泌制御に異つた機序が関与していることが原因と推測された.
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安積 靖友, 裏川 公章, 長畑 洋司, 斉藤 洋一
1988 年 85 巻 7 号 p.
1360-1368
発行日: 1988年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
フリー
dopamine (DA) 10μg/kg/min投与時の胃粘膜血流増加作用とその機序を解明するために, ラットを用い検討した. in vivo の系ではβ-blocker の前処置でDAの血流増加作用は抑制され, α-blockerでは抑制されず, DA
1, DA
2 agonist の投与では血流の増加をみた. また摘出胃血管潅流標本を用いたin vitro の実験系では, DA
1, DA
2 agonist の投与にて各々血管拡張作用を認め, 胃血管系にもDA
1, DA
2受容体が存在することが示された. 以上よりDA投与による胃粘膜血流増加はβ受容体刺激作用と胃血管系に存在するDA
1, DA
2受容体刺激による血管拡張作用から成り立つていると考えられた.
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大川 博之, 小原 進, 石原 和彦, 堀田 恭子, 岡部 治弥
1988 年 85 巻 7 号 p.
1369-1375
発行日: 1988年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
フリー
ラットを用い, 酸分泌刺激剤および塩酸の胃粘膜内粘液糖タンパク質への影響を比較し, 胃粘液量変動が酸の直接作用によるものか酸分泌刺激に伴い起こってくるものか検討した. Histamine あるいは Gastrin は, 胃粘膜表面のpHを3以下に低下させる直前の投与用量で胃体部粘膜の粘液糖タンパク質量を増加させた. この現象は塩酸を経口投与し, 単に胃内腔にプロトンが増加するだけでは引き起こされないことから, 胃酸分泌の結果生じる現象ではなく酸分泌に伴い生じる何らかの生体防御反応と推察された. 又, Gastrin には酸分泌促進作用の他に粘膜保護作用を合わせ持つことが推測された.
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伊藤 よしみ, 田川 まさみ, 内海 勝夫, 横須賀 収, 今関 文夫, 松山 泰久, 広田 勝太郎, 高野 進, 小俣 政男, 奥田 邦雄 ...
1988 年 85 巻 7 号 p.
1376-1380
発行日: 1988年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
フリー
肝炎ウイルス増殖系でのDNA, mRNA及び抗原蛋白発現をヒトにおいて系統的に検討するのは極めて困難である. 今回我々は, DHBV感染実験にて, ウイルスDNA, mRNAおよび表面蛋白抗原の三者の"流れ"の検討によつて抗原発現は急性感染初期においては, mRNA多量増生後, 瀰漫性にしかし慢性期に比べると少ない量が肝内に同定された. 慢性期には抗原は偏在し細胞レベルでのウイルス増生は不均一でかつより多様性を示すと考えられた.
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特に Tyrosine の低下について
石井 誠, 上野 幸久, 佐藤 源一郎, 岡田 正, 住野 泰清, 遠山 正博, 山崎 敏浩, 寺内 一三, 遠藤 了一, 八田 善夫
1988 年 85 巻 7 号 p.
1381-1389
発行日: 1988年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
フリー
アルコール性肝障害患者55例の血漿アミノ酸組成の変動を, 飲酒歴がなく純粋なウイルス性慢性肝疾患として, ウイルスマーカーの明確なB型慢性肝疾患患者23例のそれと臨床的に比較検討した.
アルコール性肝障害患者では, 入院時に Tyrosine (Tyr) の低下が見られ, それに伴い Molar Ratio (MR) は上昇し, 一週後の回復時には Tyr が増加しMRは低下した. また Tyr/Phe 比 (T/P比) は入院時に低下しており, 回復時に上昇を示した. これらの変動には食事性因子とアルコールが互いに影響しあつていると考えちれた. また, この現象はB型慢性肝疾患患者にはみられず, アルコール性肝障害患者にのみ認められた.
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溝口 靖紘, 近藤 洋子, 児玉 千枝, 阪上 吉秀, 関 守一, 小林 絢三, 山本 祐夫, 森沢 成司
1988 年 85 巻 7 号 p.
1390-1397
発行日: 1988年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
フリー
健常ヒト末梢血単核細胞を組換え型インターロイキン2で刺激して lymphokine-activatedkiller (LAK) 細胞を誘導し, Daudi 細胞と混合培養すると, Daudi 細胞におけるDNA合成の阻害とviability の低下が認められた. また, このLAK反応細胞培養上清を Daudi 細胞または分離肝細胞に加えて培養すると, DNA合成または蛋白合成の低下が観察され, viability も低下した. LAK反応細胞培養上清中に含まれる肝細胞障害活性因子は分子量10~40K dalton の蛋白性物質と推定され, RNase, DNase, および neuraminidase 処理に対しては安定であったが, trypsin 消化によって失活した. 本因子は温度には比較的安定であった.
以上の結果から, LAK細胞による細胞障害にはLAK細胞から分泌される細胞障害因子が関与し, その因子は蛋白性の物質であることが推測された.
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大川 清孝, 北野 厚生, 広田 理, 中村 志郎, 小畠 昭重, 押谷 伸英, 橋村 秀親, 日置 正人, 松本 誉之, 本吉 宏行, 池 ...
1988 年 85 巻 7 号 p.
1398-1402
発行日: 1988年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
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中尾 譲, 辻 博, 中川 瑞穂, 布井 清秀, 島松 和正, 村井 宏一郎, 岡村 建, 赤木 公博, 藤島 正敏, 石臥 達雄
1988 年 85 巻 7 号 p.
1403-1408
発行日: 1988年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
フリー
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太田 康男, 橋本 直明, 梅田 典嗣, 今村 吉彦, 正田 良介, 松枝 啓, 川村 紀夫, 森下 京子, 大和 滋, 村岡 亮, 越前 ...
1988 年 85 巻 7 号 p.
1409-1414
発行日: 1988年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
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慢性活動性肝炎 overlapping syndrome の1例
今村 吉彦, 橋本 直明, 梅田 典嗣, 大和 滋, 森下 京子, 小嶋 裕一郎, 川村 紀夫, 正田 良介, 松枝 啓, 下条 ゑみ, 織 ...
1988 年 85 巻 7 号 p.
1415-1419
発行日: 1988年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
フリー
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福本 陽平, 沖田 極, 日野 啓輔, 新開 泰司, 安永 満, 安藤 正也, 田中 慎也, 富士 匡, 竹本 忠良
1988 年 85 巻 7 号 p.
1420-1424
発行日: 1988年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
フリー
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北川 元二, 早川 哲夫, 近藤 孝晴, 柴田 時宗, 酒井 雄三, 大野 秀樹, 二村 雄次, 早川 直和, 神谷 順一, 秋田 幸彦, ...
1988 年 85 巻 7 号 p.
1425-1429
発行日: 1988年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
フリー
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マクロファージ活性化および骨髄細胞増殖促進活性
鈴木 春巳, 大久保 明, 山崎 素直, 戸田 昭三
1988 年 85 巻 7 号 p.
1430
発行日: 1988年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
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片岡 慶正, 佐々木 敏之, 瀬住 一, 加藤 正人, 山根 行雄, 足立 勝也, 加嶋 敬, 瀧野 辰郎
1988 年 85 巻 7 号 p.
1431
発行日: 1988年
公開日: 2007/12/26
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